タグ:フリーペーパー ( 7 ) タグの人気記事

屋台で最も衝撃を受けた料理 タイ料理家・下関崇子さんとの対話 その3

『味の形 迫川尚子インタビュー』(ferment vol.01)の創刊準備号となるフリーペーパー『ferment vol.00 タイ料理家・下関崇子さんとの対話 タイと、日本と、かぼちゃ炒めと。』のテキストを本ブログで公開しています。

「その2」
に引き続き、最終回の「その3」を。

---------------------------------------------------

下関崇子さんとの対話
タイと、日本と、かぼちゃ炒めと。
その3

インタビュー・文/(よ)

e0152073_23532232.jpg
イベント「しまたい食堂」で下関さんが調理中のかぼちゃ炒め。豚肉とかぼちゃを炒めてナンプラーと砂糖で味つけし、卵でとじる

屋台で最も衝撃を受けた料理

よ: 著書の『バンコク思い出ごはん』[★25]の版元の平安工房というのは、どんな?
下: まず、『曼谷シャワー』[★26]という本を出したくて検索していたら見つかって、「原稿は募集していませんが面白いものなら…」みたいな感じでした。それを見てメールしたら面白がってくれて、出版することになったんです。
よ: 「ほぼ日」の「担当編集者は知っている。」のコーナーに採り上げられていましたね。下関さんは著者かつ担当編集者でもある、という立場で。
下: 平安工房は出版社ではないですけどね。
よ: もともと古書店ですよね。
下: 書店っていっても実店舗はないんです。オンラインだけで。古本屋さんだけあって、「1円で売られない本作り」がモットー。
よ: 『曼谷シャワー』はタイ生活の面白ネタを綴ったコラム集でしたが、タイ料理本の『バンコク思い出ごはん』も平安工房から出版されて。
下: タイミング的には『思い出ごはん』は『そうざい屋台』の後に出るんですけど、作業的には『そうざい屋台』の前から手がけてたんです。ほぼ、ひとりでやってたから時間がかかって。デザインは『DACO』とか『Gダイ』[★27]をやってた友だちのデザイナーにお願いしたんですけど、構成もデザインも、何度も試行錯誤してやりなおしたし。
よ: 料理のチョイスが、普通のタイ料理レシピ本とは全然違いますね。
下: この本は、もう私の原点です。渡辺玲さん[★28]が、「ファーストアルバムには音楽家のエッセンスがすべて凝縮しているものだが、自分の最初の著作も同じだ」っていうようなことを書いてますけど、この本はそういう本ですね。
よ: 『バンコク思い出ごはん』はタイ料理家、下関崇子のファーストアルバムであると。
下: そうですね。

e0152073_23532398.jpg
『バンコク思い出ごはん』 2015年7月に改訂版がリリースされた

よ: この本に必ず掲載しようと思っていた料理ってあります?
下: 一番最初に載っている「かぼちゃ炒め」。最近、ほかのレシピ本にも載るようになりましたけど、当時は全然でした。で、この本で採り上げたら、タイに住んでる日本人から「これ食べたかったんだよ!」っていう声がすごく多くて。やっぱりみんなそうだよねって、すごく自信が持てた。
よ: バンコク10年以上住んでるボクの友だちも、「食べたい感じの料理がいっぱい載ってる!」って感心してましたよ。ボク自身は、実はかぼちゃ炒めって食べたことがないから、すごく食べてみたい。
下: 私が屋台で最も衝撃を受けた料理です。まず、甘いのにびっくりして。タイ料理にも、こんな甘い料理があるんだなって。これ、バンコクの日本人はみんな食べてましたね。
よ: とくに日本人の記憶に残るタイ料理なんですかね。
下: ほかの料理がとにかく辛いから…。
よ: 辛くないオアシスみたいに、ほっとできるんですか?
下: ほっとできるし、何か安心感があると思う、味に。
よ: 日本料理で近いものって何ですかね? かぼちゃと豚肉を使う…。
下: かぼちゃに豚ひき肉のそぼろ餡を合わせるような料理はありますよね。
よ: タイの「かぼちゃ炒め」の作り方は?
下: すごく簡単。豚肉炒めて、かぼちゃ入れて、水すこし入れて、かぼちゃを柔らかくして、ナンプラーと砂糖で味をつけて、最後に卵でとじるだけ。
よ: まさにファーストアルバムの一曲目。ほんと、食べたくなってきました。
下: これが原点。でも、料理教室で教えたり、日本のタイ料理レストランで出すようなメニューでもないしね。
よ: そうですか?
下: だって本格的な日本料理を習いに行って、ツナマヨおにぎりだったら、どうなの? って(笑)。
よ: ツナマヨほどじゃない気もしますけど(笑)。
下: プロには鰹だしのとり方とか、かつらむきとか、そういうの習いたいじゃないですか。小料理屋なら、ツナマヨじゃなくて鮭のおにぎりを出すべきだし(笑)。あの本は、プロではないアマチュアの私だからこそ掲載できている料理も多いと思うんですよね。
よ: そういうポジティブなアマチュアリズムって料理界に絶対必要ですよ。
下: ほんと、「かぼちゃ炒め」はタイから帰ってきて「これ、タイで食べてたよね」って日本人がすごく多くて。語学留学でタイに行った人が学食のメニューからこればっかり選んでたとか、駐在員の奥さんがタイ人のお手伝いさんによく作ってもらったとか。
よ: タイ在住経験を持つ日本人のソウルフードみたい。そういえば旦那さんも、あまり辛い料理が得意じゃないと書かれてましたよね。
下: そう書くと誤解されるんですけど、私よりも全っ然辛いものいけますよ、旦那は。タイ人にしては苦手ってだけで。私が作る料理を、旦那は「辛くなくて美味しい」って言うけど、タイ料理教室の日本人の生徒さんには「辛いけど美味しい」って言われる。
よ: 辛さの基準が全然違うと。

レシピ本ではなくエッセイ集

よ: で、タイミング的にはファーストより先にリリースされてしまったメジャーレーベルからのセカンドアルバムが『そうざい屋台』ですけど、次のサードアルバムは、またインディーズからリリースされたわけですよね(笑)。これが、傑作です。

e0152073_23532566.jpg
普通のタイ料理本に載っていないレシピ多数。『暮らして恋したバンコクごはん』

下: 『暮らして恋したバンコクごはん』ですよね。タイで印刷したんですよ。
よ: この本はすごい。たとえば、「発酵させた酸味スペアリブ揚げ」とか「イサーン風なれずし」とか「発酵した魚のソーセージ」とかが掲載されてますが、生魚や生肉を室温で数日発酵させるというレシピは、普通の出版社ではNGになりそうですね。
下: 『思い出ごはん』もそうですが、レシピ本じゃないですから。基本的に料理エッセイ集で、作り方に興味がある読者は巻末のレシピを見てくださいっていうスタンス。すごいでしょ、その辺のサジ加減が(笑)。
よ: ばっちりです(笑)。下関さんならではの著者編集兼任の妙というか。あと、生肉ラープ。これもエッセイパートには、日本では生食用の牛肉は売っていないので注意してください、とか書いてあるんですよね(笑)。
下: これ、原稿の段階で『DACO』の元編集の友だちに一回読んでもらったんですけど、「このレシピ、大丈夫?」って言われました。でも、あくまで体験記です(笑)。
よ: その体験記がものすごく参考になります! 生肉はさておき、発酵料理に対しては、みんな不必要にハードル高く考え過ぎですよね。
下: 発酵なんて、ひと昔前まで普通に日本人もやってたわけでしょ。
よ: 甘酒やら、お味噌作ったり。
下: 実は最近、某有名発酵学者の方の本の編集補助の仕事をやって、発酵には詳しくなりました。たとえば、この本にも載ってる「カウマーク/甘酒風味のもち米」。日本の麹って米粒にカビを生やすバラ麹なんですけど、タイでは団子にしたものにクモノスカビを生やすモチ麹。あたりに漂ってる菌が日本とタイじゃ違うんですよね。味は甘酒みたいで、タイと日本の食の共通項って多いなって。
よ: 発酵といえば、この本にはナンプラーの作り方まで書いてある。
下: 本邦初公開レシピも多いので、私のブログやレシピ本がネタ元になってないか、新しいタイ料理レシピ本が出るたびに買ってチェックしてるんですよ(笑)。ただ、私以外にレシピを載せる人はいないだろうと思っていた「蓮の茎のカレー」[★29]はかなり前に出ていた竹下ワサナさんの本[★30]に載ってましたねぇ。竹下ワサナさんの本は良いですね。もっと早く出逢ってたら、私の本も違った形になってたかも。
よ: ボクが一番初めに買ったタイ料理のレシピ本がワサナさんの本でした。
下: 私、日本で出ているタイ料理のレシピ本の約8割くらいは持ってますよ。今アマゾンで購入可能な本は、ぜんぶ持ってると思う。
よ: ほかに好きな本はありますか。
下: 酒井美代子さんの『今夜はタイ料理』[★31]かな。出たのが昔なので、本の作りはおしゃれじゃないんですけど、載ってるメニューは宮廷料理から屋台料理までバラエティに富んでて。最近のレシピ本は、初心者の人を対象にしたのばかり。二冊目に買いたいという本がないですよね。だから自分で作ったというのもありますが。
よ: 『暮らして恋したバンコクごはん』と『バンコク思い出ごはん』の巻頭にある写真は息子さんですよね。味覚というか、食に対するセンスは、どんな感じに育ってますか?
下: 私が作るタイのお菓子とか、美味しいって食べてくれますよ。同じお菓子をウチに遊びに来る同級生の子にあげると、口に入れた瞬間「うっ」となって食べられなかったりするんだけど(笑)。ココナッツ味がダメみたい。親子タイ料理教室で、タピオカココナッツミルクを作ったら、子どもの半数が残しちゃったことがありました。
よ: じゃあ、お子さんは、すくすくと日タイ両方の味覚を育んでるんですね。
下: ええ。

2013年9月 船橋にて

<注記>

[★25]『バンコク思い出ごはん』
2010年5月、平安工房・刊。2015年7月に改訂版がダコトウキョウよりリリースされた。
[★26]『曼谷シャワー』
2007年12月、平安工房・刊。『DACO』連載の同名コラム第100回までを掲載。
[★27]『Gダイ』
『Gダイアリー』。タイの夜の盛り場日本語情報誌。
[★28]渡辺玲
インド料理、スパイス料理研究家。『カレー大全』(講談社)など著書多数。「ファーストアルバム」発言は、著書の『新版 誰も知らないインド料理』(光文社知恵の森文庫)文庫版あとがきにある。
[★29]蓮の茎のカレー
鯵と蓮の茎をココナッツミルクで煮た料理。著書では蓮の茎を蕗で代用。
[★30]竹下ワサナさんの本
『旬の素材でタイ料理』(文化出版局)、2001年6月発行。
[★31]酒井美代子・著『今夜はタイ料理』
1993年7月、農山漁村文化協会・刊。




[PR]
by brd | 2015-12-03 00:08 | 東京のタイ | Comments(2)

「寿司」「天ぷら」ではなく「豚キムチ炒め」 タイ料理家・下関崇子さんとの対話 その2

『味の形 迫川尚子インタビュー』(ferment vol.01)の創刊準備号となるフリーペーパー『ferment vol.00 タイ料理家・下関崇子さんとの対話 タイと、日本と、かぼちゃ炒めと。』のテキストを本ブログで公開しています。

前回に引き続き、その2回目(全3回)。

インタビューは2013年9月。

---------------------------------------------------

下関崇子さんとの対話
タイと、日本と、かぼちゃ炒めと。
その2


e0152073_16523343.jpg
バンコクのフードコートのかぼちゃ炒め

下関崇子 プロフィール
しもせき・たかこ。ダイエット目的で始めたキックボクシングにハマって後楽園ホールでプロデビュー。ムエタイ修行のため渡タイ。結婚と出産を経て2006年に帰国。現在はムエタイ、タイ料理、タイ古式マッサージの講師などをつとめる。著書は『闘う女。~そんな私のこんな生き方』(徳間文庫)、『曼谷シャワー』(平安工房)、『バンコク「そうざい屋台」食べつくし』(アスペクト)、『バンコク思い出ごはん』『暮らして恋したバンコクごはん』(ダコトウキョウ)など。

インタビュー・文/(よ)

「寿司」「天ぷら」ではなく「豚キムチ炒め」

よ: 著書の『バンコク「そうざい屋台」食べつくし』[★11]の序文でも書かれてますよね。日本のタイ料理本に載ってるのは「トムヤム」や「ヤムウンセン」「鶏肉バジル炒め」とかの有名料理ばかりで、自分が食べたいものがない。日本の料理で言えば「寿司」「天ぷら」「すき焼き」ではなくて、「里芋の煮っ転がし」や「豚キムチ炒め」みたいな、日常的な惣菜を伝えたい、と。
下: うん。
よ: ヤムヤム総集編[★12]のときのスピーチでも、同じことを言われてましたね。
下: そうですね。
よ: その意識は一貫してる、と。
下: もちろん。タイに住んでいると、日本から来た友だちと一緒に食事に行こうってなりますよね。で、「何食べたい?」って聞くと「カオカームー」[★13]と「ラープ」[★14]とか、なんか組み合わせがバラバラなんです。
よ: 日本のタイ料理屋には全部そろってるけど…。
下: タイだとその料理、一軒で出ないよ、みたいな。
よ: 「カオカームー」は完全に屋台料理だからレストランにはないですよね。「ラープ」はイサーン料理だし。
下: 「カオマンガイ」[★15]なんかもレストラン料理ではないし。とにかく、有名なタイ料理は知ってるけど、それがどこで食べられるのかは知らない。日本に来た外国人に「寿司」と「餃子」を食べたいって言われて困まる、みたいな。
よ: 寿司屋に行ってから、餃子屋に行くしかないですね。
下: でしょ。おなじ店では食べられないし、そういうことがすごくゴッチャになってるのを整理したくて作ったのが『バンコク「そうざい屋台」食べつくし』なんです。

e0152073_16523114.jpg
『バンコク「そうざい屋台」食べつくし』

よ: ボクがタイ料理に興味を持ち始めたころ、森枝卓士さん[★16]や前川健一さん[★17]の本を読んでましたが、それが理論編だとすると、『そうざい屋台』はものすごく使える実践編のような感じです。ボクのブログにコメントをくれるアジア好きの人も持ってるって言ってましたよ。
下: もっと売れてほしいんですけど。
よ: ほんと、もっと売れるべきですよ! この本、実際にバンコクの屋台で惣菜を買って、『DACO』[★18]の編集部に持ち込んで撮影して味をみて…を繰り返して作ったんですよね。
下: 一度に十食とか二十食とか屋台で買ってきて、お皿に盛りつけて、撮影は『DACO』のタイ人スタッフにお願いして。で、ランチとしてスタッフ全員で食べるんですけど、彼らに料理の感想を聞いてメモをとる。で、その作業が一通り終わると、だいたい夕飯の時間なので、それに合わせてまた買いに行くという繰り返しでした。私もけっこう食べてると思ってたんですけど、意外と食べたことがない惣菜が、まだあったんです。
よ: 相当な数ですからね。
下: 気に入った料理ばかり繰り返し食べていたりするんですよ。
よ: どんな料理が気に入ってましたか?
下: そう聞かれると、百くらいばーっと挙がっちゃうけど。
よ: じゃあ、逆に食べてなかったものは?
下: イサーン系[★19]の惣菜はあんまり食べてなかったですね。
よ: 意外ですね。旦那さんの出身はどこでしたっけ?
下: ロッブリー。アユタヤのちょっと上あたり。イサーンのムエタイジムに数年住んでいたので、イサーン料理も食べるんですけど、どっちかと言えば食の好みはバンコク寄りです。
よ: 日本人の場合、身近にいたタイ人の出身地で、タイ料理の嗜好が変わるってことはありますか?
下: それは、すごくあるでしょうね。
よ: 下関さんの場合、タイに来ていきなりムエタイのジム通いだったでしょ。ジムにいるタイの人たちは、どこの地方が多かったんですか?
下: うちはまんべんなく散らばってたかな。ジムによって違うんです。南の出身者が多いジムもあるし。同郷の人を引き抜いてきて、固まってる場合もありますね。
よ: 彼らの食の嗜好に影響を受けたりはしなかったですか?
下: 地方出身の若い男の子たちだから、高級タイ料理には縁がなかったけど、ジムのまかない飯や、地方のお土産とか、近所の美味い屋台とか、庶民の食生活にどっぷり浸れたっていうのはあります。
よ: ムエタイやりながら、自然とタイ料理に関する知識も増えていきますね。
下: ええ、もともと食いしん坊だし。『タイの屋台で食いだおれ』っていうタイ料理コラムをホームページに載せたり。
よ: バンコクでタイ料理は作ってました?
下: 作ってないです。まず、アパートにガス台がない。バンコクに暮らしていると、本当に自炊の意味がないんですよ、外で食べたほうが安いし美味しいし。田舎だと家庭でも作るけど、バンコクじゃほとんど作らないでしょうね。旦那の実家のほうだと、母さんや嫁たちが作ってますけど。
よ: 旦那さんの地元
では何を作って食べているんですか?
下: ゲーンチュー[★20]とかですよ。子供が多いので辛くない料理とか、焼き魚をタイ風のタレで食べたりとか。でも旦那が、母さんより私のほうがタイ料理上手だって言ってましたよ。バンコクのタイ料理レストランでよく食べられるような「アハーン・チャオワーン(宮廷料理)」が元になった料理は、お義母さんは作らないので。

唯一絶対のレシピなんて存在しない

よ: 旦那さんって、料理にうるさいタイプ?
下: 食べるのは好きだけど、うるさくはないです。あと、タイ人にしては日本食をちゃんと食べますよ。
よ: ヤムヤムで下関さんが出されたお豆腐の料理ですけど、あれは旦那さんが…。
下: 旦那の友だちの奥さんがうちに来て作ってくれた酒のつまみをヒントにしてます。作ってくれたと言っても、お皿にお豆腐をカパっとあけて、瓶から出したアンチョビーをのっけて、ナンプラーかけて、パクチーのせただけなんだけど、彼女のタイ人の旦那が大好きみたいで。

e0152073_16522840.jpg
富山の黒づくり+ナンプラー+パクチーの冷奴。ヤムヤム富山にて

よ: ヤムヤムでは、アンチョビーを富山の黒づくり[★21]に置き換えたんですよね。さっき言った、タイ人が食べても日本人が食べても違和感ない料理の、もっともシンプルな形。日本酒にも合うし。ヤムヤム富山で下関さんが考案した料理を形容する言葉を考えてたんですけど、「だまし絵」って言葉が浮かんできたんです。タイ料理と日本料理の共通部分を巧みな見立てでダブらせて、見方によってタイ料理に見えたり日本料理に見えたりするっていう。タイ風日本料理でも日本風タイ料理でもなく、どっちでもあるような感じというか…。空心菜の天ぷらもそうですよね。
下: 日本人なら空心菜と海老のかき揚げにタイ風ソースがついてると思うし、タイ人はパックブントートクローブ[★22]に海老が入ってると思うんでしょうね。
よ: 富山の「べっこう」[★23]とタイの「ウンカイ」[★24]をダブらせた前菜も面白かったです。もともと「べっこう」なんて知ってました?

e0152073_16522984.jpg
「べっこう」のような「ウンカイ」、あるいは「ウンカイ」のような「べっこう」?

下: いや、「富山、郷土料理」でガーッと検索して調べました。「ウンカイ」も、タイでそれほど一般的じゃないかもしれない。
よ: それこそ一般の人には細かすぎて伝わらないけど、わかる人にはわかる、と。
下: でも「ウンカイ」って、15年くらい前に日本で出たタイ料理のレシピ本には載ってましたよ。
よ: 下関さんは、そういう調査が徹底していますよね。
下: もともとテレビ番組のリサーチの仕事をやってたので、まず徹底的に調べるんですよね。
よ: 著書の『暮らして恋したバンコクごはん』にも書かれてますけど、まず作りたい料理のタイ語料理名をタイ語の料理本でチェックして、ネットで検索かけて、You Tubeとかもチェックして、おおよそのレシピを把握する。で、次に代用素材を使う場合は、日本のタイ料理本や、外国に住んでいるタイ人のブログとかを参考に、なにが代用になるか考えたり…。
下: ええ。先生に習ってないので、そういう方法しかないんです。
よ: でも、こういう調査を繰り返しやっていると、おなじ料理のいろんなバリエーションについて考えることになるわけで、自然とその料理の本質みたいなものに迫れそうな気がします。
下: 実は私、けっこう「研究家」なのかな。
よ: やっぱり料理の掘り下げ方が編集者的ですよ。先生に頼るより、料理に詳しくなれそう。
下: 先生に教わるのは、その先生のレシピですからね。で、その先生のレシピは、もしかしたら外国人ウケのする味にアレンジされたレシピかもしれない。タイって、屋台とか食堂だと、お客さんが外国人ってわかると、こちらが何も言わなくても辛さを控えめにしたり、味付け変えたりしますしね。
よ: たしかに。でも、下関さんには先生的な人って一切存在しないんですか? 必ずしも料理のプロじゃなくても、バンコク時代のタイ人のお知り合いとかに、いそうな気がするんですけど。
下: タイ人の先生は…タイ語のレシピ本ですね、私にとっては(笑)。
よ: なるほど(笑)。
下: あと最近、タイ語の動画料理サイトを参考にしてます。けっこうネタになってるから、あんまり教えたくないんだけど(笑)。すごい勢いでレシピがアップされ続けていて、いま全部で300~400くらいあるんじゃないかな。動画に出てくるタイ人のコックさんが何人かいて、西洋料理担当、お菓子担当、タイ伝統料理担当、みたいに担当分けになってる。で、各レシピに対してユーザーのコメントがつくんですけど、「このハーブは別のハーブなんじゃないか?」とか「これ手順が違うんじゃない? うちの地方では…」とか、同じ料理が地方によって、家庭によって、全然違うんだなってわかるんですよ。日本で言えば、肉じゃがのレシピに対して、「うちは豚肉じゃなくて牛肉だよ」とか「最初に肉を炒めないとダメじゃない?」とか「サラダ油じゃなくて、ごま油でしょ」とかコメントされるような感じで。
よ: 唯一絶対のレシピなんて、本当はないんですよね。
下: それはタイ料理も日本料理も同じなのに、日本人はなぜか唯一絶対のレシピをタイ料理に求める傾向ありますよね。正解はひとつだと思い込んで。

<注記>

[★11]『バンコク「そうざい屋台」食べつくし』
2009年2月、アスペクト刊。下関さんのタイ料理本としては初リリースとなったが、企画制作は『バンコク思い出ごはん』が先行していた。
[★12]ヤムヤム総集編
同イベント10回開催を記念して、下関さんをはじめとする歴代シェフ8名が参加の特別イベント。2013年6月開催。
[★13]カオカームー
豚足煮込みかけご飯。
[★14]ラープ
ひき肉などを使ったタイ東北地方のあえもの料理。
[★15]カオマンガイ
蒸し鶏のせごはん。
[★16]森枝卓士
食文化を広くあつかう写真家、ジャーナリスト。タイに関する著作は『食の旅 アジア―タイ・インドシナ半島』(TBSブリタニカ)、『私的メコン物語―食から覗くアジア』 (講談社)など。
[★17]前川健一
紀行作家。タイ関連の著作は『タイの日常茶飯』(弘文堂)など。
[★18]『DACO』
下関さんがコラムを連載する、バンコクで発行の日本語フリーペーパー。
[★19]イサーン系
「イサーン」はタイの東北地方を指す。ソムタムやガイヤーンなどが代表的なイサーン料理だが、ここで下関さんが言っているのはスープ系や和えものなど、もう少しマニアックなイサーン料理のこと。
[★20]ゲーンチュー
辛くないクリアスープ。ゲーンチュータオフー(豆腐入り)や、ゲーンチューウンセン(春雨入り)などがある。
[★21]黒づくり
イカスミの入った真っ黒なイカの塩辛。
[★22]パックブントートクローブ
「パックブン」は空芯菜、「トートクローブ」はカリカリ揚げ、の意味。
[★23]べっこう
富山の正月料理。溶き卵入りの甘辛い寒天。
[★24]ウンカイ
富山の「べっこう」と似ているが、タイではデザートとしての位置づけ。

<つづく>
[PR]
by brd | 2015-11-29 17:05 | 東京のタイ | Comments(0)

タイ調味料で創作料理! 在タイ日本人女子フリペ『Arche+ アーチプラス』Vol.6 

(よ)が応援しているバンコクの女子フリペ『Arche+ アーチプラス』のVol.6の大特集は・・・、

e0152073_3046.jpg

タイの調味料で創作料理!

チャオプラヤ川を眼前に望むバンコクはヤワラーの古民家リノベ猫カフェ「Samsara Cafe & Meal サムサラ・カフェ&ミール」のオーナー・要美由紀さん、バンコクで活躍中の野菜ソムリエ・田中瑞恵さん、来タイ12年のタレント/主婦の斉藤華乃さん、以上3名の在タイ日本人女子によるタイ調味料を使ったフュージョン料理レシピが満載。

さっそく掲載レシピを参考に、自分で作ってみることに。

まず、調味料を入手。

e0152073_30164.jpg

手前から、エビを発酵させたペーストのガピ、日本の醤油に近いシーユーカオ、エビや唐辛子やガピやタマリンドなどをペーストにしたナムプリックパオ。

実は通勤電車を途中下車してすぐの場所にタイ食材専門店の「ASIA SUPER STORE アジア・スーパー・ストア」があるので、この種のモノの入手はラクチンなのだった。

お店にいたタイ人のおばさん(たぶん近所のタイ料理店の人)に、シーユーカオとシーユーダムの違いや、どれがガピか、など教えてもらいながらショッピング。

「奥さんタイ人?」と訊かれたので、「違うよー」と応えると、「ガピでなに作るの?」とたずねるので、「スパゲティ」と言ったら、「え~!?」って驚いていた(笑)。

まずは、サムサラの要美由紀さんのレシピ「プラータオウフー」を作ってみる。

e0152073_30115.jpg

焼いた厚揚げに、ナムプリックパオのソース。

ソースはナムプリックパオに、ナンプラー、砂糖(掲載レシピのガムシロの代用)、レモン汁(掲載レシピのマナオ汁の代用)、パクチー、レモングラス、ホムデーン(タイ小タマネギ)、ねぎ。

レシピにあったパクチーファランは買うのを忘れたので省略。

薬味類はすべてみじん切りにする。

このソースが美味い!

甘辛酸っぱくて、レモングラスやパクチーの薬味類の香味が渾然一体。

厚揚げに合う。

ちょこんと上品な感じで厚揚げのうえに乗せたソースだが、結局うえの写真を撮ったあと、厚揚げを細かく切りわけてソースを増量、混ぜ混ぜしてヤム状態にして食べた。そんな感じの一品。

お次は、おなじく要さんのレシピで「焼き野菜のサラダ」。

e0152073_2595949.jpg

台所にあった野菜を適当に集めてグリル(使用野菜は掲載レシピとはかなり違う)。

ドレッシングはシーユーカオ、オリーブオイル、酢(掲載レシピではワインビネガーとなっているが千鳥酢で代用)、にんにくとホムデーンのみじん切り、こしょう。レシピにあったマナオ汁は省略。

Arche+の料理写真では野菜とドレッシングを別々にサーブしてあったが、先に和えてから盛り付けた。

これもドレッシングがなかなか。

よくフツーに醤油ドレッシングを作るけど、それに近い感じ。

ところで「サムサラ」は、『Arche+』の創刊準備号の表紙に登場した旅ライターのとまこさん強力プッシュにより、去年の9月に行ってきた。

e0152073_30085.jpg

すごくムードのあるロケーションで、インテリアもかっこいい。

『Arche+』も置いてある(笑)。

そして、猫カフェでもある。

e0152073_30137.jpg

サムサラにいた、壺ネコ。

e0152073_30397.jpg

店のすぐ外にも、美形ネコたちがわらわらと。

さて。

シメは斉藤華乃さんの、「ガピクリームパスタ」。

e0152073_30136.jpg

生クリームを温めながらガピを溶かして、少しナンプラーも足して味を見つつ、茹で上がったスパゲティとあえて、ガパオ(掲載レシピではバジルまたは大葉とあったがアジアスーパーストアで買っちゃったので使ってみた)をあしらう。

簡単。

この一品、『Arche+』のデザイナーさんもお気に入りで、「たらこスパゲティみたいで美味しいです~」と勧められたが、本当にたらスパみたい。

ガピの発酵臭さが苦手な人もいるかもしれないが、これは多分、そんなに気にならないんじゃないかな。

クリームに、たとえば海苔をぐしゃぐしゃっと砕いて投入して「海苔クリームパスタ」なんて簡単メニューを作ることがあるけど、これも美味い。クリーム+海産物系のパスタソースは、いろいろ研究してみる価値アリ。

なかなか良いぞ、タイ調味料の創作レシピ。

さて。

話はかわって、今号で紹介されているニューオープンしたバンコクの洋食レストラン「SHIO」が、すごく気になる。

日本の服部栄養専門学校に留学したタイ人女性がオーナーシェフの、日本風洋食レストラン。

目玉焼きが乗ったハンバーグや、マカロニグラタン、カニクリームコロッケ、ロールキャベツ、ナポリタン、ハヤシライス・・・なんていう我々にはおなじみの料理がモダンかつコージーなダイニングで供される。

この内容で、シェフはかわいいタイ人女性。

バンコクもここまで来たかーと思わせる店でした。

行ってみたい。

さらに話かわって、タイサブカル好きな(よ)としては常に気になるタイのインディーズ系音楽の連載「アンダーグラウンドで会いましょう」。今号で紹介されていた、インストルメンタルロックバンド「popdub」が良かった。

これとか。

バンド名「popdub」の文字列がかわいい。

popというより、dubというより、むしろポストロックっぽいのだろうか。

ぜひアルバムを聴いてみたい。

というわけで『Arche+』次号はチェンマイ特集です!

<2013年2月>

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2013-02-18 03:14 | 本や映画 | Comments(4)

在タイ女子向け日本語フリペ『Arche+ アーチプラス』Vol.3 ~カンボジア・シェムリアップおしゃれ旅~

"Arche+ Vol.3" was issued. This issue features "Let's go a relaxing and fancy trip to Siem Reap”  Siem Reap, Cambodia used to be a Mecca for backpackers. But, according to the magazine, as a result of rapid development, we can now choose stylish design hotels, restaurants, cafes, fashion boutiques, general stores, and spas from several options.. [November, 2012]

毎号紹介している在タイ女子向け日本語フリペ『Arche+ アーチプラス』のVol.3が届いた。

e0152073_22563984.jpg

特集
Arche+的アンコールワットへの旅
シェムリアップ
のんびりおしゃれ旅


カンボジアのシェムリアップは、アンコールワット観光の起点となる街で、いまや首都プノンペンより注目されていると言ってもいい。

特集では、デザインのかっこいいブティックホテルをはじめ、レストラン、カフェ、雑貨やお土産のショップ、スパやマッサージを何軒も紹介。

ひと昔前なら、どちらかというと物好きなバックパッカーや、世界遺産大好きのマニアな旅行者が多そうなシェムリアップだったけど、現在はオシャレ女子が「どのホテルがステキかな、どのレストランが雰囲気いいかな」と選べるまでに急速な発展を遂げているのだとか。

しかもバンコクからなら、さくっと1時間で飛べる。実にうらやましい!

(よ)はかれこれ十数年前に行ったきりだから、興味津々。

特集記事で紹介されている店で個人的に気になったのは、“モダン・クメール料理”の「The Square24 スクエア24」

クメール料理とは要するにカンボジア料理のこと。近いうちカンボジアで伝統的なクメール料理をしっかり味わってみたいと願っている(よ)だが、こういうモダン系にも目がない。しかも、好みの肉、魚、野菜を選んで料理してもらえる「クリエイティブ」というメニューがあるんだとか。面白そうだ。ぜひ訪問してみたい気がする。

シェムリアップおすすめスポットの紹介者として名を連ねているカンボジアの日本語フリペ『クロマーマガジン』も、ぜひ読んでみたいと思った。

『クロマーマガジン』の執筆者のひとりにクーロン黒沢さんの名前があるけど、昔からファンだし原稿を受取ったりしたこともあったなぁ。ある意味、カンボジアの変化を感じさせる名前だ。個人的に、ではあるけれど。

シェムリアップ、日本のみなさんもぜひ。・・・と言うほど日本からは気軽に行けないかもしれないけど、タイ旅行にからめてアンコールワットまで足を延ばすなんてのは全然アリだ。ぜひぜひ。

さて。

第2特集。

バンコクの「コンセプトレストラン」で紹介されていた“監獄レストラン”「THE ROCK」が笑ってしまった。

客は囚人として監獄にぶち込まれる設定(笑)。「大量殺人のカレー」という物騒な名前のカレーや、しびんでサーブされるビール、タレが注射器に入った餃子、などなどメニューもムードたっぷり。囚人たちのための更生メニューはタイ料理と日本料理だそうだ。こういうコンセプトレストランは東京でも珍しくはないけれど、個人的にはめったに行かない。でも、バンコクなら行ってみようかなという気になったりして。

そして。

毎号気になる音楽コラム「アンダーグラウンドで会いましょう」は、80'sっぽいロックバンド「WORLD NOT BAD」を紹介。初期のトーキングヘッズやXTCっぽいような80年代のパンク・ニューウェーブな感覚、かつイキのいい若い音。

まったく話はそれるが、タイにおいてニューウェーブ&80'sなイメージというと、個人的にはFutonというバンドを思い出す。解散しちゃったのかな? かなりファンだった。横浜で野宮真貴さんがゲストに来たステージを観たけれど、かっこよかったなあ。

本筋とはまったく関係ないところで、いろいろ昔の個人的なアレコレを思い出した『Arche+』Vol.3でした!

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2012-11-16 23:20 | 本や映画 | Comments(2)

在タイ女子向け日本語フリペ「Arche+ アーチプラス」のVol.2は・・・泥棒特集!?

Received "Arche+ Vol.2," a free journal for Japanese girls living in Bangkok. This issue features "how to protect against theft" because their office was robbed a few months ago and they came up with an idea that it would be a fool not to take advantage of this experience for their magazines. The result is detailed and really useful article about a protection against theft that Japanese people living in BKK must check.. [October, 2012]


応援している在バンコク女子向け日本語フリーペーパー

「Arche+ アーチプラス」

が届いた。

今回、創刊第2号。

前回創刊号は「女の夜遊び」なる若干刺激が強めの特集で、本ブログコメント欄でもかるく物議をかもしていたけれど(笑)、今回もまたまた独特編集方針。ただし、まったく別の方向性で。

e0152073_23183364.jpg

緊急特集
泥棒被害から身を守る!


な、な、なんと!

バンコクにある「Arche+」編集部に空き巣が入ったんだそうな。

しかし、転んでもタダでは起きない編集部の面々。この空き巣体験をもとにして本特集を編むことに。

編集部の空き巣被害実録ルポから、ホームセキュリティの導入法、スリや引ったくりなど広い意味での泥棒被害対策、泥棒体験と泥棒対策について在タイ日本人それぞれのケース、防犯グッズカタログ・・・などなど。

防犯上の不安は大都市に暮らす外国人共通の悩み。在タイ日本人も、もちろん。さらに女性なら、なおさら。みずからの体験をベースにして、そんな悩みに素直に応えた編集部に拍手。

創刊号、2号ともに独特編集で快走中!という感じ。

さて、そのほかのページで目にとまったのは、

e0152073_23185121.jpg

牡蠣特集。

バンコクにもアメリカ、フランス、そして日本など海外からの新鮮な生牡蠣を提供する、しゃれたオイスターバーがオープン。一方で、タイの大衆的な牡蠣料理「オースワン」や「ホイトート」も健在。

牡蠣とムール貝をミックスしたホイトート「ホイタップホイ」は、今度食べてみたいなあ。

そのほか、ヨガインストラクターの川畑友季湖さんの連載「サマディーへの道」でマクロビオティックを話題にしているのも気になった。マクロビオティックの始祖は桜沢如一という日本人。そんな、みんな意外と忘れている事実から、米など穀類のでんぷん質と人間の大脳の発達の関連について、などなど。本連載、少ない文字数ながら、創刊号からもろもろの示唆に富んでいて面白い。

さらに、音楽コラム「アンダーグラウンドで会いましょう」で紹介されている、



タイ・シューゲーザー・エレクトロニカ・ポップなバンド「Neuter Lover」も気に入った。

「Arche+ アーチプラス」Vol.2 タイ在住のみなさんは、ぜひ。

日本のみなさんは、手にとる機会がないかもしれないけれど、次号のVol.3は、11月25日に東京・有楽町で開催のタイ料理イベント「Yum! Yam! SOUL SOUP KITCHEN ヤム!ヤム!ソウルスープキッチン 秋田ver.」で配布予定。

いらっしゃるみなさんは、ぜひ。

Vol.3は、カンボジア・シェムリアップ特集!(予定)

ミャンマー、ラオス、そしてカンボジアは、タイ周辺国の注目株。急ピッチで近代化が進んで、観光や投資や日本人の進出などなど、目新しいモノ、コトがいっぱい。すでに編集部はシェムリアップ取材を終えたとの情報。

楽しみ。

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2012-10-31 23:34 | 本や映画 | Comments(0)

バンコク女子必読フリペ「Arche+ アーチプラス」創刊号!

Friends of mine in Bangkok launched a free journal, "Arche+," for girls speaking Japanese. I love the unique sense of editors challenging to introduce a bit taboo theme like Go Go boys.. [September, 2012]


友だちがタイ・バンコクで創刊した日本語フリーペーパーの紹介です。

e0152073_2373456.jpg

「Arche+ アーチプラス」

タイトルキャッチは、「アジアに生きる女性をつなぐフリースタイルマガジン」。

もしかすると、そろそろ2号が出ちゃってるかもしれないけれど、まずは、ざっと創刊号の内容を紹介。

まず、大特集は「女の夜遊び」!

ナイトショッピングスポットにおしゃれ系ワインバー。音楽好きにはクラブや、ライブハウス、さらにはタイインディーズミュージックシーンの紹介。そして目玉は、魅惑のホストクラブにゴーゴーボーイ・・・。

かなりディープに攻めてます。

グルメ関係は、東京でも流行っているパン。バンコクでもかなりの数のベーカリーがオープンしていて、ベスト9ショップを紹介。

連載関係は、Yahoo占いで1位獲得の「万象運命術」創始者みさと道心さんが占うコーナー、ヨガインストラクター川畑友季湖さんのヨガコラム「サマディーへの道」、バンコクのビューティースポット紹介「美女への処方箋」、タイインディーズミュージックシーン紹介「アンダーグラウンドで会いましょう」、タイ在住の日本人女性の暮らしぶりを紹介する「十人十色のタイ暮らし」、メイドさん相手のタイ語講座「家の中で使うお役立ちタイ語」、在タイ女子向けマネー講座「将来絶対トクをする!賢い女になるためのプチ経済講座」、タイを拠点にモデル活動を行うAKIKOさんや、スタイリストのバーバラさんのコラムなどなど・・・・。

いま、タイで発行されている日本語フリーペーパーは20誌以上とのこと。

そのなかにあって、きっとこの「アーチプラス」はその抜きん出る個性をこれからガンガン発揮してくれることでしょう。在タイ日本人女性の本音ニーズをバッチリ満たすフリースタイルマガジンに育ってほしいです。

個人的には誌面にちらりとのぞくディープなテイストに共感。

スクンビットにあるプリンの美味しいスイーツ専門店の紹介と一緒に、ROVOのエレクトリックバイオリニスト勝井祐二さんの来タイ公演情報が掲載されてたりする情報欄を見ると、なんだかまたバンコクに遊びに行きたくなるな~。

期待です!

バンコクで手にとる機会があれば、ぜひ。

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2012-10-02 23:30 | 本や映画 | Comments(5)

【Arche+】バンコク女子のフリペ創刊おめでとう! ロータス&フラワーズ・ワンで打ち上げ

バンコクの女子力抜群フリーペーパー。

e0152073_15345220.jpg

Arche+

創刊0号がリリース!

タイトルの読みかたは、「アーチプラス」。

友だちが創刊にたずさわっており、東京での打ち上げに同席。

タイと日本、バンコクと東京のカルチャー、タイ在住の日本人女性たち、日本人女性とタイ人女性…などなどなど、アジアに生きる女性たちをテーマに、いろんなモノ・コト・ヒトをアーチの架け橋でつなぐフリースタイルマガジン。

表紙には「たびふぇち」な、おしゃれパッカー部長 とまこさん。

創刊0号では、とまこさんによるバンコクの中華街、ヤワラーのリポートが掲載。

あと、彼女いわく、創刊0号に紹介されているバンコクのカフェ、

Samsara cafe & meal

は、とまこさん的に世界最高の空間!とか。

バンコクの下町、ワット・パトゥム・コンカの隣で、チャオプラヤ川沿いだそうな。お店のページが見つからなかったので、タイ人ブロガーのリンクを。

お店には猫も、たくさんいるらしい。

行ってみたい!

さて。

打ち上げ会場は、東高円寺のオーガニック・ベジタリアン・レストランの「ロータス&フラワーズ・ワン」。

以下、みんなで食べたもの。

e0152073_1541328.jpg

アロエとオレンジのカルパッチョ

e0152073_15414195.jpg

かぼちゃの香草バターオーブン焼き

お酒は、

e0152073_15413743.jpg

サヴニエール・ロッシュ・オー・モワンヌ 1998

酸味が少なく、まあるくまったりしたミネラリーな珍しい味わい。10年以上前のヴィンテージ。

さらに、

e0152073_15414345.jpg

丸ズッキーニのベシャメルグラタン

e0152073_15415628.jpg

トロ茄子のステーキ

e0152073_15414879.jpg

トマトと焼き茄子のフェデリーニ

e0152073_15413629.jpg

大豆ハム柚子胡椒ステーキのスパゲティーニ

ところで、

e0152073_15413950.jpg

天然酵母パンも、ふわふわで味があって美味い。

e0152073_15414610.jpg

玄米ごはんも、つぶつぶした歯ごたえで美味しい。

塩など入れてないそうなのに、すごく味がガツンと来る。圧力鍋で炊いているんだって。

メイン的な感じで、

e0152073_15415239.jpg

大豆ハムのサイコロステーキとアボカドのタルタル

e0152073_15415490.jpg

ベジハンバーグ ほうれん草のクリームソース

e0152073_15415181.jpg

デザート盛り合わせ

…などなど。

お皿いっこいっこにコメントしていくと、もう長くなりすぎちゃうので、あっさり行きますが、うん満足満足。

ここ、オーガニック&ベジタリアンの淡いイメージを良い意味で裏切るしっかりした味付けで、食べ応えがあってとても美味しい。

前よりさらに料理が丁寧に、美味しくなっている。

もどき肉類は中国系の素食のように、もうすこし歯ごたえがあれば、かなり本物の肉に迫れる気もするが、似せることが目的ではないと思うので、このままでもいいような気がする。

素食といえば、ひさしぶりに来たら台湾の人がサービスをやっていて、もちろん台湾の素食にも詳しくて、接客もとてもていねいで、いろいろ話を聞かせてもらった。

いい打ち上げになって、よかった。

Arche+の前途を祝して、乾杯!

(よ)

2012年8月

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2012-08-05 15:57 | 本や映画 | Comments(6)


旅の食卓と食卓の旅。ferment booksより『味の形 迫川尚子インタビュー』発売中。姉妹ブログ【ワダ翻訳工房】もどーぞ。ツイッターは @oishiisekai @fermentbooks


by brd

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ

全体
インド
フランス
マレーシア
タイ
ミャンマー
中国
香港
ベトナム
韓国
東京のインド
東京のイタリア
東京の中国
東京のミャンマー
東京の韓国
東京のウイグル
東京のフランス
東京のタイ
東京のベトナム
東京のマレーシア
東京のネパール
東京のドイツ
東京のスペイン
東京のイスラエル
東京のニュージーランド
神奈川の中国
神奈川のタイ
神奈川のイタリア
富山のパキスタン
東京
神奈川
愛知
京都
石川
富山
茨城
本や映画
おうちで世界旅行(レシピ)
弁当
シンガポール
デンマーク
秋田
アメリカ
台湾
神奈川のベトナム
フィンランド
未分類

ブログパーツ

本棚

『食は東南アジアにあり』
『食は東南アジアにあり』
星野龍夫
森枝卓士


『食べもの記』
『食べもの記』
森枝卓士


『アジア菜食紀行』
『アジア菜食紀行』
森枝卓士


『考える胃袋』
『考える胃袋』
石毛直道
森枝卓士


『ごちそうはバナナの葉の上に―南インド菜食料理紀行』
『ごちそうはバナナの葉の上に―南インド菜食料理紀行』
渡辺玲


『食は広州に在り』
『食は広州に在り』
邱永漢


『檀流クッキング』
『檀流クッキング』
檀一雄


『中国料理の迷宮』
『中国料理の迷宮』
勝見洋一


『中国庶民生活図引 食』
『中国庶民生活図引 食』
島尾伸三
潮田登久子


『食卓は学校である』
『食卓は学校である』
玉村豊男


『地球怪食紀行―「鋼の胃袋」世界を飛ぶ』
『地球怪食紀行―「鋼の胃袋」世界を飛ぶ』
小泉 武夫


『世界屠畜紀行』
『世界屠畜紀行』
内澤旬子


『ソバ屋で憩う』
『ソバ屋で憩う』
杉浦日向子と ソ連


『有元葉子の料理の基本』
『有元葉子の料理の基本』
有元葉子


『ル・マンジュ・トゥー 素描(デッサン)するフランス料理』
『ル・マンジュ・トゥー 素描(デッサン)するフランス料理』
谷昇



『料理通信』


『Arche+』
アーチプラス
在タイ女性のための
日本語フリーペーパー



        ☆


料理通信
アンバサダーブログ
「ニッポン列島食だより」

に寄稿しています。

☆2013/03
江古田「HEM」のイベント
ベトナムおやつ屋台村


☆2012/05
カレー&スパイス伝道師
渡辺玲さんのプライベート・ディナー


☆2012/01
渋谷にあるブルターニュ
「クレープリー・ティ・ロランド」


☆2011/10
シャン料理「トーフー」は
高田馬場の新名物?


☆2011/08
信州食材meetsタイ料理!
「ヤム! ヤム! ソウルスープキッチン」


☆2011/07
震災後の「ソバ屋で憩う」
高田馬場「傘亭」

以前の記事

2017年 10月
2016年 12月
2016年 10月
2016年 07月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2009年 10月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月

検索

最新のコメント

食べ物も器もすべて異次元..
by arak_okano at 08:12
残暑お見舞い申し上げます..
by arak_okano at 15:47
商業化されたブランド的レ..
by brd at 07:50
ちなみに狸田、商業的に「..
by tanukidaponta at 23:06
>さて、ビールの、酒の、..
by tanukidaponta at 23:01
こんにちは。 とい..
by brd at 23:20
自由か自由じゃないかとい..
by tanukidaponta at 21:26
おはようございます、アラ..
by arak_okano at 06:20
アラック、こんなに高級で..
by arak_okano at 21:11
料理もビールも高級高級品..
by arak_okano at 21:32

最新のトラックバック

venusgood.com
from venusgood.com
http://venus..
from http://venusgo..
www.whilelim..
from www.whilelimit..
http://while..
from http://whileli..
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..
冬至に南瓜
from 異邦人の食卓
ドリアン
from ポンポコ研究所
久々わんこ&深谷ねぎ(2)
from ソーニャの食べればご機嫌
Saravana Bha..
from ポンポコ研究所

タグ

記事ランキング

ブログジャンル

食べ歩き
旅行・お出かけ

画像一覧