ペナン島の中華系水上集落、クラン・ジェッティー
ペナン島の中華系水上集落、クラン・ジェッティー。

定番の観光地ではあるけれど、いまだ実際に人々が暮しており、その生活の息吹を感じるにつけ、現代に生きるペナンの歴史を目の当たりにしたような、なんとも言えない魅力的な場所だ。

ここで撮った写真、なぜかどれも自分で気に入っているので、それだけで記事にしてしまおう。

自転車やバイクで進入禁止、ということか。朽ち果てた看板。

赤いポストにも味がある。

居間が外に露出したようなつくりなっているのが不思議。

通路にソファが置いてある。

向こうに見える建物の看板には「周橋民宿」とある。「周橋」は周一族の桟橋のこと。泊まれるのだろうか。

美容院もある。

集落の俯瞰図を示した看板。

水上の路地裏。

水際に鉢植えが並べてある。

外壁の風合い、窓の格子模様、無造作に取り付けられた電気メーター。なんとも言えない風情を醸し出している。

入り組んだ路地に迷い込んだ。

水上の路上に干された魚。

何かの行事に使われるのだろうか。ドラゴンを模したボートが展示してあった。

集落の奥まで行くと、廟があった。

廟の炉を、海を背景に眺めると、なにか不思議な感情がわいてくる。
そうそうジェッティーでの食べものの話を、ちょっとしておこう(笑)。

周氏桟橋にある店の、ドリアンパフ(ドリアンシュークリーム)が美味かった。

この看板が目印。
<2014年9月>
(よ)

定番の観光地ではあるけれど、いまだ実際に人々が暮しており、その生活の息吹を感じるにつけ、現代に生きるペナンの歴史を目の当たりにしたような、なんとも言えない魅力的な場所だ。

ここで撮った写真、なぜかどれも自分で気に入っているので、それだけで記事にしてしまおう。

自転車やバイクで進入禁止、ということか。朽ち果てた看板。

赤いポストにも味がある。

居間が外に露出したようなつくりなっているのが不思議。

通路にソファが置いてある。

向こうに見える建物の看板には「周橋民宿」とある。「周橋」は周一族の桟橋のこと。泊まれるのだろうか。

美容院もある。

集落の俯瞰図を示した看板。

水上の路地裏。

水際に鉢植えが並べてある。

外壁の風合い、窓の格子模様、無造作に取り付けられた電気メーター。なんとも言えない風情を醸し出している。

入り組んだ路地に迷い込んだ。

水上の路上に干された魚。

何かの行事に使われるのだろうか。ドラゴンを模したボートが展示してあった。

集落の奥まで行くと、廟があった。

廟の炉を、海を背景に眺めると、なにか不思議な感情がわいてくる。
そうそうジェッティーでの食べものの話を、ちょっとしておこう(笑)。

周氏桟橋にある店の、ドリアンパフ(ドリアンシュークリーム)が美味かった。

この看板が目印。
<2014年9月>
(よ)


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| 2015-03-04 00:38
| マレーシア
ペナン : 脂身がジュワっと口溶けする甘ーいチャーシュー「Wai Kee 槐記蜜味燒臘」
マレーシアのペナン島で食べた、このチャーシューが美味しかった。

散歩していたら、やたらと人が集まっている店があったので、お?と思ってのぞきにいったのが、チャーシューとの出会いのきっかけ。

青い外壁が印象的な「青天旅社」という名の古びたホテルの一階に、「槐記蜜味燒臘 Wai Kee」なる看板をかかげている焼き物の食堂だった。

昼前だというのに満席に近い。

しかも、これから注文する人が店先に並んでる。テイクアウトの人もいる。
「いい店オーラ」が、かなり出てる。
朝食を食べたばかりだし、ランチ予定の店まで散歩の途中だったので、ちょっと迷ったけれど、カンを信じて飛び込みで一皿だけ試してみることにした。

いろいろぶら下がっているが、オススメはとにかくチャーシューだそうだ。
注文して、さわやかな酸梅汁を飲みながら待つ。

こういうちょっとした飲みものも美味しい。ということは、期待できそう。
待つこと約5分、やって来たチャーシュー飯が冒頭の写真。
口に入れた瞬間、肉がけっこう乾いている感じがして「おや」と思うが、そのあと脂身がジュワーと口溶けして、同時に甘味を強調した味つけが印象を残す。たしかに「蜜味」という感じ。

横から見ると、脂身が透き通ってる。
ちょっと変わっていると思うけど、美味しい。かつ、クセになる不思議な独特テイストがある。なるほど混んでいるのも頷ける。
マレーシアやシンガポールで、こういういかにも秘伝のレシピがありそうな、値段も安くて、流行っている食堂や屋台に出会うと、なんとなく中華世界というものを感じる。
興味を持ったので帰って検索したけれど、あんまり日本語の情報がない。
「槐記」で検索すると、日本の江戸時代の茶の湯関係の書の話がヒットしたりする。
ここに写真がいっぱいアップされていた。
次の機会があったら、アヒルとか皮カリカリの豚とか、ほかのも食べてみよう。
住所は、
348, Lebuh Chulia, Georgetown, 10200 Pulau Pinang
これで検索すればストリートビューも見られます。
(※自動車のナンバープレートなどがボカシ処理されてるのはわかるけれど、WEI KEEの屋号までボカシ処理されているのは何故なんだろう?)
<2014年9月>
(よ)

散歩していたら、やたらと人が集まっている店があったので、お?と思ってのぞきにいったのが、チャーシューとの出会いのきっかけ。

青い外壁が印象的な「青天旅社」という名の古びたホテルの一階に、「槐記蜜味燒臘 Wai Kee」なる看板をかかげている焼き物の食堂だった。

昼前だというのに満席に近い。

しかも、これから注文する人が店先に並んでる。テイクアウトの人もいる。
「いい店オーラ」が、かなり出てる。
朝食を食べたばかりだし、ランチ予定の店まで散歩の途中だったので、ちょっと迷ったけれど、カンを信じて飛び込みで一皿だけ試してみることにした。

いろいろぶら下がっているが、オススメはとにかくチャーシューだそうだ。
注文して、さわやかな酸梅汁を飲みながら待つ。

こういうちょっとした飲みものも美味しい。ということは、期待できそう。
待つこと約5分、やって来たチャーシュー飯が冒頭の写真。
口に入れた瞬間、肉がけっこう乾いている感じがして「おや」と思うが、そのあと脂身がジュワーと口溶けして、同時に甘味を強調した味つけが印象を残す。たしかに「蜜味」という感じ。

横から見ると、脂身が透き通ってる。
ちょっと変わっていると思うけど、美味しい。かつ、クセになる不思議な独特テイストがある。なるほど混んでいるのも頷ける。
マレーシアやシンガポールで、こういういかにも秘伝のレシピがありそうな、値段も安くて、流行っている食堂や屋台に出会うと、なんとなく中華世界というものを感じる。
興味を持ったので帰って検索したけれど、あんまり日本語の情報がない。
「槐記」で検索すると、日本の江戸時代の茶の湯関係の書の話がヒットしたりする。
ここに写真がいっぱいアップされていた。
次の機会があったら、アヒルとか皮カリカリの豚とか、ほかのも食べてみよう。
住所は、
348, Lebuh Chulia, Georgetown, 10200 Pulau Pinang
これで検索すればストリートビューも見られます。
(※自動車のナンバープレートなどがボカシ処理されてるのはわかるけれど、WEI KEEの屋号までボカシ処理されているのは何故なんだろう?)
<2014年9月>
(よ)


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| 2015-02-13 00:00
| マレーシア
プタリン・ジャヤ SS2のドリアン屋台街と、臭い食べものに関する雑感
マレーシアでドリアンを食べた。

本題に入る前に、少し余談を。
(ゆ)が香港で買ってきた腐乳を大そう気に入ってしまい、関連記事をしつこく何本もアップしていたけれど、どうもいまひとつウケが悪いような気もする。
詳しく知らない人は、「腐乳」という字面のイメージから「牛乳が腐っているみたいなモノか」と思って敬遠してしまうのかもしれない。なかには、とにかく臭いことで名高い「臭豆腐」と混同している人もいたようだ。
腐乳が臭くないかと言われれば、まあ微妙なところだが、臭いこと自体がウリになっているようなガサツな臭豆腐と、麗しき腐乳を一緒にしないで欲しい(臭豆腐ファンのみなさん、ゴメンナサイ)。腐乳はまったく違う食品であり、一番近いものといえば、沖縄の「豆腐よう」だろうか。カビを生やして発酵させている点では、ゴルゴンゾーラなどカビ系のチーズとも、ちょっと通じるものがある。つまり、けっこうデリケートで、優雅ともいえる発酵食品なのであり、酒のつまみにして良し、調味料にすれば独特のまったりした濃厚な旨味を得られる特別な一品だ。
まあ、あんまり一般的でない食べもののことを敢えて書いたりするのが我々の習性でもあるので、よく知っている方たちは、「またか」という感じだと思うけれど、臭いといえば、ドリアンに関してもちょっと言いたいことがある。
ドリアンを「臭い」と言って敬遠する人は多く、東南アジアなどに行くとホテルがドリアンを館内持ち込み禁止にしていたりする。

このホテルは、ドリアンだけじゃなく、ジャックフルーツ、マンゴスチンに、タラップという果物まで禁止にしている。非常に細かい。
たしかにドリアンは臭いが、あくまでフレッシュなフルーツであり、発酵物とは違うし、動物性の強いニオイとも違って、そこまで騒ぐほどのものでもない。そう感じていた。そう感じているからこそ、いつかの某都市では(今回のマレーシアではない)ドリアンをこっそりホテルに持ち込んで、大した問題ではないことを証明しようと思った。
が、しかし、やはり、ドリアンは大した問題だったのである。
丸のままのドリアンをホテルの部屋で割り、全部食べ、いちおう客室係の人の目を(鼻を)気遣って、ビニール袋で何重にも巻いて、バスルームに忍ばせておいた。
いったん出かけて帰って来て、ホテルのエレベータを降りると、なにかが違う。なんか、ちょっと怪しい。ほんのり匂う。匂うのである。我が部屋のドリアンの食べカスが! なんとエレベーターホールまで!
匂いの質自体はそれほどイヤではない(イヤな人もいると思うが)。でも、その匂いの「しつこさ」が、ドリアンは飛びぬけてスゴイ。何重にも巻いたビニール袋からジワジワにじみ出し、バスルームのドアの隙間から漂い、部屋のドアも抜け出し、廊下をつたい、エレベーターホールまでほんのり漂い、香ってきている。
そんなわけで、好物のドリアンをホテルに持ち帰れないことを理解した。
外で食べるしかない。
クアラルンプールのジャランアロー近くにドリアンの屋台があったので(一番最初の写真)食べようとしたら、CDが「今夜はドリアン屋台街にいくから、ここで食べるのはやめよう」と制した。
ドリアン屋台街なんてものがあるのか。
その夜、連れて行かれたのはクアラルンプールのとなりプタリンジャヤのSS2というエリア。

「MURNI」という若者向けの、すごく面白いレストランで、仲間を集めて盛大に食事をしたあと(MURNIも今度レポートします)、すぐ近くのドリアン屋台街でデザートタイム。

ドリアンにもいろいろな品種が存在し、猫山王(ムーシャンキン)という品種が最高級。値段はけっこう高くて、キロ当たり40RMほど。や、もっと高かった気もする。

ほかの品種は猫山王の半額くらいだろうか。

このJan Tongと、せっかくなので高級ドリアンである猫山王にトライすることにした。

食べたいのを決めると、店の人がテーブルで割ってくれる。中身を見定める表情も真剣そのもの。

左下の小さいのが猫山王、大きいのがJan Tong。

やっぱり猫山王のほうが見た目もテラテラしていて、味わいも甘くてねっとりしてる。

ココナツジュースも売っていて、これを飲みながらドリアン食べるのも、ひとつの作法みたい。
さらに、ドリアンでほてらないように、塩水を飲むのも良いそうだ。

テーブルに置いてあるマスタードが入ってそうな黄色いチューブには、実は塩が入ってる。水をドリアンの殻のへこんだ部分に注ぎ、そこに塩を加えてすするのが習わしらしい。
工事中なんだけど、durianss2.comなんていうサイトがあったのでリンクしておこう。
ところで、マレーシアでは「猫山王」が、もうドリアンの代名詞のようになっている。

空港でみつけたドリアン・テイストのインスタント・コーヒー。

「猫山王」とパッケージに書かれている。
このインスタント・ドリアン・コーヒー。面白いので買って帰って自宅で楽しんだ。美味いとは言わないが、けっこうイイ。調子に乗って、夏場にアイスコーヒーにして水筒に入れ、職場に持って行ったら同僚に「臭い」と言われた。
インスタントのくせに、けっこうヤルな。
(よ)

本題に入る前に、少し余談を。
(ゆ)が香港で買ってきた腐乳を大そう気に入ってしまい、関連記事をしつこく何本もアップしていたけれど、どうもいまひとつウケが悪いような気もする。
詳しく知らない人は、「腐乳」という字面のイメージから「牛乳が腐っているみたいなモノか」と思って敬遠してしまうのかもしれない。なかには、とにかく臭いことで名高い「臭豆腐」と混同している人もいたようだ。
腐乳が臭くないかと言われれば、まあ微妙なところだが、臭いこと自体がウリになっているようなガサツな臭豆腐と、麗しき腐乳を一緒にしないで欲しい(臭豆腐ファンのみなさん、ゴメンナサイ)。腐乳はまったく違う食品であり、一番近いものといえば、沖縄の「豆腐よう」だろうか。カビを生やして発酵させている点では、ゴルゴンゾーラなどカビ系のチーズとも、ちょっと通じるものがある。つまり、けっこうデリケートで、優雅ともいえる発酵食品なのであり、酒のつまみにして良し、調味料にすれば独特のまったりした濃厚な旨味を得られる特別な一品だ。
まあ、あんまり一般的でない食べもののことを敢えて書いたりするのが我々の習性でもあるので、よく知っている方たちは、「またか」という感じだと思うけれど、臭いといえば、ドリアンに関してもちょっと言いたいことがある。
ドリアンを「臭い」と言って敬遠する人は多く、東南アジアなどに行くとホテルがドリアンを館内持ち込み禁止にしていたりする。

このホテルは、ドリアンだけじゃなく、ジャックフルーツ、マンゴスチンに、タラップという果物まで禁止にしている。非常に細かい。
たしかにドリアンは臭いが、あくまでフレッシュなフルーツであり、発酵物とは違うし、動物性の強いニオイとも違って、そこまで騒ぐほどのものでもない。そう感じていた。そう感じているからこそ、いつかの某都市では(今回のマレーシアではない)ドリアンをこっそりホテルに持ち込んで、大した問題ではないことを証明しようと思った。
が、しかし、やはり、ドリアンは大した問題だったのである。
丸のままのドリアンをホテルの部屋で割り、全部食べ、いちおう客室係の人の目を(鼻を)気遣って、ビニール袋で何重にも巻いて、バスルームに忍ばせておいた。
いったん出かけて帰って来て、ホテルのエレベータを降りると、なにかが違う。なんか、ちょっと怪しい。ほんのり匂う。匂うのである。我が部屋のドリアンの食べカスが! なんとエレベーターホールまで!
匂いの質自体はそれほどイヤではない(イヤな人もいると思うが)。でも、その匂いの「しつこさ」が、ドリアンは飛びぬけてスゴイ。何重にも巻いたビニール袋からジワジワにじみ出し、バスルームのドアの隙間から漂い、部屋のドアも抜け出し、廊下をつたい、エレベーターホールまでほんのり漂い、香ってきている。
そんなわけで、好物のドリアンをホテルに持ち帰れないことを理解した。
外で食べるしかない。
クアラルンプールのジャランアロー近くにドリアンの屋台があったので(一番最初の写真)食べようとしたら、CDが「今夜はドリアン屋台街にいくから、ここで食べるのはやめよう」と制した。
ドリアン屋台街なんてものがあるのか。
その夜、連れて行かれたのはクアラルンプールのとなりプタリンジャヤのSS2というエリア。

「MURNI」という若者向けの、すごく面白いレストランで、仲間を集めて盛大に食事をしたあと(MURNIも今度レポートします)、すぐ近くのドリアン屋台街でデザートタイム。

ドリアンにもいろいろな品種が存在し、猫山王(ムーシャンキン)という品種が最高級。値段はけっこう高くて、キロ当たり40RMほど。や、もっと高かった気もする。

ほかの品種は猫山王の半額くらいだろうか。

このJan Tongと、せっかくなので高級ドリアンである猫山王にトライすることにした。

食べたいのを決めると、店の人がテーブルで割ってくれる。中身を見定める表情も真剣そのもの。

左下の小さいのが猫山王、大きいのがJan Tong。

やっぱり猫山王のほうが見た目もテラテラしていて、味わいも甘くてねっとりしてる。

ココナツジュースも売っていて、これを飲みながらドリアン食べるのも、ひとつの作法みたい。
さらに、ドリアンでほてらないように、塩水を飲むのも良いそうだ。

テーブルに置いてあるマスタードが入ってそうな黄色いチューブには、実は塩が入ってる。水をドリアンの殻のへこんだ部分に注ぎ、そこに塩を加えてすするのが習わしらしい。
工事中なんだけど、durianss2.comなんていうサイトがあったのでリンクしておこう。
ところで、マレーシアでは「猫山王」が、もうドリアンの代名詞のようになっている。

空港でみつけたドリアン・テイストのインスタント・コーヒー。

「猫山王」とパッケージに書かれている。
このインスタント・ドリアン・コーヒー。面白いので買って帰って自宅で楽しんだ。美味いとは言わないが、けっこうイイ。調子に乗って、夏場にアイスコーヒーにして水筒に入れ、職場に持って行ったら同僚に「臭い」と言われた。
インスタントのくせに、けっこうヤルな。
(よ)


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| 2015-02-04 01:36
| マレーシア
クアラルンプール : 代金は好きなだけ払えばいい? インド料理のアナラクシュミ
何年も前にサラ―ム海上さんが書いていたのを見て、行きたいなーと思ってたのだが、その後ずっと忘れていて、ふとKLで思い出したので行ってみたインド系ベジタリアンレストラン、アナラクシュミ Annalakshmi。

インドの慈善団体が経営。インドのチェンナイほか、マレーシアはペナンやジョホールバル、そしてシンガポールにも支店がある。
何より興味をひかれたのが、食べた人が好きなだけ払えばいい料金システム。食事代がドネーションあつかいなのだ。

インド系の文化施設であり、社会支援も目的としている、The Temple of Fine Artsの1階でやっているのも納得。The Temple of Fine Artsは、音楽や舞踊や美術などインド系のいろんな催しをやっているようだ。次回はぜひ芸術関連のイベントに参加したい。
ともあれ、さっそく入ろう。

ランチタイム終了の頃あいだったので、もう店内ガラガラ。われわれが最後の客。

でも、通してくれた。
店内、けっこうフォーマルなムード。

ブッフェ方式。

店の人に聞いたら、なんと、ここのレストランはドネーション式じゃないらしい。なんだ、そうなのか。そんなやりとりを見て気をつかったのか、同行のラシディ君がランチブッフェの代金を全部払ってくれちゃって、いくらか教えてくれなかった。ま、そんなに高くはなかったと思うけど。

ミールスのようにブッフェを自分で盛りつけてみた。
サンバル、ラッサムをはじめ、ライタに豆カレー、ほうれん草のカレーなど。さらにパパドや薄緑のチャトニをのっけたワダ。ごはんの真中にのってる黒っぽい唐辛子はカードチリ(唐辛子の塩ヨーグルト漬け)だろうか。

同行者の盛りつけ。

会計のとき、こんなのが売ってたから買ってみた。インド料理関係のミックスパウダーやピクルス系など。ブッフェはまあまあだったけど、こっちはわざわざ買うほどのもんでもなかった。
そして、さらに店の人によく訊けば、この階下に「アナラクシュミ・リバーサイド」という別の食堂があって、そこは好きなだけ払う方式の会計なんだとか。
もうこの時間はランチタイム終了だけど、カフェならやってるとのこと。

せっかくだから来てみた。アナラクシュミ・リバーサイド Annalakshmi Riverside。

ここのカウンターに並んで食事をもらい、好きなだけ払えばよい。テイクアウトもできるけど、それは定価だよと書かれてる。
ところで、なんで「リバーサイド」なのか? The Temple of Fine Artsの裏にはクラン川が流れていて食堂から見えるのだった。さっきのレストランは建物のエントランスからすぐの1階にある。そして、地下に下りて「リバーサイド」に入ると外に川が見える。てことは、斜面に建っているのかな?
ここでは、

チャイと、ちょっと焦げたような香りがほっとさせるチェンナイ式コーヒー。

あと、インドのお菓子類をいただいた。

けっこう美味しくて、多少多めに払っておいた。
<2014年9月>
(よ)

インドの慈善団体が経営。インドのチェンナイほか、マレーシアはペナンやジョホールバル、そしてシンガポールにも支店がある。
何より興味をひかれたのが、食べた人が好きなだけ払えばいい料金システム。食事代がドネーションあつかいなのだ。

インド系の文化施設であり、社会支援も目的としている、The Temple of Fine Artsの1階でやっているのも納得。The Temple of Fine Artsは、音楽や舞踊や美術などインド系のいろんな催しをやっているようだ。次回はぜひ芸術関連のイベントに参加したい。
ともあれ、さっそく入ろう。

ランチタイム終了の頃あいだったので、もう店内ガラガラ。われわれが最後の客。

でも、通してくれた。
店内、けっこうフォーマルなムード。

ブッフェ方式。

店の人に聞いたら、なんと、ここのレストランはドネーション式じゃないらしい。なんだ、そうなのか。そんなやりとりを見て気をつかったのか、同行のラシディ君がランチブッフェの代金を全部払ってくれちゃって、いくらか教えてくれなかった。ま、そんなに高くはなかったと思うけど。

ミールスのようにブッフェを自分で盛りつけてみた。
サンバル、ラッサムをはじめ、ライタに豆カレー、ほうれん草のカレーなど。さらにパパドや薄緑のチャトニをのっけたワダ。ごはんの真中にのってる黒っぽい唐辛子はカードチリ(唐辛子の塩ヨーグルト漬け)だろうか。

同行者の盛りつけ。

会計のとき、こんなのが売ってたから買ってみた。インド料理関係のミックスパウダーやピクルス系など。ブッフェはまあまあだったけど、こっちはわざわざ買うほどのもんでもなかった。
そして、さらに店の人によく訊けば、この階下に「アナラクシュミ・リバーサイド」という別の食堂があって、そこは好きなだけ払う方式の会計なんだとか。
もうこの時間はランチタイム終了だけど、カフェならやってるとのこと。

せっかくだから来てみた。アナラクシュミ・リバーサイド Annalakshmi Riverside。

ここのカウンターに並んで食事をもらい、好きなだけ払えばよい。テイクアウトもできるけど、それは定価だよと書かれてる。
ところで、なんで「リバーサイド」なのか? The Temple of Fine Artsの裏にはクラン川が流れていて食堂から見えるのだった。さっきのレストランは建物のエントランスからすぐの1階にある。そして、地下に下りて「リバーサイド」に入ると外に川が見える。てことは、斜面に建っているのかな?
ここでは、

チャイと、ちょっと焦げたような香りがほっとさせるチェンナイ式コーヒー。

あと、インドのお菓子類をいただいた。

けっこう美味しくて、多少多めに払っておいた。
<2014年9月>
(よ)


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| 2015-01-22 20:12
| マレーシア
ペナン : 「kebaya クバヤ」のモダンニョニャ料理
ペナン島にはショップハウスをリノベーションしたムードのあるヘリテージホテルが多いけれど、最近オープンした「Seven Terraces セブンテラシズ」も、その一軒。

その「セブンテラシズ」併設のレストラン「kebaya クバヤ」はモダンニョニャ料理とのふれこみで、興味を持ち訪問。

ディナーは前菜、野菜料理、メインコースの三品から各自チョイスするプリフィックススタイル。

「オタオタ」。
魚のすり身をバナナなどの葉で包んで蒸し焼きにした有名なマレーシア料理のオタオタを、パイ包みのフィリングにしてソースを添えてある。

「クリスピー・ジュー・フー・チャー・ロール」。
これも「オタオタ」と似たようなコンセプトの料理だろうか。Bangkuang、豚肉、椎茸、するめなどの炒め煮をレタスに包んでチリペーストで味付けしたりして食べるニョニャ料理のジュー・フー・チャーを換骨奪胎。網の目ライスペーパーで包んで揚げ春巻に。

「クリスピー・ニョニャ・テンプラ」。

「サンバルゴレン」。
さやいんげんやベビーコーンのソテーに、ブラチャン・ココナッツ・クリーム。カシューナッツをふりかけてある。

「グリルド・スナッパー」。
白身の魚(フエダイ?)をスパイスでマリネしてバナナの葉で包み、炭火焼にしてある。

「LOR ARK」。
LOR ARKで検索すると「滷鴨」と出る。よくある中華の鴨料理をベースに、西洋的なアレンジを加えてあるのだろうか。鴨はフランス料理のコンフィのような処理? ソースにはオレンジ、八角、シナモン。メニューに「ナツメグ」とあったけれど、いわゆる乾燥したパウダースパイスのナツメグではなくナツメグ果実の果肉が使われている。
ペナンはナツメグ産地で、ナツメグのドライフルーツなどもよく見かけた。ナツメグのアイスクリームなんかも試した。

「パンダン・クレーム・ブリュレ」。
日本では抹茶のブリュレなんかがよくあるけれど、似たような感覚だろうか。

「グラマラッカ・ムース」。
マレーシアのヤシ砂糖、グラマラッカのムース。がっちり濃厚に甘い。
すべて美味しくいただいたけれど、よくよく考えれば自分はそれほどニョニャ料理というものを知らず、プラナカン文化にも疎い。
例えば「モダンタイ料理」であれば、オリジナルとモダンの距離が結構はかれたりするのだけれど、この晩の料理はその類とは別種のニュアンスを強く感じた。
そもそもババニョニャそのものが中華、マレー、さらにはインドやヨーロッパの要素もからんでくる混淆文化なわけで、さらにその現代的解釈のフュージョンとなるとミックスされる要素がとてつもなく複雑であることは間違いない。
詳しそうな人にちらっと訊いてみたら、プラナカンの料理はペナン、マラッカ、シンガポールで傾向が異なるのはもちろん、さらに家庭ごとの流儀があるとのこと。だから「うちの料理こそプラナカンの料理です!」と言われたら反論はできないのだそうだ。「プラナカン的」な料理のテイストがあるとすれば、それは要素が多く、手が込んでいるということ。
なるほど、ある意味ここの料理は「モダン」ではなく、ニョニャ料理の珍しいバリエーションの一種と見なすべきなのかも。定番ニョニャ料理の固定されたレシピより現在進行形の、いまに生きるニョニャ料理の姿と見なしてもいいのかもしれない。
あてずっぽうながら、そんな感想も。
<2014年9月>
(よ)

その「セブンテラシズ」併設のレストラン「kebaya クバヤ」はモダンニョニャ料理とのふれこみで、興味を持ち訪問。

ディナーは前菜、野菜料理、メインコースの三品から各自チョイスするプリフィックススタイル。

「オタオタ」。
魚のすり身をバナナなどの葉で包んで蒸し焼きにした有名なマレーシア料理のオタオタを、パイ包みのフィリングにしてソースを添えてある。

「クリスピー・ジュー・フー・チャー・ロール」。
これも「オタオタ」と似たようなコンセプトの料理だろうか。Bangkuang、豚肉、椎茸、するめなどの炒め煮をレタスに包んでチリペーストで味付けしたりして食べるニョニャ料理のジュー・フー・チャーを換骨奪胎。網の目ライスペーパーで包んで揚げ春巻に。

「クリスピー・ニョニャ・テンプラ」。

「サンバルゴレン」。
さやいんげんやベビーコーンのソテーに、ブラチャン・ココナッツ・クリーム。カシューナッツをふりかけてある。

「グリルド・スナッパー」。
白身の魚(フエダイ?)をスパイスでマリネしてバナナの葉で包み、炭火焼にしてある。

「LOR ARK」。
LOR ARKで検索すると「滷鴨」と出る。よくある中華の鴨料理をベースに、西洋的なアレンジを加えてあるのだろうか。鴨はフランス料理のコンフィのような処理? ソースにはオレンジ、八角、シナモン。メニューに「ナツメグ」とあったけれど、いわゆる乾燥したパウダースパイスのナツメグではなくナツメグ果実の果肉が使われている。
ペナンはナツメグ産地で、ナツメグのドライフルーツなどもよく見かけた。ナツメグのアイスクリームなんかも試した。

「パンダン・クレーム・ブリュレ」。
日本では抹茶のブリュレなんかがよくあるけれど、似たような感覚だろうか。

「グラマラッカ・ムース」。
マレーシアのヤシ砂糖、グラマラッカのムース。がっちり濃厚に甘い。
すべて美味しくいただいたけれど、よくよく考えれば自分はそれほどニョニャ料理というものを知らず、プラナカン文化にも疎い。
例えば「モダンタイ料理」であれば、オリジナルとモダンの距離が結構はかれたりするのだけれど、この晩の料理はその類とは別種のニュアンスを強く感じた。
そもそもババニョニャそのものが中華、マレー、さらにはインドやヨーロッパの要素もからんでくる混淆文化なわけで、さらにその現代的解釈のフュージョンとなるとミックスされる要素がとてつもなく複雑であることは間違いない。
詳しそうな人にちらっと訊いてみたら、プラナカンの料理はペナン、マラッカ、シンガポールで傾向が異なるのはもちろん、さらに家庭ごとの流儀があるとのこと。だから「うちの料理こそプラナカンの料理です!」と言われたら反論はできないのだそうだ。「プラナカン的」な料理のテイストがあるとすれば、それは要素が多く、手が込んでいるということ。
なるほど、ある意味ここの料理は「モダン」ではなく、ニョニャ料理の珍しいバリエーションの一種と見なすべきなのかも。定番ニョニャ料理の固定されたレシピより現在進行形の、いまに生きるニョニャ料理の姿と見なしてもいいのかもしれない。
あてずっぽうながら、そんな感想も。
<2014年9月>
(よ)


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| 2014-11-21 02:16
| マレーシア
クアラルンプール : マスジッドジャメ近くのナイトマーケットでマレー食世界を堪能
マレー人の友だちに、マスジッドジャメ近くのナイトマーケットへ連れて行ってもらった。

マレー的な食世界をたっぷり堪能。

オタオタ。

中身は赤くてけっこうスパイシー。

オタオタに似ているけれど、包み方が長方形でなく三角のサタ。

中身もかなり違う。オタオタのようにはスパイスがきいておらず、テクスチャーがオタオタより粗い感じだった。

セルンディン。
これは、マレー式田麩だろうか。左から鶏のセルンディン、牛のセルンディン、魚セルンディン。ココナッツの味が効いていて思ったよりパサパサ感がなく美味しかった。

コッペパンのようなのではさんでマヨネーズを大量にかけた、かなりジャンクなドネルケバブサンド。

ペナンラクサ(アッサムラクサ)の屋台。
鍋がでかい。
麺と具の入ったプラスチックカップと、袋に入れたスープを別々に持ち帰り可能。屋台のテーブルで食べることもできる。

ぺナンで食べたアッサムラクサの麺は腰がなくプチプチ切れる食感だったが、ここのは手打ちらしく腰があってのど越しが良い。
日本人としては、こっちの方が美味しく感じるのだが、さて。
すり身が入ったかなりヘビーな魚だしにタマリンドの酸味。さらにハーブや野菜の風味が加わるリッチなスープが、やっぱりクセになる感じ。

ジャックフルーツ屋台。
ジャックフルーツは身を剥くのがけっこう難しそうだ。

ドリアンとともにホテル持ち込み禁止らしい。さて、どこで食べようか(結局、別の飲食店に持ち込んで食べました)。

クエ(お菓子)の屋台。

ここのクエは美味しいそうだ。
クエなんてどれも同じ味、みたいに思っていたが、それぞれ米粉だったり、豆の粉だったり、材料が違っていて、味も違うし食感やテクスチャーがそれぞれ異なる。

サゴヤシから作るというきな粉みたいなもの。
この粉の状態のまま食べるんだそうだ。ブホっと吹かないように気をつけて食べなよ、って笑ってた。

こちらは別の場所で見つけた、サゴヤシの粉菓子。
製品化されてて、長細いパッケージのはしを開けてそのまま吸って食べるそうだ。ラベルには「SAGON」って書いてある。

甘酒みたいなタパイ。
中身は2種類。米とタピオカ。

米のタパイ。
甘酒みたいな味。そう思いこんでいたが、改めて味わうとかなり違う。酸味があって甘酒みたいなこくのある甘味じゃない。ものによって違うんだろうけど、まず菌が違うもんね。

こちらは、タピオカ。

ランブータンの親戚みたいな果物ってマレー人が言ってたプラサン。
プラス=ねじる、っていうマレー語から転じた果物名らしく、実際「ねじってみろ」と言われたので、トゲトゲの丸いのを両手で軽くねじったら簡単に皮がむけるのだった。
近所のドゥドゥンなど販売しているマレー女性向けのブティック。

ディスプレイがすごい。
<2014年9月>
(よ)

マレー的な食世界をたっぷり堪能。

オタオタ。

中身は赤くてけっこうスパイシー。

オタオタに似ているけれど、包み方が長方形でなく三角のサタ。

中身もかなり違う。オタオタのようにはスパイスがきいておらず、テクスチャーがオタオタより粗い感じだった。

セルンディン。
これは、マレー式田麩だろうか。左から鶏のセルンディン、牛のセルンディン、魚セルンディン。ココナッツの味が効いていて思ったよりパサパサ感がなく美味しかった。

コッペパンのようなのではさんでマヨネーズを大量にかけた、かなりジャンクなドネルケバブサンド。

ペナンラクサ(アッサムラクサ)の屋台。
鍋がでかい。
麺と具の入ったプラスチックカップと、袋に入れたスープを別々に持ち帰り可能。屋台のテーブルで食べることもできる。

ぺナンで食べたアッサムラクサの麺は腰がなくプチプチ切れる食感だったが、ここのは手打ちらしく腰があってのど越しが良い。
日本人としては、こっちの方が美味しく感じるのだが、さて。
すり身が入ったかなりヘビーな魚だしにタマリンドの酸味。さらにハーブや野菜の風味が加わるリッチなスープが、やっぱりクセになる感じ。

ジャックフルーツ屋台。
ジャックフルーツは身を剥くのがけっこう難しそうだ。

ドリアンとともにホテル持ち込み禁止らしい。さて、どこで食べようか(結局、別の飲食店に持ち込んで食べました)。

クエ(お菓子)の屋台。

ここのクエは美味しいそうだ。
クエなんてどれも同じ味、みたいに思っていたが、それぞれ米粉だったり、豆の粉だったり、材料が違っていて、味も違うし食感やテクスチャーがそれぞれ異なる。

サゴヤシから作るというきな粉みたいなもの。
この粉の状態のまま食べるんだそうだ。ブホっと吹かないように気をつけて食べなよ、って笑ってた。

こちらは別の場所で見つけた、サゴヤシの粉菓子。
製品化されてて、長細いパッケージのはしを開けてそのまま吸って食べるそうだ。ラベルには「SAGON」って書いてある。

甘酒みたいなタパイ。
中身は2種類。米とタピオカ。

米のタパイ。
甘酒みたいな味。そう思いこんでいたが、改めて味わうとかなり違う。酸味があって甘酒みたいなこくのある甘味じゃない。ものによって違うんだろうけど、まず菌が違うもんね。

こちらは、タピオカ。

ランブータンの親戚みたいな果物ってマレー人が言ってたプラサン。
プラス=ねじる、っていうマレー語から転じた果物名らしく、実際「ねじってみろ」と言われたので、トゲトゲの丸いのを両手で軽くねじったら簡単に皮がむけるのだった。
近所のドゥドゥンなど販売しているマレー女性向けのブティック。

ディスプレイがすごい。
<2014年9月>
(よ)


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| 2014-09-30 22:00
| マレーシア
イポー : タンブンのブンタン。そして、見物できなかったオモシロ寺
マレーシアの旅。KLから、イポーへ。

イポーの名物のひとつは、

タンブンtambunのポメロ。

日本の文旦のようなポメロは、タイなど東南アジアでひろく食べられている柑橘だけど(タイでは「ソムオー」)、ここ、タンブンのが最高なんだとか。
しかも、訪問した9月はハイシーズン。
地名がタンブンだから、タンブンのブンタン。なんて。
もしかして、語源的になにか関係あるかもと思って調べてみたけれど、文旦の語源は「謝文旦」という人名から、地名のtambunの中文表記は「打門」なので、うーん、あんまり関係なさそう。

タンブンのポメロ市場は、おんなじような店がいくつも並んでいる。

どこで買う?と、ヘンに友だちがせかす。
どこで買うかときかれても、なんだ、みごとに全店ほぼ同じじゃないか。
なんてことを言っていると

おニイさん、よってらっしゃい~。
そんなムードで、売り子に呼ばれる。
え。なんだここは。
かつての台湾のビンロウ屋台のような販売形式の萌芽を、かるく感じないか。
なるほど。
文旦のようなフルーツは、生鮮食品のなかでもいわば嗜好品に近い商品であり、そのような商品において、台湾における上記のような文化と近似した形式が、イスラム国マレーシアとはいえ、ここ中国文化の色濃いイポーで興るのは必然と言っても、大きく間違ってはいないだろう。

さて、ここで以上のような文化人類学的考察を行う理由は、正直どの売り子さんの店に入ろうか実はけっこう迷っている、つまりは照れかくしでワケのわからんことをブツブツ言っているに過ぎないのであり、なんとなくドギマギしながら店を選ばなければならないことに、むしろかすかな不本意さを感じはじめながら、笑顔のステキな気さくなデニムのお姉さんの店に決定っ!(結局ちゃんと選んでいる)
すぐ食べると伝えると、皮をむいてくれた。

皮を上下半分で分割して、身からはずし、

下の皮を皿のようにする。おもしろい。
ここには、ほとんど酸味がないさらっとした味わいの黄色い身のポメロと、酸味がある赤みがかった身のポメロの2種類がある。両方味見したけれど、日本人には酸味のある赤ポメロのほうがウケるような気がする。
ところで、この近所をドライブしていたら、岩山が多いの気づく。
そして、その岩山のふもとには、ぜったいに宮田珠己さんが取材しているに決まっているはずの、ヘンテコ中国寺(おなじみタイガーバームガーデンのような)のようなものを目撃。
運転している友だちに、行ってみようよ、と提案してみたが、あっさり却下・・・。
ゲストが切実に「見たい」と思っているのに、案内するホストは「こんなの見せてもなあ」と思う。
あぁカルチュラルギャップ。
同じことを自分も日本でやっている可能性がかなりあったりするわけで、ま、よしとするしかない。
あとから調べてみたら、こんな場所だった。
・霊仙岩
・南天洞
・三寶洞
想像通りの原色オモシロ寺であった。
さらに
・打捫心意佛院
ロボット・ブッダが宇宙に向けて発進するための秘密要塞。そんな感じの不思議な構造体まで・・・。
※「馬来西亜珍寺大行進」さんより
また、来るしかない。
【2012年9月】
(よ)

イポーの名物のひとつは、

タンブンtambunのポメロ。

日本の文旦のようなポメロは、タイなど東南アジアでひろく食べられている柑橘だけど(タイでは「ソムオー」)、ここ、タンブンのが最高なんだとか。
しかも、訪問した9月はハイシーズン。
地名がタンブンだから、タンブンのブンタン。なんて。
もしかして、語源的になにか関係あるかもと思って調べてみたけれど、文旦の語源は「謝文旦」という人名から、地名のtambunの中文表記は「打門」なので、うーん、あんまり関係なさそう。

タンブンのポメロ市場は、おんなじような店がいくつも並んでいる。

どこで買う?と、ヘンに友だちがせかす。
どこで買うかときかれても、なんだ、みごとに全店ほぼ同じじゃないか。
なんてことを言っていると

おニイさん、よってらっしゃい~。
そんなムードで、売り子に呼ばれる。
え。なんだここは。
かつての台湾のビンロウ屋台のような販売形式の萌芽を、かるく感じないか。
なるほど。
文旦のようなフルーツは、生鮮食品のなかでもいわば嗜好品に近い商品であり、そのような商品において、台湾における上記のような文化と近似した形式が、イスラム国マレーシアとはいえ、ここ中国文化の色濃いイポーで興るのは必然と言っても、大きく間違ってはいないだろう。

さて、ここで以上のような文化人類学的考察を行う理由は、正直どの売り子さんの店に入ろうか実はけっこう迷っている、つまりは照れかくしでワケのわからんことをブツブツ言っているに過ぎないのであり、なんとなくドギマギしながら店を選ばなければならないことに、むしろかすかな不本意さを感じはじめながら、笑顔のステキな気さくなデニムのお姉さんの店に決定っ!(結局ちゃんと選んでいる)
すぐ食べると伝えると、皮をむいてくれた。

皮を上下半分で分割して、身からはずし、

下の皮を皿のようにする。おもしろい。
ここには、ほとんど酸味がないさらっとした味わいの黄色い身のポメロと、酸味がある赤みがかった身のポメロの2種類がある。両方味見したけれど、日本人には酸味のある赤ポメロのほうがウケるような気がする。
ところで、この近所をドライブしていたら、岩山が多いの気づく。
そして、その岩山のふもとには、ぜったいに宮田珠己さんが取材しているに決まっているはずの、ヘンテコ中国寺(おなじみタイガーバームガーデンのような)のようなものを目撃。
運転している友だちに、行ってみようよ、と提案してみたが、あっさり却下・・・。
ゲストが切実に「見たい」と思っているのに、案内するホストは「こんなの見せてもなあ」と思う。
あぁカルチュラルギャップ。
同じことを自分も日本でやっている可能性がかなりあったりするわけで、ま、よしとするしかない。
あとから調べてみたら、こんな場所だった。
・霊仙岩
・南天洞
・三寶洞
想像通りの原色オモシロ寺であった。
さらに
・打捫心意佛院
ロボット・ブッダが宇宙に向けて発進するための秘密要塞。そんな感じの不思議な構造体まで・・・。
※「馬来西亜珍寺大行進」さんより
また、来るしかない。
【2012年9月】
(よ)


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| 2013-06-16 22:07
| マレーシア
クアラルンプール : カルコサ・スリ・ネガラのミーレブス
クアラルンプールで食べた、ミーレブス Mee rebus.

どろりと重いカレー味のスープ(ソース?)に、黄色い麺。
具はゆで卵に、豆腐、もやし、エビ。
食べた感覚は、まさにカレー麺。おそらく日本的な味覚にもそれほど違和感がないはずの、カレーをかけて食べる中華麺、といった趣。
カレーソースの独特な粘度は、マッシュしたポテトで出しているそうだ。レシピを検索すると、単に「potato」としてあったり、スイートポテトを使用することになっていたり、両方を使う記述もある。
思えば、煮込まれてジャガイモのとろけたカレーライスを食べたりするのは我々日本人にはフツーなわけで(カレーは二日目が美味い、とかなんとか)、それを黄色いホッケンミーにかけたと思えばイイ、そんな仕上がり。半分に切ったゆで卵にも親近感。
グレービーはカレー味であると同時に、わりと甘い。やっぱりスイートポテトか。あるいは砂糖をけっこう使ってるのでは、と友人。
ところで食器などのしつらえを見ていただければ一目瞭然、ここはホーカーセンターやストリートではない。
食べた場所は、

カルコサ・スリ・ネガラ CARCOSA SERI NEGARAの「ドローイング・ルーム」。
かつての迎賓館で歴史を感じさせるコロニアルなムード。現在はホテルとして営業しており、KLの観光名所のひとつだ。今回は、ここのティールームでマレーシアの朋友たちとハイティーとしゃれこんだのであった。

上はウエスタンスタイル。

ウエスタンスタイルには、スコーンがつく。

こちらがマレーシアンスタイル。
このマレー式につくのが、冒頭のミーレブスだった、というわけ。
ところでこの日は、早朝からマーケットのスナック食べ歩き、朝食&早い昼食をかねたホーカーセンターでの食事、そしてココ。とにかくずーっと何かを食べ続けている。
つきあってくれている彼らは、基本ムスリムのマレーシアン。好事家のジャパニーズ・ブロガーに理解を示してくれているとはいえ、あまり過食はほめられたものではない文化のはず。執拗に異国の料理を追い求め、カメラで記録しつづける(よ)を、本当はいったいどんな気持ちでアテンドしてくれているのか。

もし、お腹をこわしたらこれがいいよとくれた薬(笑)。
マレーシアの定番らしい。
<2012年9月>
(よ)

どろりと重いカレー味のスープ(ソース?)に、黄色い麺。
具はゆで卵に、豆腐、もやし、エビ。
食べた感覚は、まさにカレー麺。おそらく日本的な味覚にもそれほど違和感がないはずの、カレーをかけて食べる中華麺、といった趣。
カレーソースの独特な粘度は、マッシュしたポテトで出しているそうだ。レシピを検索すると、単に「potato」としてあったり、スイートポテトを使用することになっていたり、両方を使う記述もある。
思えば、煮込まれてジャガイモのとろけたカレーライスを食べたりするのは我々日本人にはフツーなわけで(カレーは二日目が美味い、とかなんとか)、それを黄色いホッケンミーにかけたと思えばイイ、そんな仕上がり。半分に切ったゆで卵にも親近感。
グレービーはカレー味であると同時に、わりと甘い。やっぱりスイートポテトか。あるいは砂糖をけっこう使ってるのでは、と友人。
ところで食器などのしつらえを見ていただければ一目瞭然、ここはホーカーセンターやストリートではない。
食べた場所は、

カルコサ・スリ・ネガラ CARCOSA SERI NEGARAの「ドローイング・ルーム」。
かつての迎賓館で歴史を感じさせるコロニアルなムード。現在はホテルとして営業しており、KLの観光名所のひとつだ。今回は、ここのティールームでマレーシアの朋友たちとハイティーとしゃれこんだのであった。

上はウエスタンスタイル。

ウエスタンスタイルには、スコーンがつく。

こちらがマレーシアンスタイル。
このマレー式につくのが、冒頭のミーレブスだった、というわけ。
ところでこの日は、早朝からマーケットのスナック食べ歩き、朝食&早い昼食をかねたホーカーセンターでの食事、そしてココ。とにかくずーっと何かを食べ続けている。
つきあってくれている彼らは、基本ムスリムのマレーシアン。好事家のジャパニーズ・ブロガーに理解を示してくれているとはいえ、あまり過食はほめられたものではない文化のはず。執拗に異国の料理を追い求め、カメラで記録しつづける(よ)を、本当はいったいどんな気持ちでアテンドしてくれているのか。

もし、お腹をこわしたらこれがいいよとくれた薬(笑)。
マレーシアの定番らしい。
<2012年9月>
(よ)


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| 2013-06-05 01:31
| マレーシア
クアラルンプール : ジャラン・ウィラワティのホーカーセンターでマレー式朝ごはん
We moved from the Taman Melawati morning market, KL to the Pasar Dan Pusat Penjaja Jalan Wirawati hawker center to have a Malay style breakfast. Our friends, CD and Alia, introduced us a variety of unique and tasty Malay dishes for breakfast.. [September, 2012]
タマン・メラワティのモーニング・マーケットで、いろいろ買ったりつまんだりして、そのあとはマレー系の友人CDと、その友だち(超グルマン!)が運転する車で、ジャラン・ウィラワティのホーカーセンター Pasar Dan Pusat Penjaja Jalan Wirawati へと移動した。
CDがいざなうマレー式朝ごはんの世界。そんな趣の朝食と相成った。

こういうストールがいくつも並んでいる。
上の店の看板にある、ロティ・チャナイRoti Canaiはパイのように層状になったパンをカレーやサンバルにつけて食べる代表的なマレースタイルブレックファストなのだが、ほかの機会に何度もだべちゃってるので、ここでは割愛。

ちょうど、ジャスト朝食の時間帯だ。

まずは、ナシダガンNasi Dagangを。

ナシレマと双璧をなすマレーシアの朝ごはん。
「ダガン」とは、「商業」とか「貿易」とかの意味だそうな。
トレンガヌやクランタンなどマレー色の強い半島東部の朝食で、ご飯はココナッツにフェヌグリーク=メティシードや生姜を加えて炊いてあるそうだ。かかっているのは魚のカレーだったかな。
メティシードいえばマレーよりインド料理のイメージで、味は苦いんだけど香りになんともいえないコクのあるスパイスだ。油で焦がすと、さらに苦味が増すけど、すばらしい香りがたつ。ごはんに混ざっている茶色のものが、メティに違いない。
このメティシードに、海外のイメージを込めたゆえの「ダガン」だろうか。
お次は。

Nasi kerabu ナシクラブー。
ご飯が青い!
なんでも青い花の色素をご飯にうつしてあるそうだ。なんとはなしにヘルシーな感じがするのだが、「クラブー」は「サラダ」みたいな意味もあるそう。画像検索してみると、かならず生のもやしが乗っている。
これもクランタンの料理。
さらに、お次。

上の料理、CDが「アポン、アポン」って言うから、ん?と思って、綴りをたずねるとなるほど「Appom」。
よくよく考えれたら、これ、インドのケララ州とかで食べるティファンのアッパムAppam(スリランカのホッパー)だ。
同じく、

南インドのイディアッパム(スリランカのストリングホッパー)か、と思いきや、こちらはPutu Mayamプトゥ・マヤムというもの。
蒸した米麺を、ココナッツや砂糖、黒糖につけて食べる。
CDによれば「マレーインディアンだよ」とのことなので、イディアッパムに影響された料理に違いない。

上の黄色いライスは、プル・クニンPulut Kuning。
黄色い色は、ターメリックでつけている。
プル=「もち米」、クニン=「黄色」の意味だそうで非常にわかりやすいのだが、日本における赤飯みたいなものだろうか?
画像検索すると、黄色いもち米をいろんな形に整形してケーキ状にデコレーションしたのや、お祝い風に盛大に飾り付けたプル・クニングのが画像がたくさん出てくる。ちょっと面白いので、よかったらみなさんも"Pulut Kuning"で検索してみてください。
さらに検索していたら、マレーシアのディーヴァであるシティ・ヌルハリザの誕生日のエピソードが出てきた。いわく、彼女の22回目の誕生日にはバースデーケーキがなかった。そのかわりプル・クニンで、感謝をあらわすマレーの伝統的なスタイルでパーティーに訪れた人々をもてなしたのである、と。
やはり、お祝いの意味があるみたいだ。

こちらは、レンペンピサンLempeng Pisang。
「ピサン」はバナナの意味。バナナパンケーキである。

上はタマン・メラワティのモーニング・マーケットで買ったレマンREMANG。
これに、ここジャラン・ウィラワティのホーカーセンターで買ったビーフレンダンBEEF RENDANGを合わせて食べた。
CDがレマンを説明すときにかならず口にするのが、「ハリラヤのマストアイテムである」ということ。
バナナの葉で巻いたココナッツ味のもち米で、竹筒のなかで炊く。などなど、すでにモーニングマーケットの記事で言及済みだった。
ホーカーセンターにいた猫がかわいい。

食べ物が良いのか毛並みがきれい。
面白いなあと思うのは、こうやってCDたちと食べ歩いていると、マレーシアのマレー世界だけがきわだって立ち上がってくること。

彼らはムスリムだから、ちょっと浮気して今日は中華にしようか、ということは絶対にない。マレーか、ほかに可能な料理としてはハラルのインド料理か、もしくはアラブ系か、ファストフードか、ということになるけど、それもあんまりなくて、基本はマレー料理。
彼らと別れて、ふとフツーに肉骨茶や中華麺を食べたりすると、けっこう不思議な感覚にとらわれる。その感じも、また面白い。
いや。そういえば、前にCDとハラルの飲茶をどっかのホテルに食べに行ったことがあった。豚肉を使わない広東式飲茶って、なんとも不思議なものだった。
ジャラン・ウィラワティのホーカーセンターの場所は、ここ。

念のため、入り口の看板を。
このあとは、マレー式アフタヌーンティーへ!
<2012年9月>
(よ)
タマン・メラワティのモーニング・マーケットで、いろいろ買ったりつまんだりして、そのあとはマレー系の友人CDと、その友だち(超グルマン!)が運転する車で、ジャラン・ウィラワティのホーカーセンター Pasar Dan Pusat Penjaja Jalan Wirawati へと移動した。
CDがいざなうマレー式朝ごはんの世界。そんな趣の朝食と相成った。

こういうストールがいくつも並んでいる。
上の店の看板にある、ロティ・チャナイRoti Canaiはパイのように層状になったパンをカレーやサンバルにつけて食べる代表的なマレースタイルブレックファストなのだが、ほかの機会に何度もだべちゃってるので、ここでは割愛。

ちょうど、ジャスト朝食の時間帯だ。

まずは、ナシダガンNasi Dagangを。

ナシレマと双璧をなすマレーシアの朝ごはん。
「ダガン」とは、「商業」とか「貿易」とかの意味だそうな。
トレンガヌやクランタンなどマレー色の強い半島東部の朝食で、ご飯はココナッツにフェヌグリーク=メティシードや生姜を加えて炊いてあるそうだ。かかっているのは魚のカレーだったかな。
メティシードいえばマレーよりインド料理のイメージで、味は苦いんだけど香りになんともいえないコクのあるスパイスだ。油で焦がすと、さらに苦味が増すけど、すばらしい香りがたつ。ごはんに混ざっている茶色のものが、メティに違いない。
このメティシードに、海外のイメージを込めたゆえの「ダガン」だろうか。
お次は。

Nasi kerabu ナシクラブー。
ご飯が青い!
なんでも青い花の色素をご飯にうつしてあるそうだ。なんとはなしにヘルシーな感じがするのだが、「クラブー」は「サラダ」みたいな意味もあるそう。画像検索してみると、かならず生のもやしが乗っている。
これもクランタンの料理。
さらに、お次。

上の料理、CDが「アポン、アポン」って言うから、ん?と思って、綴りをたずねるとなるほど「Appom」。
よくよく考えれたら、これ、インドのケララ州とかで食べるティファンのアッパムAppam(スリランカのホッパー)だ。
同じく、

南インドのイディアッパム(スリランカのストリングホッパー)か、と思いきや、こちらはPutu Mayamプトゥ・マヤムというもの。
蒸した米麺を、ココナッツや砂糖、黒糖につけて食べる。
CDによれば「マレーインディアンだよ」とのことなので、イディアッパムに影響された料理に違いない。

上の黄色いライスは、プル・クニンPulut Kuning。
黄色い色は、ターメリックでつけている。
プル=「もち米」、クニン=「黄色」の意味だそうで非常にわかりやすいのだが、日本における赤飯みたいなものだろうか?
画像検索すると、黄色いもち米をいろんな形に整形してケーキ状にデコレーションしたのや、お祝い風に盛大に飾り付けたプル・クニングのが画像がたくさん出てくる。ちょっと面白いので、よかったらみなさんも"Pulut Kuning"で検索してみてください。
さらに検索していたら、マレーシアのディーヴァであるシティ・ヌルハリザの誕生日のエピソードが出てきた。いわく、彼女の22回目の誕生日にはバースデーケーキがなかった。そのかわりプル・クニンで、感謝をあらわすマレーの伝統的なスタイルでパーティーに訪れた人々をもてなしたのである、と。
やはり、お祝いの意味があるみたいだ。

こちらは、レンペンピサンLempeng Pisang。
「ピサン」はバナナの意味。バナナパンケーキである。

上はタマン・メラワティのモーニング・マーケットで買ったレマンREMANG。
これに、ここジャラン・ウィラワティのホーカーセンターで買ったビーフレンダンBEEF RENDANGを合わせて食べた。
CDがレマンを説明すときにかならず口にするのが、「ハリラヤのマストアイテムである」ということ。
バナナの葉で巻いたココナッツ味のもち米で、竹筒のなかで炊く。などなど、すでにモーニングマーケットの記事で言及済みだった。
ホーカーセンターにいた猫がかわいい。

食べ物が良いのか毛並みがきれい。
面白いなあと思うのは、こうやってCDたちと食べ歩いていると、マレーシアのマレー世界だけがきわだって立ち上がってくること。

彼らはムスリムだから、ちょっと浮気して今日は中華にしようか、ということは絶対にない。マレーか、ほかに可能な料理としてはハラルのインド料理か、もしくはアラブ系か、ファストフードか、ということになるけど、それもあんまりなくて、基本はマレー料理。
彼らと別れて、ふとフツーに肉骨茶や中華麺を食べたりすると、けっこう不思議な感覚にとらわれる。その感じも、また面白い。
いや。そういえば、前にCDとハラルの飲茶をどっかのホテルに食べに行ったことがあった。豚肉を使わない広東式飲茶って、なんとも不思議なものだった。
ジャラン・ウィラワティのホーカーセンターの場所は、ここ。

念のため、入り口の看板を。
このあとは、マレー式アフタヌーンティーへ!
<2012年9月>
(よ)


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| 2013-05-06 04:22
| マレーシア
クアラルンプール : タマン・メラワティのモーニング・マーケット Pasar Tani Taman Melawati
Malay friends took us to the Pasar Tani, a morning market at Taman Melawati on the outskirts of KL. All kinds of fresh food to cooked food and sweets are sold there. We enjoyed traditional Malay snacks, colorful sweets and of course fresh fruits! We found stalls selling Takoyaki, a Japanese snack, there, too.. [Map: Open only Saturday & Sunday] [September, 2012]
マレーシア、クアラルンプールの朝市へ。

やってきたのはKL郊外のタマン・メラワティ Taman Melawatiにあるパサール・タニ Pasar Tani。
Taniは「農家」という意味だそうだから、つまり、ファーマーズ・マーケットくらいの意味だろうか。
タマン・メラワティは政治家や有名人が多く居住するエリアらしく、「マレーシアのハリウッド」なんて呼ばれているそうな。

右上の三角のちまきがクトゥパ・パラス KETUPAT PALAS。
その下の円筒形のがレマン LEMANG。
ともに、ラマダン明けのイスラム正月、ハリラヤに欠かせないものだそうだ。

このクトゥパ・パラスは三角だけど、ハリラヤのアイコンたるクトゥパ飾りは四角のイメージがある。
いろんな種類があるみたい。

なかはもち米。

レマン LEMANGもハリラヤのマストアイテム。
バナナの葉で巻いたもち米で、竹筒のなかで炊く。ココナツ味とプレーンとあるそうな。
肉の煮込み料理レンダン RENDANGと一緒に食べる。写真は牛肉のレンダン。

なんだかものすごく楽しそうにナシレマ Nasi Lemakを作っている。

包んであったのを開いたところ。

いろんな種類の麺モノをカップ入りで売っている。

おなじみ臭豆。プタイ Petai。

釈迦頭を買ってみた。

まだまだ未熟かな。

こちらはジャックフルーツをさばいているところ。
手前にあるのは客のウェイティングリストで、かなりの順番待ち状態。大人気!

クレープのような、パンケーキのような、アパム・バリッ Apam Balekを焼いている。
美味そうなので、買うことに。

アパム・バリッ。外はクリスピー、中はもっちり。ピーナッツやコーンが入っている。

小さいドーナッツのようなPENERAM。
ケダ州風なのだろうか。黒糖風味。やわらかいかりんとうのような感じ。

PENERAMは、こうやって型抜きしてから揚げる。

バナナの葉っぱにくるんである米粉のお餅のようなコチ KOCI。
中にはココナッツと黒糖で作った餡が。

kuih cara berlauk。
たこ焼きみたいだけど半球。肉や干しえびなどが入ってて、甘くない。
黄色い色はターメリックで出している。

ケク・ラピス・サラワク Kek Lapis Sarawak。
色づけしたレイヤーを何層にも焼いたバームクーヘンのようなケーキ。
複雑なレイヤーを焼く場合は数日かけるときもあるらしい。

スライスすると、色鮮やかなレイヤーがさらに楽しめる。
味的には、けっこう油っぽい感じ。
そして。
このローカルマーケット唯一の日本料理を発見。

たこ焼き。

味は、たこ、チキンチーズ、えび、かにかま、の4種類から選べる。
マーケットの地図はこちら。土曜と日曜のみやっているとのこと。
<2012年9月>
(よ)
マレーシア、クアラルンプールの朝市へ。

やってきたのはKL郊外のタマン・メラワティ Taman Melawatiにあるパサール・タニ Pasar Tani。
Taniは「農家」という意味だそうだから、つまり、ファーマーズ・マーケットくらいの意味だろうか。
タマン・メラワティは政治家や有名人が多く居住するエリアらしく、「マレーシアのハリウッド」なんて呼ばれているそうな。

右上の三角のちまきがクトゥパ・パラス KETUPAT PALAS。
その下の円筒形のがレマン LEMANG。
ともに、ラマダン明けのイスラム正月、ハリラヤに欠かせないものだそうだ。

このクトゥパ・パラスは三角だけど、ハリラヤのアイコンたるクトゥパ飾りは四角のイメージがある。
いろんな種類があるみたい。

なかはもち米。

レマン LEMANGもハリラヤのマストアイテム。
バナナの葉で巻いたもち米で、竹筒のなかで炊く。ココナツ味とプレーンとあるそうな。
肉の煮込み料理レンダン RENDANGと一緒に食べる。写真は牛肉のレンダン。

なんだかものすごく楽しそうにナシレマ Nasi Lemakを作っている。

包んであったのを開いたところ。

いろんな種類の麺モノをカップ入りで売っている。

おなじみ臭豆。プタイ Petai。

釈迦頭を買ってみた。

まだまだ未熟かな。

こちらはジャックフルーツをさばいているところ。
手前にあるのは客のウェイティングリストで、かなりの順番待ち状態。大人気!

クレープのような、パンケーキのような、アパム・バリッ Apam Balekを焼いている。
美味そうなので、買うことに。

アパム・バリッ。外はクリスピー、中はもっちり。ピーナッツやコーンが入っている。

小さいドーナッツのようなPENERAM。
ケダ州風なのだろうか。黒糖風味。やわらかいかりんとうのような感じ。

PENERAMは、こうやって型抜きしてから揚げる。

バナナの葉っぱにくるんである米粉のお餅のようなコチ KOCI。
中にはココナッツと黒糖で作った餡が。

kuih cara berlauk。
たこ焼きみたいだけど半球。肉や干しえびなどが入ってて、甘くない。
黄色い色はターメリックで出している。

ケク・ラピス・サラワク Kek Lapis Sarawak。
色づけしたレイヤーを何層にも焼いたバームクーヘンのようなケーキ。
複雑なレイヤーを焼く場合は数日かけるときもあるらしい。

スライスすると、色鮮やかなレイヤーがさらに楽しめる。
味的には、けっこう油っぽい感じ。
そして。
このローカルマーケット唯一の日本料理を発見。

たこ焼き。

味は、たこ、チキンチーズ、えび、かにかま、の4種類から選べる。
マーケットの地図はこちら。土曜と日曜のみやっているとのこと。
<2012年9月>
(よ)


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| 2013-01-29 02:33
| マレーシア
旅の食卓と食卓の旅。ferment booksより『味の形 迫川尚子インタビュー』発売中。姉妹ブログ【ワダ翻訳工房】もどーぞ。ツイッターは @oishiisekai @fermentbooks
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