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クアラルンプール : ジャラン・ウィラワティのホーカーセンターでマレー式朝ごはん

We moved from the Taman Melawati morning market, KL to the Pasar Dan Pusat Penjaja Jalan Wirawati hawker center to have a Malay style breakfast. Our friends, CD and Alia, introduced us a variety of unique and tasty Malay dishes for breakfast.. [September, 2012]


タマン・メラワティのモーニング・マーケットで、いろいろ買ったりつまんだりして、そのあとはマレー系の友人CDと、その友だち(超グルマン!)が運転する車で、ジャラン・ウィラワティのホーカーセンター Pasar Dan Pusat Penjaja Jalan Wirawati へと移動した。

CDがいざなうマレー式朝ごはんの世界。そんな趣の朝食と相成った。

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こういうストールがいくつも並んでいる。

上の店の看板にある、ロティ・チャナイRoti Canaiはパイのように層状になったパンをカレーやサンバルにつけて食べる代表的なマレースタイルブレックファストなのだが、ほかの機会に何度もだべちゃってるので、ここでは割愛。

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ちょうど、ジャスト朝食の時間帯だ。

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まずは、ナシダガンNasi Dagangを。

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ナシレマと双璧をなすマレーシアの朝ごはん。

「ダガン」とは、「商業」とか「貿易」とかの意味だそうな。

トレンガヌやクランタンなどマレー色の強い半島東部の朝食で、ご飯はココナッツにフェヌグリーク=メティシードや生姜を加えて炊いてあるそうだ。かかっているのは魚のカレーだったかな。

メティシードいえばマレーよりインド料理のイメージで、味は苦いんだけど香りになんともいえないコクのあるスパイスだ。油で焦がすと、さらに苦味が増すけど、すばらしい香りがたつ。ごはんに混ざっている茶色のものが、メティに違いない。

このメティシードに、海外のイメージを込めたゆえの「ダガン」だろうか。

お次は。

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Nasi kerabu ナシクラブー。

ご飯が青い!

なんでも青い花の色素をご飯にうつしてあるそうだ。なんとはなしにヘルシーな感じがするのだが、「クラブー」は「サラダ」みたいな意味もあるそう。画像検索してみると、かならず生のもやしが乗っている。

これもクランタンの料理。

さらに、お次。

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上の料理、CDが「アポン、アポン」って言うから、ん?と思って、綴りをたずねるとなるほど「Appom」。

よくよく考えれたら、これ、インドのケララ州とかで食べるティファンのアッパムAppam(スリランカのホッパー)だ。

同じく、

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南インドのイディアッパム(スリランカのストリングホッパー)か、と思いきや、こちらはPutu Mayamプトゥ・マヤムというもの。

蒸した米麺を、ココナッツや砂糖、黒糖につけて食べる。

CDによれば「マレーインディアンだよ」とのことなので、イディアッパムに影響された料理に違いない。

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上の黄色いライスは、プル・クニンPulut Kuning。

黄色い色は、ターメリックでつけている。

プル=「もち米」、クニン=「黄色」の意味だそうで非常にわかりやすいのだが、日本における赤飯みたいなものだろうか?

画像検索すると、黄色いもち米をいろんな形に整形してケーキ状にデコレーションしたのや、お祝い風に盛大に飾り付けたプル・クニングのが画像がたくさん出てくる。ちょっと面白いので、よかったらみなさんも"Pulut Kuning"で検索してみてください。

さらに検索していたら、マレーシアのディーヴァであるシティ・ヌルハリザの誕生日のエピソードが出てきた。いわく、彼女の22回目の誕生日にはバースデーケーキがなかった。そのかわりプル・クニンで、感謝をあらわすマレーの伝統的なスタイルでパーティーに訪れた人々をもてなしたのである、と。

やはり、お祝いの意味があるみたいだ。

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こちらは、レンペンピサンLempeng Pisang。

「ピサン」はバナナの意味。バナナパンケーキである。

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上はタマン・メラワティのモーニング・マーケットで買ったレマンREMANG。

これに、ここジャラン・ウィラワティのホーカーセンターで買ったビーフレンダンBEEF RENDANGを合わせて食べた。

CDがレマンを説明すときにかならず口にするのが、「ハリラヤのマストアイテムである」ということ。

バナナの葉で巻いたココナッツ味のもち米で、竹筒のなかで炊く。などなど、すでにモーニングマーケットの記事で言及済みだった。

ホーカーセンターにいた猫がかわいい。

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食べ物が良いのか毛並みがきれい。

面白いなあと思うのは、こうやってCDたちと食べ歩いていると、マレーシアのマレー世界だけがきわだって立ち上がってくること。

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彼らはムスリムだから、ちょっと浮気して今日は中華にしようか、ということは絶対にない。マレーか、ほかに可能な料理としてはハラルのインド料理か、もしくはアラブ系か、ファストフードか、ということになるけど、それもあんまりなくて、基本はマレー料理。

彼らと別れて、ふとフツーに肉骨茶や中華麺を食べたりすると、けっこう不思議な感覚にとらわれる。その感じも、また面白い。

いや。そういえば、前にCDとハラルの飲茶をどっかのホテルに食べに行ったことがあった。豚肉を使わない広東式飲茶って、なんとも不思議なものだった。

ジャラン・ウィラワティのホーカーセンターの場所は、ここ

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念のため、入り口の看板を。

このあとは、マレー式アフタヌーンティーへ!

<2012年9月>

(よ)

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by brd | 2013-05-06 04:22 | マレーシア


旅の食卓と食卓の旅。ferment booksより『サンダー・キャッツの発酵教室』『味の形』発売中。ツイッターは @oishiisekai @fermentbooks


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