<   2013年 01月 ( 6 )   > この月の画像一覧

クアラルンプール : タマン・メラワティのモーニング・マーケット Pasar Tani Taman Melawati

Malay friends took us to the Pasar Tani, a morning market at Taman Melawati on the outskirts of KL. All kinds of fresh food to cooked food and sweets are sold there. We enjoyed traditional Malay snacks, colorful sweets and of course fresh fruits! We found stalls selling Takoyaki, a Japanese snack, there, too.. [Map: Open only Saturday & Sunday] [September, 2012]

マレーシア、クアラルンプールの朝市へ。

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やってきたのはKL郊外のタマン・メラワティ Taman Melawatiにあるパサール・タニ Pasar Tani。

Taniは「農家」という意味だそうだから、つまり、ファーマーズ・マーケットくらいの意味だろうか。

タマン・メラワティは政治家や有名人が多く居住するエリアらしく、「マレーシアのハリウッド」なんて呼ばれているそうな。

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右上の三角のちまきがクトゥパ・パラス KETUPAT PALAS。

その下の円筒形のがレマン LEMANG。

ともに、ラマダン明けのイスラム正月、ハリラヤに欠かせないものだそうだ。

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このクトゥパ・パラスは三角だけど、ハリラヤのアイコンたるクトゥパ飾りは四角のイメージがある。

いろんな種類があるみたい。

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なかはもち米。

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レマン LEMANGもハリラヤのマストアイテム。

バナナの葉で巻いたもち米で、竹筒のなかで炊く。ココナツ味とプレーンとあるそうな。

肉の煮込み料理レンダン RENDANGと一緒に食べる。写真は牛肉のレンダン。

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なんだかものすごく楽しそうにナシレマ Nasi Lemakを作っている。

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包んであったのを開いたところ。

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いろんな種類の麺モノをカップ入りで売っている。

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おなじみ臭豆。プタイ Petai。

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釈迦頭を買ってみた。

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まだまだ未熟かな。

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こちらはジャックフルーツをさばいているところ。

手前にあるのは客のウェイティングリストで、かなりの順番待ち状態。大人気!

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クレープのような、パンケーキのような、アパム・バリッ Apam Balekを焼いている。

美味そうなので、買うことに。

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アパム・バリッ。外はクリスピー、中はもっちり。ピーナッツやコーンが入っている。

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小さいドーナッツのようなPENERAM。

ケダ州風なのだろうか。黒糖風味。やわらかいかりんとうのような感じ。

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PENERAMは、こうやって型抜きしてから揚げる。

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バナナの葉っぱにくるんである米粉のお餅のようなコチ KOCI。

中にはココナッツと黒糖で作った餡が。

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kuih cara berlauk。

たこ焼きみたいだけど半球。肉や干しえびなどが入ってて、甘くない。

黄色い色はターメリックで出している。

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ケク・ラピス・サラワク Kek Lapis Sarawak。

色づけしたレイヤーを何層にも焼いたバームクーヘンのようなケーキ。

複雑なレイヤーを焼く場合は数日かけるときもあるらしい。

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スライスすると、色鮮やかなレイヤーがさらに楽しめる。

味的には、けっこう油っぽい感じ。

そして。

このローカルマーケット唯一の日本料理を発見。

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たこ焼き。

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味は、たこ、チキンチーズ、えび、かにかま、の4種類から選べる。

マーケットの地図はこちら。土曜と日曜のみやっているとのこと。

<2012年9月>

(よ)

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by brd | 2013-01-29 02:33 | マレーシア | Comments(4)

秋田の洋梨を土鍋で煮る

秋田ツアーのとき、道の駅でリンゴを買った。

安くて美味しかったので、取り寄せられないかとリンゴの袋のラベルに印字してあった生産者さんの電話番号に電話したが、誰も出てこない・・・。

ちぇっと思ってその住所がリンゴの産地だろうと検索してみたところ、野田りんご園さんを発見。

リンゴだけだと送料がもったいない気がして、洋梨も5kg注文してみた。

爽やかで、甘くて、むちっとしていて、ジューシー。とても美味しかった。

そのまま食べて、さらに、結構数が多かったので、コンポートにしてみることに。

ポイントは、皮をむいた丸のまま、土鍋で煮ること。

1. 皮をむいた洋梨を鍋に並べ、かぶるくらいの水を入れて加熱。

2. 湯が煮立ってきたら、好みの甘さになるまで砂糖を入れ、あればハチミツで風味をつける。

3. レモンを適量絞り、好みでシナモンの枝を加えても可。

4. 白ワインを入れるとよいらしいのだが切らしていた。棚を見てたら、「マスネ MASSENEZ」のフルーツ・ブランデー(野ばらの香り)を発見したので、ちょっと加えてみました(・・いつのやねん)。ラム酒なんかもよいかも。

5. 沸騰したら火を切り、蓋をして例のごとく放置。土鍋全体をバスタオルで何重かに包んで保温するのも可。

6. 梨がすきとおる感じになるまで煮るとおいしいので、1~2時間して冷めていたらまた沸騰させて放置をもう1~2回繰り返す。弱火でコトコト加熱し続けてもよいと思うが、私はすぐに忘れて鍋を焦がす常習犯なので最近はこの方法がスタンダードです。加熱を止めると熱が対流し、ゆっくり火が入るのでこういう煮物がおいしく仕上がるというのもメリット。

7. うまくできたので、友だちが集まる忘年会をかねたホームパーティに持って行った。

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が、なななんたる失態。

行きの電車の網棚の上に置きっぱなしで降車!!!

捜索しようかとも思ったが、もうパーティの時間に間に合わないし、泣く泣くそのままゆくえ知れずに・・・。

名誉挽回。ふたたび作って、別の寄り合いに持って行った。

友だちの息子がパクパク食べてくれて、うれしかった。

年賀状に「息子が、あの梨がまた食べたい!作って!とせがむので、レシピを教えて」とあったので、ふたたびうれしかった。

さっそく、ここに記してみました。

<2013年1月>

(ゆ)

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by brd | 2013-01-11 23:51 | おうちで世界旅行(レシピ) | Comments(6)

秋田 meets THAILAND! ~Yum! Yam! SOUL SOUP KICHEN 秋田ver.~

『料理通信』秋田発見ツアーの興奮もさめやらぬ、その翌週。

なんと、われらがYum! Yam! SOUL SOUP KICHENも秋田ver.を開催

偶然の秋田月間。

秋田 meets THAILANDを存分に堪能してきた。

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男鹿のハタハタのプラートート、揚げた米麺を鳥の巣に見立てた器で。

秋田といえば、ハタハタ。

今回の食材は、ハタハタで有名な男鹿半島から、鹿角市にいたる県北エリアのものがメイン。

主催の西田さんによる取材ツアーの記録をふまえて今回の料理を味わうと、またひと味違ってなかなか面白かった。

『料理通信』のツアーでは、田沢湖、角館、大曲、横手と南方面へめぐったのだが、思えば両イベント、地域がまったく重なっていなかったことも、また一興。

ハタハタはあっさり白身だが、同時に独特の濃厚さもあるので、さつま揚げのような料理に向くかもしれない。

揚げた米麺も、面白い。さすが米どころ、米麺まで作っているとは。パッタイ風にしたり、クイッティアオとして使ってもいいかも。

デコレーションの菊も、秋田の食卓によくあがるもののひとつ。

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生野菜ときりたんぽのヤム。

これまた、秋田といえばきりたんぽ、というくらい有名な食材だが、これは意外な使用法。

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輪切りのきりたんぽがカリカリ食感に仕立ててあってケープムーのよう。これはさすがの創意工夫!

ゲストのタイ料理家さんからは、ヤムサーンクローブを思わせる、という意見も。

さらにピーナッツのもやしが新味!

鹿角市の八幡平で作っているそうで、うまくプロモートすれば、新しい野菜として流行りそうな気がする。けっこう食べ応えがあるので、中華風の炒め物などにしても美味しいと思う。

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ガイ・パッ・メッ・マムワン・ヒマパーン。

比内地鶏などをカシューナッツと炒め合わせた定番。

ごはんがすすむ。

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八幡平ポークの串焼きムーピン+男鹿のぎばさのソース。

ぎばさは「アカモク」とも呼ばれる、粘り気のある海の香りが豊かな海草。

この海っぽい風味と豚肉が、ドンピシャにマッチしている。

海の風味と豚肉、ということで言うと、ポルトガル料理の豚とあさり煮込みアレンテージョ風の美味しさを思い出したりも。

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生じゅんさいのトムカーガイ。

じゅんさい独特の食感が、トムカーガイの風味に新鮮なアクセントを添える。

ところで、同席の多数がトムヤムよりトムカーガイの方が好きとの意見。さらに、みんなココナツミルク好きなのが判明。世間的には、意外なほどココナツミルクの苦手な人が多い印象だが、やはりタイ料理愛好家は違うのか。

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プラーハタハタ・トード。

ハタハタの丸揚げ。

おぉ~! このフォトジェニックなプレゼンに一同沸く。

ソースはレモングラス、しょっつる、さらに柑橘かな?

そうそう、重要なコトを書き忘れていた。あるいは、あたらめて言うまでもないかもしれないが、今回の料理にタイのナンプラーは一滴も使われていない。

もちろん全部、秋田のしょっつる。

秋田とタイが、魚醤文化でリンクする。

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焼き稲庭うどん。緑のパクチーソース風味。

パクチーをジェノベーゼソースみたいにした感覚だろうか。どことなく優しい、上品な甘味。

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上の稲庭うどんには、スモーキーなたくあん、秋田名物「いぶりがっこ」のみじん切りをふりかけて。パッタイに入ってるチャイポーに見立ててあるんだと思う。

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タウフーカステラ。

伊達巻に似ている横手市銘菓の「豆腐カステラ」に、ココナツミルク、そして、つぶつぶ食感のとんぶりをトッピング。

無国籍なのにどこかほっとする愛らしいスイーツの誕生。

今回のお酒は、

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右から、かづの銘酒の「千歳盛 鏡田」(秋田酒こまち使用)、「千歳盛 大吟醸鹿角」。ワイナリーこのはなの「樹海ワインロゼ」、「Konohana Rouge」。

甘いロゼがタイ料理にマッチしていたと思う。

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主催の西田さん、そしてシェフの松井陽子さん、おつかれさまでした!

きりたんぽをケープムーのように、いぶりがっこをチャイポーのように使ってみるなど、細かい要素へのマニアックなこだわりが感じられて、美味しいだけでない、食材の見立ての楽しさが伝わってきた料理でした。

そして、

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なまはげ(の中の人)も、おつかれさまでした!

ところで、ヤム!ヤム!のサブイベント、Yum! Yam! TABLEのvol.03 は「トラ男と秋田のきりたんぽ」では、みなできりたんぽを作って、トムヤムスープで楽しむ予定(2013年1月13日開催)。

秋田旋風、ふたたび。

まだまだ秋田熱、さめやらず!

<2012年11月>

(よ)

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by brd | 2013-01-10 01:32 | 東京のタイ | Comments(6)

『料理通信』秋田発見ツアー その5 : 横手発酵物語「羽場こうじ店」「天の戸 浅舞酒造」

『料理通信』秋田発見ツアー、前回のつづき。最終回。

「旨めもの研究会」イチオシの大曲納豆汁を堪能した一行は、一路、横手市へ。

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中華そば「マルタマ」で、ご当地B級グルメ。

やったら広々した店内で、本日2回目となるランチを。

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あっさり透きとおった魚介スープに、太さが不均等な感じの細ちぢれ麺。具はシンプル。麩が入ってる。

納豆汁とご飯のあとでも、わりとスルスルっといけてしまった。食後感はラーメンというより、かけそばみたいな和のイメージ。たしかに、ラーメンというより「中華そば」と呼ぶのがふさわしい。

横手市十文字町は中華そばの街で、こういう類の中華そばを出すところがほかにも何軒かあるらしい。横手といえば、B-1グランプリでも優勝した「横手やきそば」が知られているけれど、これもなかなか。そのほか秋田のB級グルメといえば、二種類のカレーをあいがけするカレーライス「神代カレー」も食べたかった。ま、これは次の機会に。

「マルタマ」は中華そば以外にもいろんなメニューがあって、「焼肉中華」「ギョーザ中華」「たぬき中華」などが気になる。「中国ラーメン」は「中華そば」とどう違うのか、なんて言ってるうちに、またまた移動の時間がやって来た。

次なる目的地は、おなじ横手市にある「羽場こうじ店」

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麹と、麹をたっぷり使った味噌をつくる老舗だ。

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仕込んだばかりの味噌を見せてもらった。

味噌作りでは、大豆1:麹1の比率が普通だそうだが、ここでは大豆1:麹3。もっと麹が多い場合もある。三重麹味噌と言って、麹の風味が豊かになり、甘くまろやか。

その麹。

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できたばかりのを、麹室から出して見せてくれた。

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綿のように真っ白でほわほわの菌糸がおおいつくした麹は、なんだかとても愛おしく、どこか神秘めいてもいて、一同「おぉ・・・」という感じ。しばし無言で見とれる。

ちょっと、つまませてもらった

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口に入れてかみしめると、もろもろっと米がくずれ、独特の甘味が口内に広がる。これだけで、すでに美味しい。

よい麹は、菌糸が米の中までしっかり入り込み、米自体が縮んでいくそうだ。

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米に麹菌をうえつける粉状の種麹も見せてもらった。何種類もの種麹があり「これを間違うと、大変なことになるんですよ」とのこと。酒造用、味噌用など用途によってそれぞれ菌の種類が違うわけだ。

麹蔵からショップへ移動。もろもろのテイスティングタイム。

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甘酒は、さすが麹の香りが活きていて、よくあるベタっと甘い甘酒とは違う感じ。

「喜助みそ」三種、味くらべ。

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もちろん自慢の味噌で作った、

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お味噌汁も。

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さらに、リンゴの塩麹煮、大根のなた漬け、茄子の三五八漬け(写ってないけれど)、みそ漬けなど、もう麹三昧、味噌三昧。

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塩麹でつけた野菜の刻み漬け。

これだけ堂々たる発酵由来のおかずたちを目前にして、なにか足りないものが・・・。そう、やっぱり美味しいあきたこまちのご飯でしょう!

というわけで、気をきかせてくれた羽場こうじ店さん、しっかりご飯を炊いて用意してくれていた。

が・・・、納豆汁+ご飯→中華そば、のコースで相当にお腹いっぱい状態のツアー一同。

いや、自分はここでご飯、ぜんぜん大丈夫なんだけどなあ。みんな、ダメ?

どうしようかと悩んでいたら、昨日から同行してくれている羽後交通のバスガイドさんが夕食用のおにぎりにしてくれることに。なんて優しいこと!なんて気のきくこと!

あとは時間ギリギリまでショッピングタイムとなった。

そのまま料理に使ってもいいし、塩麹にしてもいいし、甘酒にしてもいい「羽場のこうじ」はもちろん、「喜助みそ」は絶対に買っていこう。

そして、隠れた名品が「たまり」。味噌造りの副産物だと思うが、なかなか出ないものらしい。ラベルも貼ってない瓶で並んでいたのを見つけ、これもすかさずゲット。自宅で試してみたら、これがまあとろんと濃厚で、ばつぐんに美味い! 醤油の代わりとして、おひたしや冷奴など、なにに使っても絶品だった。

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バスを見送ってくれた羽場こうじ店のみなさん。

さて次は、横手発酵物語、後編。

本ツアー最終見学ポイント、

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「天の戸」の浅舞酒造へ。

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なんとなく高島忠夫似、森谷杜氏。

この杜氏の話が、もう抜群におもしろくて、含蓄深くて、チャーミングで、まさに本ツアーのクライマックスにふさわしい。

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部屋のライトを落としてスクリーンに映像を投影しながらのレクチャー。ツアー終盤、そろそろぐったりしているはずの一行にも目の輝きがもどり、ぐいぐいと引き込まれていく。

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農薬を減らした結果、酒米の田んぼには虫が増えた。

虫が稲に巣をはっている。ふつう、こんなふうには目視できないけれど、天候の妙で巣に水滴がつき、反射する光をとらえた瞬間。

いかにも、米づくり、そして酒づくりのワンシーンといった美しい風景。

写真は杜氏本人の撮影。上手だ。

天の戸の酒は、蔵から半径5キロ以内の田んぼで収穫された酒米を使用している。まさに日本酒テロワール。

その大きな意味は、水。

酒米を育んだ水と、酒の仕込み水が、同じ水源であるということ。

で、その半径5キロをビジュアルでイメージするため、気球に乗って酒蔵の上空から地表を撮影。

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そして、半径5キロの円を描いて、こうしてみんなに見せる。

なんだか、お茶目(笑)。

と同時に、アーティスティック。

美味しい酒を造る杜氏、というだけにとどまらない独特路線の才能を感じ、一発でファンになった。

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さしすせそ(=砂糖・塩・酢・醤油・味噌)を、カッコ(=酒粕と麹)でくくる。

かっこさしすせそ。

つまり、酒造りに欠かせない麹と、酒造りと切っても切れない酒粕は、砂糖、塩、酢、醤油、味噌の5大調味料につぐ、第6、第7の調味料である、と。

話はすこし脱線するが、秋田弁で母さんのことを「あば」という。

そして「あば」よりもうすこしレベルの高い奥さん、というか、行事のときに晴れの日の料理を代表して作るような女性のことを「じゃっちゃ」というのだそう。

その「じゃっちゃ」の味つけを覚えた一般の母さんたちが、同じを味を各家庭に広めていくという習慣が、かつてあったそうで、そのときから麹で作った甘酒で甘味をつけたり、酒粕をかくし味にしたり、という手法があったそうな。

秋田はもともとは味醂文化ではないそうだ。

そこで、麹と酒粕が秋田の味を作ったのじゃないか、と。

うーん面白い、かっこさしすせそ。

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酒造りを左右する大事な水を味わう。

もちろん美味しい。

そして、この水場自体が、神聖な場所であるかのように神々しいオーラを放っているではないか。

新幹線の時間が恨めしい。急ぎ足のレクチャーを聞きながら、天の戸のお酒を試す。

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黒麹で仕込んだ「KURO」は一口ふくんだだけで、おっ?となる美味が広がる。酸が強調された今まで体験したことのない酒の味。

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山芋の酒粕漬け。

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チーズのような豆腐の酒粕漬け。

あぁ~もっとゆっくり飲んで、つまんでいたい。

でも、もう時間がないらしい。

新幹線に間に合わないと、まずい。

あたふたと、お酒を2本、そして酒粕、ではなく「酒香寿」をゲット。

この「酒香寿」がまたほんとに美味しくて、自宅でわさび漬けにしてみたら、かなり良かった。

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おみやげにもらった酒まんじゅうは、こまち38号にゆられつつ、ほんとんど食べてしまった。

バスガイドさんが握ってくれたおにぎりも、美味しくいただいた。

そうそう。

バスガイドさんといえば、天の戸から大曲駅までの車中でやったジャンケン大会の賞品として、自宅で実ったという渋柿をくださった。やわらかく熟すまで放っておいたあとに冷凍したら柿シャーベットとして美味しく食べられるというアドバイス。そのとおりに実行したら、本当にとろみのある濃厚な氷菓となって美味!

とにかく2日間でまわれる場所をすべて網羅しようと目論んだ、良い意味で欲深き秋田発見ツアーも、これでおしまい。

ふだん似たようなせわしない旅をしていたりするので、個人的にはまったく問題なく、むしろ良いペースだったのだが、みなさんはどうだったのだろう。

美味しいものをいただきながらも、森谷杜氏をはじめ、やっぱり人だな~と。ツアー一同を手厚くもてなしてくれた秋田の人たち、そして秋田県庁の方や、ツアー会社の方、そしてもちろん、料理通信のスタッフ、個性的な参加者のみなさん。とにかく人の魅力にあふれた旅だった。

個人的なことを言えば、2012年11月は、どういうめぐり合わせか、申し合せたような秋田月間だった。

本ツアーの翌週には、日本各県の食材でタイ料理を作るイベント「ヤム!ヤム!ソウルスープキッチン」が、なんと秋田特集。毎回、主催者が該当地域を取材して出会った生産者の食材をイベントで使用するが、地域的に男鹿から県北メインの食材チョイスで、偶然とはいえ、『料理通信』のツアーとは見事にかぶっていない。これもある意味、面白いなあと感じたり。

いずれ自分の足でも旅してみたい、秋田。

いま雪下ろしが大変そうですね。

みなさん、新年も元気でやってますか。

またお会いしましょう!

<2012年11月>

おわり。

(よ)

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by brd | 2013-01-07 22:27 | 秋田 | Comments(0)

釜山 : 西面テジクッパ通りの午後2時と午前2時

テジクッパは釜山名物、豚骨スープご飯。

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湯気がもうもう。

テジクッパ屋の店先では、こうやって店のおばちゃんが白濁した豚骨スープをかき混ぜたり、丼によそったりしている。

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どこに入るか、迷う迷う。

釜山・西面、テジクッパ通りにやってきた。

以前、内モンゴルとロシアの国境にある変な建造物のことを教えてくれたJは、仕事で毎年釜山映画祭に行ってるらしいが、映画祭はエリア的に海雲台が中心で、ほとんど西面界隈に来る機会はない。

そんなJがわざわざ時間を作って海雲台からタクシー飛ばして食べに来るのが、西面のテジクッパだそうだ。

へー。

そんなに美味いのか。

ぜひ行かねば。

釜山着が昼ごろ。宿をとってある西面に到着したのが2時過ぎ。荷物が邪魔だが腹もへったのでチェックイン前にテジクッパ通りに直行することに。

何軒もあるテジクッパ屋。

なんとなくのカンで、ここにしてみた。

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慶州朴家クッパ。

慶州の名物がテジクッパ、というわけではない。

テジクッパ店の屋号につく地名はオーナーの故郷だったりするそうな。

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韓国の緑ボトルの焼酎って、実はあんまり美味しいと思ったことがないんだけれど、みんな飲んでるし、特にこのC1焼酎は釜山のブランドだというので注文してみた。

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来た来た、テジクッパ。

店のおばちゃんは多少日本語ができ、塩かアミの塩辛で好きな味にして食べて、なんて親切に教えてくれる。

スープの中にコチュジャンがあらかじめ落としてあって、混ぜるとスープが赤っぽくなる。肉は取り出して醤油ダレにつけて食べてもいいとのこと。

※訂正(20130106)…上記、スープに入ってた赤いものは「コチュジャン」ではなく「タデギ」であると狸田所長から指摘があったポン。タデギはコチュジャン、ねぎ、にんにく、醤油などなどを目的別に配合したミックスだれのようなモノ。あらかじめスープの中に落としてあるのは親切なのか、おせっかいなのか…とのこと(笑)。たしかに、こういう調味料は別添えにしてほしい。ちょっとずつ混ぜて味を確かめながら好みのポイントを探したい。

※さらに訂正(20130109)…さらなるご指摘によれば、一般的に、タデギにはコチュジャンを使うことはありえない、とのこと。赤唐辛子や青唐辛子にくわえ、たまねぎ、ニンニク、胡椒、ごま油などを入れて作るそうだ。タデギに一家言あるみなさん、さらなるご意見募集中!


日本の豚骨ラーメンのスープのあっさり版のような感じ。豚骨ラーメンの、あのケモノ臭が、このテジクッパにもひそんでる。あの香り、嫌いじゃないのでクセになる。食欲中枢を刺激する。

さらに、

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スユ・ペクパン。

スユ(茹で豚)とご飯を、スープからセパレートした定食形式。

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スープにはご飯のかわりにククス(麺)が入ってる。

テジクッパ通りには24時間営業の店もあり、飲んだあとのシメのラーメン的に使えるんではないか。あるいは実際に使われてるんではないか。そんな感じがしたので、

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そんな感じに使ってみることにした。

午前2時のテジクッパ通り。

絶賛営業中。

またまたカンで、ここに。

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ソンジョン3代クッパ。

やっぱり日本語を話すおばちゃんがいて世話してくれる。

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なんだかんだで結局またC1、たのんじゃった。

テジクッパは、スンデ入りにしてみた。

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慶州朴家クッパより、スープにコクがあるような気がする。

あらためて写真で比べてみると、見た目にも白濁が濃い。

スンデが入ってるから、それだけでけっこうボリューミーなんだけど、たぶんスープ自体の味が濃厚なんだと思う。

全部平らげられるかどうか微妙だったのに、いざ食べだせば、するするするっとフツーに胃に収まっちゃうこの不思議。

ちょっと危険。

詳しいデータなどは、こちらで。

ソウルや釜山って、上記のような情報サイトがすごく充実している。

もう、こうしてわざわざブロガーが記事にしなくてもいいんじゃない?と思ってしまうほど、充実しまくっている。

それだけ日本人が旅行しに行ってるんだなと、あらためて。

<2012年12月>

(よ)

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by brd | 2013-01-04 21:24 | 韓国 | Comments(12)

ひなびた正月

実家で年を越し、雑煮を食べて、外出した。

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段葛。二ノ鳥居まん前のうなぎ屋が今月いっぱいで閉店との貼紙。

食べおさめのつもりで、全員うな重を注文した。

新年は家族でうなぎ、が我が家の毎年恒例行事。

なんで新年にうなぎなのか。その謂れはみんな忘れてしまっていて、よくわからない。

ニノ鳥居まえの、ここは、一番訪れたと思う。

いつだか、それまで和紙に包まれてたはずの山椒がパックの既製品に変わったりして嫌気がさし、おなじく段葛ぞいの別店や、最近ミシュランスターがついたとかいう、ちょっと歩いたところにも浮気したが、なんだかんだで、みな観光地らしい大箱の賑々しさが嫌いじゃなく、戻ってきたりしていた。

去年は二階の座敷に案内されたけど、今年は一階かー、いやこの店も変んないねえ、ていうか一年はやいなー、じゃまずビールとうざくね、とか言いながら、ちょっとした儀式めいた時間をすごすのが、けっこう楽しかった。

それが、閉店。

わりとすいた店内。ひとりもうなぎを注文しない一団もある。

うな重は、ほとんど待たずに運ばれてきた。

そうか。

そりゃそうだ。

これだけまわりに気のきいた美味い店が増え、食べログで検索してくる客を相手にしていたら、まあ、無理だよな。

熱燗を一本。

食通でジャズミュージシャンの菊地成孔さんが好きなんだけど、菊地さんはもちろんtwitterなんてやらないから、菊地成孔非公式botというアカウントをフォローしてる。

ちょうどいまTLに流れてきたのが、NHKでグーグル特集番組やってたときの話で。目をひん剥いたデブのアメリカ人がデブのアメリカ人に対して「グーグルの検索結果15位以内に入らなければ、あなたは世界に存在しないのと同じだ!」って言ってて、ああ精神病院でも現代的な症例だよなあ…と思ったら企業コンサルの人だったという。

努力してる気のきいた美味い店が増えるのは良いことだし、波にのれなかったところが淘汰されるのは、まあ当たり前で合理的なことだけれど、店の存在感そのものが好きだったり、美味いまずいふくめた食べもののあり様が気になったりする自分としては、当たり前で合理的なことだけが真実のような面をした世の中は、まったくつまらんな。

ま、そこまで言うことでもないんですけどね。

binotが開いてたので、一杯だけ飲もうかと思ったが、それもなんか気分じゃないような、なんやかやあって、けっきょく江ノ島に行くことになった。

が、

e0152073_16382269.jpg

元旦からの土砂崩れで長谷、稲村ガ崎間運転見合わせ。

正月から土砂崩れって。

いや、あるんだよ、元旦に限って。

江ノ島といえば、一昨年は火事。

さざえの卵とじを飯にのっけた江ノ島丼発祥の地とか言われてる店から火が出て、元旦から参道が消防車で埋め尽くされてる様子を目の当たりにし仰天した。

で、その翌々月に3.11。

なーんて、正月から苦言と縁起でもない話ばかりで本当に嫌われそうだけど、縁起でもない世の中に苦言も呈さない世の中は縁起でもないので、マイナスのマイナスはプラスだ!とかよくわからないことをつぶやきながら、とりあえず長谷まで乗って、

e0152073_16482496.jpg

稲村ガ崎まで歩くという暴挙に出てみた。

寒かった。

ロンディーノで夕ごはん。

そんな誘惑も家族が却下。予定通り江ノ島へ。

e0152073_16385799.jpg

せっかく来たんだし、頂上まで。

e0152073_16391012.jpg

夜のオヤツに、もなか。

<2013年1月>

(よ)

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by brd | 2013-01-02 17:10 | 神奈川 | Comments(18)


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