<   2012年 10月 ( 12 )   > この月の画像一覧

在タイ女子向け日本語フリペ「Arche+ アーチプラス」のVol.2は・・・泥棒特集!?

Received "Arche+ Vol.2," a free journal for Japanese girls living in Bangkok. This issue features "how to protect against theft" because their office was robbed a few months ago and they came up with an idea that it would be a fool not to take advantage of this experience for their magazines. The result is detailed and really useful article about a protection against theft that Japanese people living in BKK must check.. [October, 2012]


応援している在バンコク女子向け日本語フリーペーパー

「Arche+ アーチプラス」

が届いた。

今回、創刊第2号。

前回創刊号は「女の夜遊び」なる若干刺激が強めの特集で、本ブログコメント欄でもかるく物議をかもしていたけれど(笑)、今回もまたまた独特編集方針。ただし、まったく別の方向性で。

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緊急特集
泥棒被害から身を守る!


な、な、なんと!

バンコクにある「Arche+」編集部に空き巣が入ったんだそうな。

しかし、転んでもタダでは起きない編集部の面々。この空き巣体験をもとにして本特集を編むことに。

編集部の空き巣被害実録ルポから、ホームセキュリティの導入法、スリや引ったくりなど広い意味での泥棒被害対策、泥棒体験と泥棒対策について在タイ日本人それぞれのケース、防犯グッズカタログ・・・などなど。

防犯上の不安は大都市に暮らす外国人共通の悩み。在タイ日本人も、もちろん。さらに女性なら、なおさら。みずからの体験をベースにして、そんな悩みに素直に応えた編集部に拍手。

創刊号、2号ともに独特編集で快走中!という感じ。

さて、そのほかのページで目にとまったのは、

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牡蠣特集。

バンコクにもアメリカ、フランス、そして日本など海外からの新鮮な生牡蠣を提供する、しゃれたオイスターバーがオープン。一方で、タイの大衆的な牡蠣料理「オースワン」や「ホイトート」も健在。

牡蠣とムール貝をミックスしたホイトート「ホイタップホイ」は、今度食べてみたいなあ。

そのほか、ヨガインストラクターの川畑友季湖さんの連載「サマディーへの道」でマクロビオティックを話題にしているのも気になった。マクロビオティックの始祖は桜沢如一という日本人。そんな、みんな意外と忘れている事実から、米など穀類のでんぷん質と人間の大脳の発達の関連について、などなど。本連載、少ない文字数ながら、創刊号からもろもろの示唆に富んでいて面白い。

さらに、音楽コラム「アンダーグラウンドで会いましょう」で紹介されている、



タイ・シューゲーザー・エレクトロニカ・ポップなバンド「Neuter Lover」も気に入った。

「Arche+ アーチプラス」Vol.2 タイ在住のみなさんは、ぜひ。

日本のみなさんは、手にとる機会がないかもしれないけれど、次号のVol.3は、11月25日に東京・有楽町で開催のタイ料理イベント「Yum! Yam! SOUL SOUP KITCHEN ヤム!ヤム!ソウルスープキッチン 秋田ver.」で配布予定。

いらっしゃるみなさんは、ぜひ。

Vol.3は、カンボジア・シェムリアップ特集!(予定)

ミャンマー、ラオス、そしてカンボジアは、タイ周辺国の注目株。急ピッチで近代化が進んで、観光や投資や日本人の進出などなど、目新しいモノ、コトがいっぱい。すでに編集部はシェムリアップ取材を終えたとの情報。

楽しみ。

(よ)

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by brd | 2012-10-31 23:34 | 本や映画 | Comments(0)

シンガポール : VIVOcityのフードコート“foodrepublic” で「泰豊」のホッケン・ミーを食べる

Fried Hokkien Mee of Thye Hong at Food Republic in VIVOcity. This was one of meals recommended by a friend loving Singapore. The prawn soup tasted pretty good and you should add the savory chili paste when asked by a cook. The good news is that Thye Hong opened a shop in Tokyo.. [September, 2012]


「ガルーダ・パダン・キュイジーヌ」でかるい夕食を食べ終わり、VIVOcity地下から3Fへあがって、巨大フードコート「foodrepublic フード・リパブリック」に。

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シンガポール通の友人おすすめの、ホッケン・ミー(福建麺)を食べた。

プレゼンテーションが可愛らしい。皿の上で竹かなにかの皮でできたチリトリみたいな器に盛ってあり、小さな柑橘が刺してある。これを絞って、さらにチリソースをまぶしながら食べると美味しい。麺に海老の出汁がしみている。

ホッケン・ミーを出しているのは、フード・リパブリックにずらり軒を連ねるストールのうちの一軒、

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福建炒蝦麺専門店の「泰豊 タイフォン」。

順番待ちの客が、店前に何人か集まっている。

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待つ間は、ガラス張りの調理台を見物できる。

何皿か注文が入ると、大きな鍋でまとめて料理。蝦やそのほかの具を炒め、スープを入れて少し煮込み、そこへ麺を投入。豪快に全体を返しつつ味をなじませる。器に麺を盛りつけて、最後にチリソースをつけるかどうか訊かれるが、よっぽど辛いのが苦手でなければ、つけたほうが美味しいと思う。

空席を見つけて食べていたら、地元と思しき少年から「その麺はどこの店で売ってるのか」と訊ねられた。人気だ。

さて、ホッケン・ミーって、これまでほとんど意識したことがなかったけれど、なんとなくイメージの中では、

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こういう料理が浮かんでいた。

上の写真は、クアラルンプールの中華街で食べたホッケン・ミー。濃い醤油で炒めた、ぶっとい麺。黒いし、シンガポールのとずいぶん違う。

調べたら、wikiに「ホッケン・ミー」の項目があり、ホッケン・ミーにはシンガポール式とクアラルンプール式、さらにペナン式があって、それぞれ違うんだそうだ。

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シンガポールの華人といえば、圧倒的に福建人勢力が強いらしいが、クアラルンプールの中華街は広東人優勢との記述も見かける。肉骨茶は福建由来だろうか。東南アジアに住む中国系の人たちの食文化については、ものすごく興味があるけれど、勉強不足なのでまたこの次に。

※クアラルンプールのホッケン・ミーの写真は、2007年撮影。

ところで、

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フード・リパブリックってネーミングがすごいと思う。食の共和国。たしかに、中華、マレー、さらには韓国料理まで、数多くの飲食店が共存しているわけだ。

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内装コンセプトは、レトロ感覚。提灯や瓦で演出。

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日曜ということもあるんだろうけど、席を探すのが大変なくらいの盛況。

そうそう、「泰豊」は「ヤックマン」の屋号で東京進出したそうだ。某小籠包屋と間違われそうだから、改名して出店したのだろうか。

今度、食べてみよう。

<2012年9月>

(よ)

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by brd | 2012-10-30 00:47 | シンガポール | Comments(2)

新大久保 : 料理も店舗も独自路線のアーティスティックなカレー屋さん「TAPiR タピ」

TAPiR is a very unique restaurant in Shinokubo, Tokyo serving curry and operating only almost half a month at only lunchtime for customers without reservation. The curry is also somewhat unique but tastes fantastic.. [October, 2012]


新大久保の日曜13時半。

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獏とカレー?

韓国料理店・韓流ショップ行脚で列をなす観光客たちの波からは、すこし離れたところで営業するカレー店「TAPiR タピ」のランチタイム。

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ビール(ハートランド)のアテにどうぞ、と出してくれた小さい茄子のアンチョビオイルマリネ。

最初の写真。

外にかかげられた、お店のシンボルのような獏のイラストはラブリーだけど、どこか謎めいている。

そして、月のうち半分にも満たない、勝手気ままにさえ思える営業日(ウェブサイトにカレンダーあり)。

電話は、ナシ。

コースメニューについては、メールで個別に相談。

詳しい説明はないけれど、サイトを見ると、店主は絵を描いたり、アーティストのようだ。

あれこれの雰囲気や営業スタイルなどなど、事前の印象から、もう破格に個性的で、時流など関係なく独自路線をつきすすむ店であることは、あらかじめじゅうぶん予想していたけれど、実際来てみて、やっぱり。

一発でファンになった。

ランチセットを注文した。

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鴨と梨のカレー。

すごく変っているけれど、ひとくち食べて「ん~!」。

まず、鴨と梨って普通カレーの具にはならないような素材だが、フレンチなんかでは鴨に洋梨コンポートを添える皿はあり得る。そこにカレー風味のソースが添えられてる、と思うとそれほど違和感はないのかもしれない。

全然別の方向性だと、高田馬場のミャンマー料理店で食べた、鶏と花梨の煮込み、を思い出したり。

南インド料理っぽくもある。

しかしもちろん、それ以外のよくわからない要素がたくさんミックスしている感じがする。

ココナツミルクがベースで、フェンネルやカレーリーフ、コリアンダーなど(たぶん。違ってるかも)カレーに使われるハーブやスパイスがたくさんつぶつぶと舌に触れるあんばい。そのなかには、意外な黒ゴマもたっぷり使われていたり。あと、七味唐辛子に入っている麻の実も?と思って訊ねてみたけれど「つかってません」との返答。

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上記にバスマティライスとカリフラワーのサブジ、緑豆のフムス的なもの、さらにサブのカレーとして「サンバル」もついてくる。

南インドのサンバルのような豆っぽさはなく、具は、大根、セロリ、えのき。

さて、もうひとつのランチセットは、

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茄子のカレー。

こちらはトマトと、おそらくあまり煮込んでないヨーグルトからなる酸味のあるグレービー。巨大なヘタつき茄子一本がドンと一皿に。

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茄子のカレーにもバスマティとサブジ、フムスがつく。

サブカレーはかわって、ダール。豆がとろけるほどには煮込まれていなくて、つぶつぶの状態。クリームが入っているみたい。

わずか8席はもちろん満席。

予約をしてから来たのか、ランチセットではないコースメニュー的な料理を食べている人もいる。カレーの前に出ている前菜のような料理も、魅力的で美味しそうだ。

料理以外は撮影禁止、と店内に。

でも、外観ならいいでしょ?

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もしだめだったら、コメント欄などでご連絡ください。すぐに取り下げます。

上の写真に写っている黒板の、

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鴨と梨 1000

茄子 900

両方 1300

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という、ぶっきらぼうな表記が、なんだかこの店らしい感じがして微笑をさそう。

店内に値がついた陶器があったので、みっつ500円で買ってみる。

そのほか、よくわからないどこかアジア製らしき照明器具や、ポストカードなども売られていた。

本棚に「よりみちパン!セ」シリーズがそろっていた(売り物ではない)。

自作風の本棚はすこしかたむいていた。

ダイニングに本棚がある飲食店が好きだ。

そうだ「ダイニングに本棚がある飲食店」というエッセイが書けるかも。

ま、そんなことは、どうでもよく。

近いうちコースメニューを予約するつもり。

<2012年10月>

(よ)

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by brd | 2012-10-26 03:54 | 東京 | Comments(6)

「LOVE INDIA 2012」 シェフ7人によるオリジナルカレー7種類のスペシャルターリー

The Love India 2012, an Indian food event with 13 Japanese chefs representing the Japanese Indian food world, was held at Tokyo on October 14, 2012. The highlight was the special thali plate consisted of curries cooked by 7 chefs. My most favorite were Beef Nahari served by Gengo Tanaka from Restaurant Delhi and South Indian Dal with Spinach by Akira Watanabe, an Indian cuisine expert.. [October, 2012]


水野仁輔さんが発起人のインド料理イベント、「LOVE INDIA 2012」に行ってきた。

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入り口で穴の開いたオレンジ色のピザボックスのようなものを渡される。

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これ、今回いちばんの目玉。インド料理シェフ7人による7つのカレーのスペシャルターリー用プレート。段ボールでできていて、カレーの小皿カトゥリを収める穴がすでにあけてある。よく考えたな、と思う。

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それぞれシェフ本人がサーブしてくれる。

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ブースの行列を進むと、じょじょにカレーが埋まっていく。

どのカレーをどのポジションに配置するか、すでにカトゥリのホルダーに名前が書いてあるのも楽しい。

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ターリー完成!

さっそく時計回りに、

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「デリー」田中源吾さんによる、ビーフニハリ(Beef Nahari)から。

一発目にガツン!パンチのある美味しさ。

牛肉の繊維がほろほろにほどけるまで煮込まれた濃縮感ある肉カレー。居酒屋で出る「煮込み」のカレー版のようでもある。たっぷり散らされたコリアンダーと生姜が、煮込みの薬味ネギとだぶる。

個人的な話になってしまうが、「ニハリ」というと思い出すのが、数年前のインド旅行でのちょっとした後悔。

その旅行では、このターリーの作り手としても名を連ねるカレー伝道師・渡辺玲さんの著書『カレー大全』をガイドブックとしてたずさえ、ケララ州コーチンと首都デリーを巡った。

デリーに関しては、編集者の石川次郎さんとテレビの取材で食べ歩いた様子が同書に綴られている。そもそも渡辺さんがインド料理の世界に入ったきっかけは、誰あろう石川次郎さん編集による80年代の『BRUTUS』。「世界の食」特集に掲載された“マハラジャ幻想 インド南北料理旅”(取材:西川治さん)だったそうだ。だから、渡辺さんにとって次郎さんは人生の導師=グルみたいなもの。そんな雰囲気のあるエピソードも印象に残った。

デリーでは、まずパラーター・ワリ・ガリ(パラーター通り)へ。カリフラワーやパニールなどの具をはさんだチャパティのようなパンをたっぷりの油で揚げるようにして焼いた「パラーター」専門店がいくつか営業している。さらに、デリーの超有名店「カリム・ホテル」。ムガル帝国の料理につらなるデリーのイスラム風カレーも堪能することができた。

しかし、最後に訪れるつもりだったニハリ店(渡辺さんは「ナハリ」と表記)には辿り着くことができなかった。いや、行こうと思えばじゅうぶん行けたのに、少々時間切れ気味であせっていて、さらに朝から食べっぱなしで(笑)もう食欲が続かず。うーん、ガッツが足りなかった。

そんなわけでデリーのリアル・ストリート・フード、ニハリを食べなかったのはいま思えば痛恨だが、こんなところで出会えるとは!

田中さんのニハリの味を覚えておいて、今度こそインドでも食べてみよう。

LOVE INDIAに話を戻すと、トークショーで田中さんは「イスラム料理に注目している」と話していた。イスラム料理は日本人に合う、とまでおっしゃっていたと記憶している。思うところあり、そのあたり、詳しく聞いてみたいと思った。料理に限らず、日本とイスラムはある種の親和性があるし、日本人はもっともっとイスラム文化について興味を持つべきだと感じる。牛肉のニハリは、もちろんイスラム料理だ。

さらに、時計回りにカレーを食べすすめる。「シタール」増田泰観さんによる、ゴーアン・シュリンプカレー・ブラウンソース。「シバ」柴崎武志さんによる、モロヘイヤチキンキーマ。「アンジュナ」藤井正樹さんによる、ラーン・エ・シカンダリ(マトンカレー)。「中村屋」石崎厳さんによる、コルマチキンカリー。「スパイスカフェ」伊藤一城さんによる、ドライカレー。と、ここまで食べて、かなりの満足感。

どれも「俺。俺のカレー!」という感じで(笑)、それぞれの個性を強く主張している。

作り手の思いや個性のようなものを確実に伝えてくるカレーたち。7人の料理人による7つのカレーのターリーを味わうことは、7つの個性に一度に対峙することでもあり、ほんとうに賑やかで、ゴージャス、かつ楽しい。

そのことを、さらに強く感じさせてくれたのは、最後に手をつけた、

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渡辺玲さんによる、ダルパラック(南インド風ほうれん草入りダールカレー: South Indian Dal with Spinach)。

感覚的には、これまで直線的にこっちへ向ってきていた強めの美味パワーが、四方八方にふんわりと広がる優しげなエネルギーに変った、というような印象。サンバル・パウダー、ヒング、カレーリーフ、コリアンダーなどを使っているそうだが、スパイスの綾の向こうに豆とほうれん草のやわらかいうまみが立体的に広がっている。

渡辺さんといえば南インドのイメージが強いからベジのカレーは意外じゃないけれど、それにも増して、物静かなのにこだわりの強そうなその人柄とカレーの味わいがダブってきたりもして、ますます激しくターリーを擬人化してしまうのであった(笑)。

トークショーで今回参加の各シェフたちが次回LOVE INDIAへの抱負や目標について語る一幕があり、この件に関して渡辺さんがコメントしていたので、ちょっと面白かった。

いわく、みんながどんなカレーを作るか決定してから、自分はその間を埋めるようなカレーにしたので、みんながやらないベジタリアンになったけれど、次回はがっつりした肉料理でも作ってみたい、と。司会の水野さんが、それじゃ来年は渡辺さんがカレーを決めるまで、みんな一歩も動けないじゃないですか!と反応、会場からどっと笑いが。

あとで渡辺さんご本人に聞いたら、ベジタリアン料理しか作れないと思われたら困るけれど、トークショーの発言は半分ウケ狙いなので真に受けないで、とのこと。ただ、過去のLOVE INDIAもふくめて、どちらかというとプッシュしていく素材と味わいのカレーが多いなか、その隙間を縫うようなカレーを作ったのは、やっぱり意図的なものだそうだ。そして、それが食べ手に強い印象を残したのは嬉しい、とも付け加えてくれた。

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会場でみずからカレーをカトゥリにサーブしてくれた、渡辺玲さん。

さて、このイベントで個人的にもうひとつ収穫だったのは、タブラのu-zhaanさんとシタールのヨシダダイキチさんによるインド古典音楽の演奏。

古典といっても、タブラ+シタールという楽器構成が古典的なだけで、音楽的には4つ打ちテクノみたいに聴こえるパートがあったり、アンビエントっぽい展開があったり、かなり現代的な感覚がミックスしたサウンドで、一瞬たりとも飽きることはなかった。というより、もっと長い時間聴かせてほしかった。この場ではじめてインド音楽を聴く人もいるだろうとの配慮からか、わかりやすくワンパートを短めに場面展開させていたような印象もあったけれど、倍の長さでも自分にはちょうどいいくらいに思えた。

とくにu-zhaanさんのタブラがスリリングでカッコよく、聴き入ってしまう瞬間の連続。

当日は偶然にもお誕生日だったそう。おめでとうございます。

カレーを食べてからu-zhaanさんとヨシダダイキチさんの演奏を聴く体験でフラッシュバックしてくるのは、数年前に行われた青山スパイラルホールの地下にある「CAY」でのイベント。そのときもふたりの演奏があって、インド料理を渡辺玲さんが作り、サラーム海上さんがDJという、これまたインド好きにとってはたまらない、実にゴージャスな内容だった。

思えば、そのときの渡辺さんの料理も目からウロコ、だった。

たしか、ミールス的な南インドのベジタリアンカレーが中心だったと記憶しているが、どの料理も目を閉じて味わいたくなるような非常にデリケートな味覚を醸し出していて、なにかスパイスと素材の組み合わせが味の着地点に向ってすごくコントロールされているような印象を持った。「スパイシー!ホット!強烈!」みたいな、自分のなかに存在していた単純だけれど押しの強そうなティピカルなインド料理のイメージは、たった一口で180度くつがえされてしまったのだった。

多種存在するスパイスを、ホールでつかったりパウダーにしたり、炒ったり焦がしたり・・・、その無限の組み合わせによって、無限のニュアンスが表現できる自由自在な、とてもエレガントかつクリエイティブな料理ジャンル、それがスパイス料理であり、カレーなんだと思った次第。

さらに、LOVE INDIAは物販が充実している。

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公式ガイドと、今回の各シェフによるオリジナルのガラムマサラを購入。

ガラムマサラは、料理がとりわけ印象に残った田中さんと渡辺さんのを選んだ。

来年も期待しています!

<2012年10月14日>

(よ)

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by brd | 2012-10-21 04:23 | 東京のインド | Comments(0)

シンガポール : パダン料理チェーン 「ガルーダ・パダン・キュイジーヌ Garuda padang cuisine」

Garuda Padang Cuisine is a padang food restaurant in the VivoCity shopping center, Singapore. Padang food is the cuisine of the Minangkabau people of West Sumatra, Indonesia popular not only throughout Indonesia, but also Malaysia and Singapore. The restaurant's interior design is very modern and stylish unlike woody local ones we saw in Indonesia, but the food is really authentic.. [September, 2012]


シンガポールのパダン料理店で軽めの夕食。

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「ガルーダ・パダン・キュイジーヌ」

パダン料理はインドネシア・スマトラ島の地方料理だけど、普通にインドネシア全土で食べられる一般的なインドネシア料理でもある。

シンガポール在住10ウン年だという推薦人いわく、同僚のインドネシア人が「まあここは食えるね」と言うのだとか。

経営はシンガポールを中心に中華料理店を多数出店しているTungLok トンロック・グループ。推薦人によれば、ここ経営の中華系レストランもまあまあだそうだ。ガルーダに関してはHPの説明を読むと、もともとインドネシアで最大手としてチェーン展開していたガルーダがトンロックと提携してシンガポール進出したようなことが書いてある。

今回訪れたのはVivoCityの地下の店。

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看板も店内もムダにおしゃれっぽいのは、前記事でリポートしたペニンシュラプラザのミャンマー料理店とも共通のテイストを感じる。郷土風味的料理であるのにモダンデザインっぽいムードでかためようとするのはシンガポール的センスだろうか。

パダン料理店に行くと、席に着いた瞬間、小皿に盛られた料理がテーブルの上にいくつも並べられて、何も知らない外国人旅行者は「えっ?まだ注文してないんだけど・・・」となったりするが、実はこれ、パダン料理店独自のシステムで、並べられた料理のなかから手をつけたものだけ料金を払えばイイのである。

衛生的にどうなんだろう、という疑問も一瞬脳裏をかすめるが、言葉ができず飲食店での注文に苦心する外国人旅行者にしてみると、出された料理から見た目で好きなものだけ選んで食べればいい、という楽なシステムでもある。

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が、ここの店はさすがに上記システムは採用してなかった。普通にショーケースから料理を選んでテーブルまで運んでもらう方式。

選んだのは、

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Pucuk Ubi=タピオカの葉(たぶん)のココナッツミルク煮。

モッタリやわらかく煮えているので、ほうれん草が煮えたときのようなフニャフニャ感を一瞬思い浮かべるが、そうではなく、口に入れると不思議に歯ごたえのあるタピオカの葉のしっかりした食感が好きだ。ココナツのグレービーも塩のきいた強めの味付けになっていて、ご飯がすすむ。

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魚のカレー。

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マトンのカレー。

マトンの香りが強調されたような味付けになっているけれど、臭みなどはまったく感じず、むしろマトン料理を見直してしまうようなフレッシュな芳香。肉が美味しい。

全体に満足な味。でも汁物ばかり頼んでしまったことをあとから後悔。焼き魚系とかも注文すればよかった。

飲み物は、

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アボカドのジュース。というより、チョコ味のアボカドピュレのようなもので、デザート的だった。食事にはあわない。

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レモングラスのジュース。

これは爽やか。おかわりした。もちろん食事にもあう。

VivoCityにはフードコートもあるので、このあとそちらに移動。

※追記・・・狸田所長のリポートしているジャカルタメダンの本家ガルーダレストランの様子をみると、いかにシンガポール店の雰囲気が本場と異なるかわかると思う。でも、よく見れば店のロゴのデザインは、オリジナルをそのまま流用している。もともとあんなに作りこんだ変わったデザインのロゴを使ってたんだ、とか、ヘンなところに気を取られてしまう。

<2012年9月>

(よ)

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by brd | 2012-10-16 22:26 | シンガポール | Comments(8)

シンガポール : ペニンシュラ・プラザのリトルヤンゴンでモヒンガーの朝食

Peninsula Plaza near City Hall Station., Singapore is a shopping center where almost all shops sell Myanmar products. On Sunday, it was so crowded with Myanmar people. We had a breakfast at one of several Myanmar restaurants in the first basement.. [September, 2012]


シティーホール駅すぐの、「ペニンシュラ・プラザ」。

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外壁に角アールを多用する古ぼけたレトロな外観のビルで、気になる。

そして、もっと気なるのが、

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地下に「フードバザール」「ミャンマーレストラン」があるらしいこと!

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朝イチから探検。さっそくゴー。

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黒板のビルマ文字。まったく読めないが、チキンビリヤニが週末限定メニューということだけはわかった。

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味のある魚のイラスト・・・。

ざっと見たところ、地下の「フードバザール」は、何軒かのミャンマーレストランが営業する飲食フロアのようだ。

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「インレー・ミャンマー・レストラン」。

「インレー」はミャンマー・シャン州の有名な湖、インレー湖のこと。シャン風の料理を出してるのかな。

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ドーサやパロタなどインド風の料理を出す店もある。

ヤンゴンには南インド風の料理を出す専門店もあるし、ビリヤニは「ダンパウ」と呼ばれておなじく専門店も多数。喫茶店のスナックとしてサモサもよく見る。ミャンマー料理とインド料理の関係もとても気になるが、それは、またこんど調べよう。

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まだ開店準備中だけど、「イラワジ・レストラン」。

店名のロゴがかわいらしくデザインされていたり、内装が白とグリーンで統一されていたりと、高田馬場(東京のリトルヤンゴン)と比べて意外なほど小奇麗なのだった。

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こちらは「インレー・キッチン」。さきほどの「インレー・ミャンマー・レストラン」とは別の店。

やっぱり店のロゴが、ちゃんとデザインされている。

お店の人に聞いたら、シャン州出身とのことだった。

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インレー・キッチンはモヒンガーのカウンターを出していたので、

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一杯つくってもらった。

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やっぱりミャンマーの朝ごはんはモヒンガ~。とろとろに濃厚な魚のスープを瓜の天ぷらの衣が吸い込んでてすごく美味しい。

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奥におかずのショーケースもあったので、何品か選んでご飯も食べる。

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マトンとダールの煮込み、豚の内臓の煮込み、筍の和えたの、干し肉みたいなのと豆のおつまみ。

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インレー・キッチン全景。やはり小奇麗にしている。

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ランチタイムが近づくとフロア全体どんどん賑わいが増してくる。

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ところで、ペニンシュラ・プラザ1階は、おなじみ靴のBataやカメラ屋などが営業中。

ちょっと脱線。Bataってインドのチェーン店だとばっかり思っていたけど、じつは創業はチェコなんだそうな。知らなかった。Bataのサンダル持ってるし、今回もスリッポン買っちゃった。日本に進出する気はないのだろうか。

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さらに上階は吹き抜けショッピングセンターになっていて、

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ミャンマー系ショップが何軒も営業中!

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地下にあったような食堂系もあるし、

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食材を中心とした雑貨店も多数。

東京のリトルヤンゴン・高田馬場をめぐるのも好きだが、ここもすごく楽しい。

最後に、どうにも不思議というか、どうしても気になったことがあるので、蛇足を失礼。

本ビル2階に、明らかに仲間はずれというか、周囲の他店とまったく毛色の異なる店舗が営業していたので、意を決して入ってみた。

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うーん歌舞伎町で営業してもまったく遜色ない、すばらしい品揃えだと思う。

<2012年9月>

(よ)

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by brd | 2012-10-14 01:12 | シンガポール | Comments(4)

ハノイ その10 : 「ホアン・ブーランジェリー Hoan Boulangerie」の牛の角のパンと山羊ヨーグルト

A French type boulangerie in Hanoi, Vietnam named Hoan Boulangerie.
Croissant, cream puff, pudding and yogurt were all comforting homely taste. We particularly liked the goat milk yogurt, as it was fresh and rich.. [July, 2012]


ベトナムで目をひくもののひとつに、フランス式のパンがある。

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バインミー屋台はもちろん、道ばたで籠に山盛りにして売られてるバゲットとか、田舎のホコリっぽい商店のガラスケースをのぞくと、いきなりシュークリーム、エクレア、パンオショコラなどが売ってたりとか・・。本場ではありえないアジアンな無造作なとり扱われかたをしてるのが面白いのかも。

街歩きしてるとブーランジェリーもよく見かけるので、通りすがりにみつけた店に入ってみた。

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Hoan Boulangerie.

ホム市場の近くにある。

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ガラスケースも、後ろの棚も、棚の上に積みあげられた紙箱も、なんかいい味出している・・・。

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バゲット・カウンター。

バインミーを食べてきたばかりでお腹いっぱいなので味見は断念。

手前にある、ラップでくるまれたパテをはさんだバゲットがおいしいという噂も・・・。

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こちらは甘いものコーナー。

ケーキ、プチシュー、マカロン、プリンなどなど。

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sữa chua dê = ヤギ乳のヨーグルトも、ここの一押し商品。

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こちらはペーストリー・コーナー。おなじみのクロワッサン。

クロワッサン= bánh sừng bò =牛の角のパン。

牛の角の形に似ているパン、ということで、広東語の「牛角包」と一緒の表現。ちなみに検索してみると、ベトナム語にはbánh sừng trâu=水牛の角のパン、という言い方もあるみたい。

1個7000VND≒30円くらい。

店内に席もあるので、食べていくこともできる。

注文したのは、

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クロワッサンとプチ・シュークリーム。

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山羊ヨーグルトとプリン。

お腹いっぱいといいつつ、けっきょく食べてるし・・・。

全体に素朴な味でよかった。

特筆したいのは山羊ヨーグルト(Sua chua de)。コクがあっておいしい!


日本はいま多分、パン・ブーム?

周囲にもパン・マニアの女子がいる。

ハノイの夜市にパンの屋台があって女子がむらがってたので、ハノイでも女性はパン好きなんだな~、と思ってよく見てみたら日本人だったのでワロタ。

<2012年7月>

(ゆ)

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by brd | 2012-10-11 00:59 | ベトナム | Comments(6)

シンガポール : チャイナタウンコンプレックス行列店「香港油鶏飯麺」

We went to Chinatown Complex in Singapore and found a stall named Hong Kong Soya Sauce Chicken Rice & Noodle with a long queue in the hawker center. Their soya sauce chicken noodles was one of the best meals we had during the trip to Singapore, but the price was really reasonable, 2.5 SGD.. [September, 2012]


シンガポールに来てホーカーズ。

むむ。

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右も左もわからず、とりあえず並んでいる店に並ぶ。

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香港油鶏飯麺。

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壮観!

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油鶏麺。

見こんだとおり美味かった!

皮はパリっと香ばしく、肉はジューシーでやわらかく、というよりむしろ、しっとりヌメリというようなクセになりそな鶏。

鶏ばかりでなく、麺も、青菜もしっかりしてる。

2.5ドル。安い。

ところで、

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チャイナタウンは

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中秋節をまえに浮かれていた。

<2012年9月>

(よ)

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by brd | 2012-10-10 03:11 | シンガポール | Comments(6)

パリ : ネオビストロ「Jadis ジャディス」のデギュスタシオン・コース

~KL-Paris-Quimper #20~

#19のつづき。

Menu Degustation of Restaurant Jadis:
For the last dinner of our last year's trip to France, we chose Restaurant Jadis in Paris, a new type of bistro having a reputation for serving traditional dishes mixed with a modern sense in a casual atmosphere. We ordered the reasonable menu degustation (45 euros!) and enjoyed the new sense backed by a genuine traditional technique.. [September, 2011]


素材の組み合わせが凝った、複雑な味のアントレ。

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魚介系の味がするシート状のゼリー。その下にはフォアグラのクリームがたっぷり。さらにその下には小角に切られたイカ、スモークされた鴨、さやいんげん。

肉と魚の風味が折り重なる。食べた第一印象、クリームとゼリーのもったりした感じと、小角切り素材のつぶつぶな食感対比。各素材のうまみ系成分が印象に残るような。赤ワインがすすむ。

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いわゆるネオビストロの雄として名をはせる「Jadis ジャディス」へ。

15区。メトロ最寄り駅はConventionだけれど、そこから10分以上歩いた気がする。

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金曜夜のディナー。満席の盛況。客層はわれわれ以外に観光客と思しき日本人客が一組、子連れの地元在住と思しき日本人家族、30代くらいでわりとおしゃれっぽい感じの地元フランス人男女グループ、そして意外と目立っているのが、近所の常連的リラックスオーラを放つ年配の夫婦、などなど。

われわれは、今回のパリ最後のディナー。

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前菜+メイン+デザートの3品プリフィックス(34ユーロ。昼は前菜+メインもしくはメイン+デザートの2品で25ユーロのチョイスもある)以外に、前菜+メイン2品+デザート2品からなるシェフおまかせのデギュスタシオンコース(45ユーロ)があったので、それにしてみる。

冒頭のアントレに続いて魚。

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レアに火入れしたマグロと、トマト味の茄子。

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一度ローストした牛肉をカットしてから、ソースや野菜と合わせたような感じ。

どうも前菜から赤っぽい重めの料理が続くのは、最初から赤ワインを頼んでしまったせいに違いない、と気づく。ま、これも悪くないけれど。

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サブレブルトン。チーズのクリームとかぼちゃのコンフィ。

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生の無花果と、コンポートの無花果。

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となりのおしゃれ系30代グループはプリフィクスで食事。どれもメインはつけあわせが別皿添えになっている。仲のいい友達グループではあるのだろうが、どことなくよそ行き感漂わせながら食事をしているのは、友達同士を紹介する会か、なにかの記念日か、ワケあってほどほど気の利いた店をチョイスしてみたという雰囲気。

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近所の老夫婦は、仔羊のロティかなにか、焼いた肉を食べているけれど、ポーションがプリフィックスのより大きい気がする。なんだか、すごく美味そうだ。単品で頼んでいるのかもしれない。

名だたる三ツ星で研鑽を積んだ華やかな経歴が取り沙汰されるシェフのイメージはモダンな感じだけれど、店名はJadis(かつて)だしクラシックなフランスの味をもしっかり押さえているのがすごい、的な評論をよく読むが、この光景を見ながら本当にそうなんだろうなあと思う。

今夜は点菜を間違った気がする。

食事を終えて、夜の散歩。

もときた駅には戻らず、クロワ・ニヴェール通りをぶらぶら適当に、歩けるところまで歩く。

中華レストランが目につく。

白黒のブルトン旗を掲げたケルティックバーもあった。

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見つけると写真を撮りたくなるスペースインベーダー、また発見。

<2011年9月>

(よ)

つづく。

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by brd | 2012-10-08 23:30 | フランス | Comments(2)

バンコク : プログレッシブ・インディアン・キュイジーヌ 「Gaggan ガガン」

Visited Gaggan in Bangkok, a restaurant operated by Gaggan Anand, a Calcutta native chef who has been trained at El Bulli, a closed restaurant in Spain very famous for the most experimental cuisine in the world. We ordered normal and vegetarian lunch courses respectively and enjoyed the experimental and progressive Indian cuisine..  [September, 2012]


これ、なんだかわかる?

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大きさや形、質感は、ちょうど卵黄のよう。

でも真っ白。

口に運んでプチュっとなかの液体が出てくる感覚も、生の卵の黄身のごとし(生の卵黄をそのまま口に入れたことはないけれど・・・)。でも、口のなかに広がるのは、カルダモンでスパイシーに風味づけされたヨーグルト。かるい驚きとともに味わう、ひとくちのソルティ・ラッシー。

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バンコクで“プログレッシブ・インディアン・キュイジーヌ”を標榜するレストラン「Gaggan ガガン」のランチタイムに行ってきた。

オーナーシェフのガガン・アナンドさんはカルカッタ出身。故郷インドではタージ・グループのレストランに勤務し、その頂点をきわめ、渡タイ。さらにスペインで武者修行。かの「エル・ブジ」で研修したのちバンコクにもどりモダン・スパニッシュ的にインド料理を解釈するGagganをオープンしたのだそうだ。

El Bulli + インド料理。

そのコンセプトだけで、もうすでにクラクラしてしまう折衷モノ好きな(よ)。前日にホアヒンのワイナリーで飲みすぎ相当に二日酔い状態だったが、もちろん予約キャンセルなんて選択肢はナシ。ばっちり午後1時には着席。

飲み物は、二日酔いだしインド料理ということもあるし、アルコールじゃないものにしてみた。
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パッションフルーツがメインとなるノンアルコールのカクテル。料理に合うワイン以外の飲みものは?と訊ねたら、これを勧められた。

10品+デザート2品のテイスティングコースは、4つのパートにわかれていて、まず最初のパート、

Act1 ~ Fun ~

からスタート。

はじめに本記事冒頭の“Yogurt”が出て、おつぎは、

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“Papadums”

Papadumはインド料理で出てくる豆粉で作られたパリパリの丸いスナック、パパドのこと。これは米から作った、変ったかたちのパパド。この形状は医療用注射器で作った、というようなことがメニューに書いてある。食べた感じ、日本にもよくあるスナック菓子のような・・・(笑)。

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メニューに載っていない、「コンプリメンタリーです」と言ってサーブされた、よくわからないカクテルのような一品。

失念したがフルーツのピュレのようなものがワイングラスに盛りつけられていて、テーブルで液体窒素を注ぐ。するとブワーッとスモークが出て、グラスのなかがソルベ状に。

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“Crisp and Crackling”

ベンガル風の鱸のフライを「レモン・プラスチック」でくるんで、キュウリのチャトニにつけて食べる。

じつは本コース、ベジタリアンバージョンも用意されていて、ベジ版のほうは鱸の代わりに、コーンとチーズで作った「ケバブ」。

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ベジ版のほうを齧ったところ。

バリバリ!パリパリ!と音を立てて割れる「レモン・プラスチック」とケバブの食感が楽しい。

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“Naanizza”

「ナーンニザ」? たぶん、「ナーン」と「ピザ」の合成語。“Naanizza”と検索すると、ティアドロップ型のナーンにピッツアの具を乗っけた“Naanizza”の画像がいっぱい出てくるので、一般的な呼称なのかも。

ここで出た品は、クリスピーなナーンにトリュフがぬられている豪華版。カップのなかはマスカルポーネとトリュフのクリーム。

ここで第1パート終了。

Act2 ~ Exotica ~

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“Truffle Air”

トリュフのエスプーマ(泡)。これにグリーンチリのオイル、Waynaudのオーガニックペッパー。かなりスパイシーで、けっこう辛い。トリュフなのにすごくスパイシーってあまりないような気がして新鮮。ただし、味の構成要素的に直前の料理とかぶる気が。Waynaudはケララ州にある有名な胡椒産地。

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“Goose liver”

ガチョウのレバー。つまりフォアグラ。表面はキャラメリゼされてパリパリ。下に赤玉ねぎの「チャトニ」が敷いてある。添えられたパウダーは、フォアグラとラズベリーを粉雪のように冷たくさらさらに加工したもの。

連れに同時にサーブされたベジバージョンは、

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“Made in India”

グリルしたパニールに、グリーンの泡。

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“Viagra®”

バイアグラ、だって(笑)。薬箱に見立てたのか、木箱に入った牡蠣はココナッツやペッパーと一緒にとグリルしてあり、上にのっているのはレモンの泡。牡蠣やココナッツに強精作用があるとでも言いたいのだろうか。こういうファニーなギャグをはさんでくるのは、ちょっとインド人ぽい気もする。添えられた一枚の葉は、牡蠣の味がするオイスターリーフ。先に食べてください、とサーブのとき指示された。

以上と一緒にサーブされたベジ版は、

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“Lotus stem”

カリカリのレンコンとトマトなどの、ちょっとメキシコ風なスパイシー・サラダ。

ここで第二楽章終了。

第三楽章は・・・、

Act3 ~ Food at last!!!! ~

「ついに食べ物が!!!!」って、じゃあ今までのは食べ物じゃなかったのかい!? とツッコミを入れたくなるユーモア。インド人ってかなり大食のイメージがあるけれど、彼らのフツーの感覚からしたらモダン・キュイジーヌ的チマチマした料理は食べ物に見えないのかもしれない。

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“Soul food”

チキンティカとマカニのエスプーマ。要するにデリーなどでよく食べられているタンドリーチキンや、バターチキンなど北インドのソウルフードを換骨奪胎。エスプーマはすごくなめらかで、スパイシーに焼きあがったチキンのソースとして絶品。

ちなみにタンドリーチキン、バターチキン、ナーンに代表されるティピカルな北インド料理のオリジンは、インド独立時にパキスタンとの国境パンジャブ地方からデリーに流れてきた人たちの料理であり、彼らが首都で始めたレストランの料理スタイルが、遠く日本にまで影響しているんだとか。

そのためか、日本人はナーンなどタンドール料理がないと本格インド料理店ではないと思いがちだけれど、パンジャブ/北インドスタイルはインド料理の一流派でしかなく、ほかにもタミルナドゥやケララといった南部の料理など無数のスタイルがある、ということが渡辺玲さんの『新版 誰も知らないインド料理』に書いてあった。蛇足でした。

上記のベジ版は、

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モリーユとポルチーニのスパイシーなリゾット。

これは、どういう“Soul Food”なんだろうか?

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“Burger on the rocks”

テーブルで実演調理のショーアップ。小さなラムのミンチのケバブを、かんかんに熱く焼けた石の上で焼く。これを、ものすごく軽くてサクサクした「バンズ」にはさんで、マイクロ・インディアン・バーガーの完成。

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こんな感じ。

ベジ版はラムではなく、レンズ豆のベジケバブ。

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“Something is Fishy”

63℃のカレーオイルで長時間調理された鱸は、口に入れたとたんに溶けて消えてしまいそうな夢のような柔らかさ。そんな鱸のフィッシュマンゴーカレー。

上記ベジ版は、

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“Home food”

丸一日煮込んだダールと、コーンやほうれん草などが入ったベジカレー。

以上カレーには、

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焼きたてサクサクのガーリックナンが一緒にサーブ。

そして最後に、デザートパート。

Act4 ~ Almost there ~

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“Toothy Fruity”

インディアン・バニラのアイスを、アプリコットなど果物のもろもろでデコレーションしたサンデー。

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“In the end”

ダークチョコのしっとりした濃厚なクッキーにロックフォール。サマートリュフを散らしてある。

これを食べていると、厨房の人が出てきて「チョコとチーズ、つまりこれならデザートとチーズが一緒に食べられるでしょう」と、このゴージャスなプチフールの説明をしてくれた。

名刺交換すると“Chef de cuisine”という肩書きのプラシャントさん。エルブジの話や、南インドの話などをしてくれた。

ところで、通された席は二階だった。本棚に囲まれた書斎のような感じで、本棚にはエルブジやムガリッツ、エル・セレール・デ・カン・ロカ、さらにはデンマークのノーマなどガストロノミックなレストランの料理本、くわえてインド料理関係、バンコクの食に関係する書籍が並んでおり、じっくり見たかったがそんな時間もなく残念。

さらに付け加えておくと、隣の席ではかなりハイレベルにかわいい20代くらいのタイ人女子ふたりが、短いコースのランチを食べていた。「アロイ!」を連発。

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風の噂で「一時期より味が落ちた」との情報も得ていて、まあそんなこともあるかなーとも思ったが、インド風な皿に関して言えばインド料理としても十分美味しく、さらにもちろん数々のサプライズはとても楽しかった。

液体窒素やエスプーマ、パコジェットなどをこれ見よがしに使用するのは、最先端の料理のトレンドとしては、もうすこし遅れている感じもするのだが、それでも十分楽しめた。

話はかわるが、

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いまタイでは日本でやっていた人気テレビ番組「料理の鉄人」そっくりそのまんまタイ・ローカライズした「アイアン・シェフ」なる番組をやってる。

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けっこうクリエイション系のにおいが・・・。

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ソースは、せいろに入った鉄瓶でサーブ、とか・・・。

これから奇抜で面白い不思議なタイ料理やインド料理が、どんどん登場してくるといいと思う。

(よ)

<2012年9月>

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by brd | 2012-10-06 11:27 | タイ | Comments(6)


旅の食卓と食卓の旅。ferment booksより『味の形 迫川尚子インタビュー』発売中。姉妹ブログ【ワダ翻訳工房】もどーぞ。ツイッターは @oishiisekai @fermentbooks


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