カテゴリ:本や映画( 29 )

『料理通信』WEB版 「北欧の食・最新事情」 全4回

(ゆ)です。

e0152073_2250788.jpg

『料理通信』2014年12月号
「小さくて強い店」は、どう作る?


食のプロ向けのようでいて、食べる側が読んでも面白くてためになる恒例の特集。

東京も、ロンドンも、パリも、飲食店の新しい動きは東側で起きている!? そんな切り口にナルホドと納得。東京の東といえば同誌バックナンバー掲載「貧乏人のスパゲティ」のレシピが大反響だったという亀戸「メゼババ」にはまだ行けてません。はやく行きたい。浅草橋のワインバー「フジマル」は、つい先日訪問してとても満足しました! いつも食べ歩きの参考にさせていただいております。

そして、わたしが翻訳を担当した『料理通信』ウェブサイトの記事、「北欧の食・最新事情」も全4回の記事がすべてアップされましたので、ここでご紹介させていただきます。ぜひ読んでみてください!

Vol.1
4回目を迎えたMADフード・シンポジウム


哲学、文化、歴史、社会運動、サブカルチャーなどとも連動しながら、食についてラジカルに議論するコペンハーゲンのシンポジウム「MAD」のリポートです。

主宰は、言わずと知れた「ノーマ」のレネ・レゼッピさん。さら共同キュレーターとして、サンパウロ「D.O.M」のアレックス・アタラさん。

2014年のテーマは「WHAT IS COOKING?」でした。

登壇者は、北海道の蕎麦店「楽一」の頼立さん、ライターのジュリアン・バギーニさん、歴史学のポール・フリードマン教授、建築キュレーターのパオラ・アントネッリさん、さらにアラン・サンドランスさんやオリヴィエ・ロランジェさんといった有名シェフ。

なかでも注目すべきは、フード・アクティヴィストのイザベル・ソアレスさんや、裁判官のジェイミー・サントスさん、“ゲリラ・ガーデナー”のロン・フィンリーさんなどの社会運動的な食へのアプローチ。皿の上だけにとどまらず社会を牽引していく食の在り方が提示されています。

ところで、われら【美味しい世界旅行】としては、昨年2013年のMADの参加者がとても興味深いことになっていたのに、いまさら気づきました。

まずゲストキュレーターが、記事「カオパット・アメリカンとスパゲティ・ナポリタン」で採りあげた雑誌『LUCKY PEACH』の編集者Chris YingさんとPeter Meehanさん、加えてMOMOFUKUの創業者であるDavid Changさんの3人。

そして、辻信一さんが作ったドキュメンタリーの上映会に先日行ったばかりの、インドの環境活動家ヴァンダナ・シヴァさん。さらに、記事「東京アートブックフェア2014で注目した食やアジアに関することなど」で紹介したZINE『WILD FERMENTATION』の著者Sandor Katzさんも参加。

これは今後、要チェックだなと思いました。


Vol.2
新・北欧(ニュー・ノルディック)の料理とは?


ここでもキーパーソンは「ノーマ」のレネ・レゼッピさん。

新しい北欧料理を打ち立てたことにより、北欧の食にまつわる文化的、経済的な状況を好転させ、さらには北欧ならではの食のローカリズムが育っているようです。

デンマーク人シェフで食ライターでもあるメッテ・ヘルベックさんによる、ニュー・ノルディック・キュイジーヌのレシピつき。


Vol.3
ミッケラーとデンマークのクラフトビール革命


ミッケラーのビールは、わたしもバンコクの「SRA BUA」(デンマーク「KIIN KIIN」の支店)で味わってきたのですが、レシピだけ考案し醸造は別のブルワーに発注するという「ファントム・ブルワリー」のスタイルを、創造的に発展させているのだと思われます。

アメリカ初で全世界的な流れとなっているクラフトビールの隆盛、デンマークの場合をリポート。


Vol.4
コペンハーゲンのニューウェーブ・レストラン


フランスにおける「ビストロノミー」のように「ノーマ」など高級店出身のシェフたちがカジュアルな「北欧ビストロ」を続々オープン。新潮流となっているようです。

また、この記事でフォーカスされている「アマス」は現在のアメリカのテイストも採り入れたヒップな一軒。写真でしか見ていませんが、すっきりモダンな店内の壁一面に突然ストリートグラフィティのようなイラストが描かれていたりする斬新さが目を引きます。



4つの記事を通して感じるのは、やはり北欧の食の革命の震源地は「ノーマ」なのだな、ということ。

「エルブジ」に象徴されるスペインのガストロノミーや、アメリカの新動向、さらには南米、アジア、世界の流れも貪欲に取り入れながら、料理だけでなく食文化そのものを更新していこうとする北欧の食に目が離せません。

来年の「ノーマ」の東京版、私自身は行けないのが悲しいですが(行きたい!)、いったいどのような展開になるのか興味津々です!

(ゆ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2014-11-24 01:04 | 本や映画 | Comments(0)

シク教のリベラリズム 映画『聖者たちの食卓』+渡辺玲さんトークショー

もう先月末の話になってしまったが、渋谷のアップリンクで映画『聖者たちの食卓』を観た。

e0152073_3253178.jpg

その後、同劇場で行われた渡辺玲さんによる関連トークショーに参加。

e0152073_3254156.jpg

インド・パンジャブ州のアムリットサルにあるシク教の総本山「黄金寺院」では、毎日10万食の食事があらゆる人たちに無料で振舞われている。映画は、ボランティアたちによる調理風景から、食事、後片付けにいたるすべてをセリフやナレーションなしで淡々と追う。

ドキュメンタリーに分類される作品だとは思うが、インド的時間感覚を意識したかのような美しい映像そのものに陶然となる。

アムリットサルの「黄金寺院」では、誰もがただで食事にありつける。

どんな階層に属していても、老若男女、外国人でもウェルカム。

渡辺さんによれば、このリベラリズムはシク教の精神に由来しているそうだ。

あらゆる人間が同じ場所で共に食事するというのは、ヒンズーやイスラムでは、なかなか実現しない話であることは、なんとなくわかる。

宗教の話からさらに、北インド料理において、パンジャブ的テイストとイスラム的テイストの違いなど(ナンが細い/丸い、とか)、渡辺さんらしいマニアックな話題にもなったりして、単に映画の補助線というだけでない、いろんなインスピレーションをいただいた。

ところで、この映画、謎がひとつある。

出される料理はダールカレー、野菜のサブジ、ライタ、チャパティなのだが、映画のポスターやチラシにも掲載されている、あの人間ひとりがすっぽり入れる巨大な鍋でカレーやサブジを調理している様子がほとんど出てこないのだ。

一方でチャパティを焼いているシーンには、かなりの時間を割いている。

カレーを頻繁に作るようなインド料理好きにとっては、あれ? という感じ。

トークショー後、渡辺さんにその件について質問してみた。

謎が解けたか、否かは、ここでは書かないが、やっぱり気になるポイントだ。

それにしても、誰もが金など払わずに食事できることが常に保障されているという、これほどプリミティブで本質的な助け合いが他にあるだろうか。

渡辺さんの言葉で印象に残っているのが、食べている人たちの顔についてのコメントだった。

みな、とてもいい顔をしている。

よくある心理として、食べものをほどこされたりすると、人はなんとなく伏し目がちになったりするものだが、黄金寺院の人々は実に堂々と、平然と、気持ちよく食事を平らげる。

渡辺さんはそれ以上のコメントはしなかったが、言わんとしていることはわかる。

東京にも無料の食事を振舞うシク教寺院があるらしいので、こんど訪問したいと思う。

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2014-10-22 03:38 | 本や映画 | Comments(2)

『料理通信』 モエ・エ・シャンドン GRAND VINTAGE 2006 × LE&(ル・アンド)

(ゆ)です。

毎号、料理界の最先端情報を掲載する『料理通信』誌のウェブ版で、英訳のお手伝いをさせていただきました。

d0159238_1220329.jpg

写真は最新2014年11月号「自家製しよう!」特集です。

わたしの故郷の富山県からは、イベント「富がえりのレシピ」リポートでもご紹介した、南砺市の郷土料理研究家・中川裕子さんによる「かぶらずし」も掲載されています(52~53p)。

富山の郷土料理を勉強していくと辿り着くのが、かぶらずしだそうです。

ぜひご一読を。

さてウェブ版ですが、「SPECIAL」のコーナーにアップされている最新記事が、シャンパンの「モエ・エ・シャンドン」による「LE&」(ル・アンド)なるイベントのリポートです。

GRAND VINTAGE 2006 × LE&(ル・アンド)
Vol.1 モエ・エ・シャンドンが切り拓く新しい味と体験


上記の英訳版をショーン・ガストンさんと担当させていただきました。

GRAND VINTAGE 2006 × LE&
Vol.1 A new taste and experience pioneered by Moët & Chandon


日本からはソムリエの田崎真也さんや、シェフの米田肇さんなどが参加。

今年パリの三つ星「ルドワイヤン」のシェフに就任したことが話題になっているヤニック・アレノさんによる料理と、モエ・エ・シャンドンの「グラン ヴィンテージ 2006」の素晴らしいマリアージュを、英和バイリンガルでリポートしています。

上記に続く続編が下記です。

GRAND VINTAGE 2006 × LE&(ル・アンド)
Vol.2 料理とワインのFine Craftmanship


モエ・エ・シャンドンの醸造最高責任者ブノワ・ゴエズさんと、米田肇さんの対話を収録した記事で、たいへん興味深い内容になっています。

GRAND VINTAGE 2006 × LE&
Vol.2 Fine craftsmanship for cuisine and wine


こちらもショーン・ガストンさんとの共訳です。

米田さんの哲学者のような言葉に、とても惹かれます。

調理の方法は何万とおりもある、しかし食べ手の脳内の表象としては、「快」か「不快」のどちらかのカテゴリーに収められてしまう。クリエイションの過程で「不快」に陥ってしまうこともある。「快」を作りあげることができたとき、既存の「快」とは大きく違うかけ離れた「快」だったとしたら、それを創造と呼べるのではないか。

言葉は正確ではありませんが、そんなような内容のお話が出て来て、膝を打ちました。

米田さんのやっている大阪のお店「HAJIME」に行ってみたい!

(ゆ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2014-10-13 19:26 | 本や映画 | Comments(0)

カオパット・アメリカンとスパゲティ・ナポリタン

『LUCKY PEACH』っていう雑誌がストリートフード特集をやっていて、タイのカオパット・アメリカンなる料理を紹介していた。

e0152073_2358258.jpg

カオパット・アメリカン。

つまり、アメリカ風炒飯。

冷凍カット野菜と干しぶどう入りのケチャップ味チャーハンに、目玉焼きがのっていて、鶏の唐揚げとウィンナーの揚げたのが添えてある。

タイ料理なのか?

アメリカ料理、じゃないだろう。

というよりまず、かなりぞんざいそうな料理である。

記事では、チャーハンに添えられたソーセージに注目している。

タイにはサイクロークやサイウアなど美味しいローカルのソーセージがちゃんとあるけど、一方でいわゆる「ウィンナー」も食べられている。カオパット・アメリカンに添えられているのは、そういう袋詰めされてスーパーで売られているようなタイプの「ウィンナー」。

日本でいう脚の開いたタコ型のウィンナー(油で揚げてある)を、記事では「ウィンナー・ブロッサム」と呼んでいて、さらにこのウィンナー・ブロッサムをビニール袋に入れてソースプリックをまぶしたのだけを買うこともできるみたいだ。

正直言えば、タイでこんなの見た覚えがない。

でもきっと、それは自分がわかりやすいタイ料理にしか興味がなくて目に入らなかっただけで、記事に書いてあるとおりバンコクとかには普通に存在する屋台料理なんだろう。

下関さんに訊いたら、やっぱり、タイに住んでいたころはしょっちゅう食べていたそうだ。

長くバンコクに住んで、ある時期タイ料理的な味付けに飽き飽きして来て、なにかタイ料理的ではないものが食べたい。そんな時期に食べていたのが、カオパット・アメリカンなんだそうだ。

なるほどね。

外国人にとっては、良くも悪くもタイ料理っぽくないけれど、タイにしかないストリートフードには違いない。

素材はタイのものじゃないけど、文脈がタイなのだ。と、記事の筆者は書いている。

そういう意味でいうと、日本のスパゲティ・ナポリタンなどは、まさにその種の料理なんじゃなかろうか。日本料理には見えないし、もちろんナポリにも存在しないが、しっかり日本ローカルな文脈において愛されている料理。

日本料理マニアの外国人も、なかなかナポリタンには辿り着くまい。

しかし、日本のイタリア料理史を思うに、伊丹十三の本などでアルデンテという言葉を知り、ナポリタンなどイタリア料理ではない、とか言って真剣に怒ったりする時期があり、そのうちにイタリア料理も北から南で地方ごとにそのテイストは大きく異なる実体を知るにいたり、芯を残したパスタが全てではないとの認識も浸透。そのうちにスパゲッティナポリタンに懐かしい日本の昭和の香りを発見しちゃう懐古趣味もやってきて、老舗の喫茶店であえて昔ながらのナポリタンを注文してみたり、ホテルのダイニングなどが「ちょっと気取った大人のナポリタン」的なメニューを提供したりするのも、もう別に目新しくもなんともない。

そう考えると、なんだかナポリタンは日本の料理史において注目すべき料理のような気がしてこないか。

同じ意味で、カオパット・アメリカンも注目すべき料理なのだろうか。

ケチャップ味というのも共通しているし。

アジア人の欧米への憧憬。その種の分析がいくらでもできそうなネタではある。

記事の筆者Kris Yenbamroongさんは、ロサンゼルスで人気のタイ料理店「NIGHT+MARKET」をやっている注目の若手タイ人シェフらしい。

なるほど~。

そんな経緯でカオパット・アメリカンについて調べていたら、なんと渋谷でそれをメニューに載せているタイ料理店があるではないか。

(つづく)

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2014-10-11 12:27 | 本や映画 | Comments(13)

「東京アートブックフェア2014」で注目した食やアジアに関することなど

先週、開催された「東京アートブックフェア2014」で注目したことなど。

e0152073_2348442.jpg

会場は京都造形芸術大学・東北芸術工科大学外苑キャンパス。エントランス近くで演奏していた韓国人の若者3人組の歌声がとても良かった。

トークのブースでは韓国のインデペンデント出版について、現地の社会的な環境もふくめて関係者が話していたのが気になったが、別の場所ではフード関係のブースが集まっていて、自然そっちに引き寄せられてしまうのだった。

e0152073_23481088.jpg

ミュージシャン&タイ料理家のMOMOKOさんのブース。

残念ながらフードは売り切れだった! カオムーデーン食べたかった。

シンハーは売っていたので、さっそく一杯。

かつてMOMOKOさんが参加してたFUTONというバンドの大ファンだった。

FUTONはタイ人+イギリス人+日本人の混成バンドで、音は80年代のニューウェーブっぽいテイストもあってポップでかっこよかった。何年か前に横浜で見た、野宮真貴さんがゲストで参加したステージはいまだに記憶に残ってる。

近々MOMOKOさんの料理教室に参加する予定なので、またリポートするかも。

e0152073_2348870.jpg

川崎のブリトー屋さん「カクタスブリトー」のブースで売ってたポートランドのzineの出版社「マイクロコズムパブリッシング」の出している本にも注目。

e0152073_23483958.jpg

その中の一冊、Sandor Ellix Katzさん著「WILD FERMENTATION」

醗酵食品レシピ&ガイド本なんだけど、さすがポートランド、装丁もヒップで内容的にも一味違う主張アリ。

e0152073_23484193.jpg

表紙をめくると、もやしもんmeetsポートランド、というべきか(笑)。

味噌、ザワークラウト、サワードウのパン、ヨーグルト、キムチ、テンペなど発酵食品のレシピやあれこれの話題が盛り込まれている。

e0152073_23484354.jpg

「MISO」の項では、広島と長崎の原爆症に味噌がよかった、なんて話まで出てくる。

e0152073_2348461.jpg

アジテーション、なんてページまである。

英語の[FERMENT]という単語には「醗酵」のほかに「社会的な変革を煽る」みたいな含みがあるみたいで、それをフードアクティヴィズムの文脈と結びつけているわけ。

ボクたちは社会を醸すもやしもん、みたいな感じだろうか。

e0152073_23484951.jpg

We’re good for your guts!

いい本だな~と思った。翻訳して出したいくらい。

アメリカのZINEを和訳して、日本のZINEの文脈のなかで紹介するのは面白いアイデアかも。

e0152073_23482623.jpg

フード系以外だと、楽しみにしていたのはイラストレーター/漫画家で「ほぼ日マンガ大賞」も受賞している秋元机さんの新作zine。アジアな紙ものフェティッシュのツボをくすぐる。

e0152073_23483084.jpg

コラージュ作品を印刷したzineに、さらにアジアンな紙モノとか毛糸、ボタンの入った袋、などが貼り込んである。

e0152073_23483263.jpg

上海旅行で入手した紙モノが、このzineに反映されているらしい。

e0152073_23483595.jpg

蚤の市や豫園のちかくの雑貨市場とか、イイ具合な紙モノの穴場らしい。

秋元さんは以前からファンで、なにかもしアジアンなイイ具合な紙モノを発掘する機会があったら、作品のための素材として提供したいなあ、なんて思ったりしている。

さらに、出版や展覧会の企画を行う「HeHe」のブースで手に入れた『長野陽一の美味しいポートレート』は、著者である写真家の長野さんが『ku:nel』などの雑誌の仕事で撮影した食べ物の写真を、写真だけで独立させた写真集。

レシピや取材など撮られた目的や実用性を離れた料理の写真は、ポートレートに似ている、と著者。

食べ物の写真は面白い、とずっと思っていたから頷くことしきり。

何度もページをめくってしまう。

食の写真は、まず食欲という欲望と関係し、他者とのコミュニケーションの記憶と取り結び、土地や文化をにじませ、もちろん味覚を喚起する。なのに、なぜだか芸術の対象として避けられがちで、写真としてのありかたを真剣に考えられたことがあまりない気配がする。

そこが面白い。

最近は、一般人が食べ物の写真を撮影してSNSにアップしたりする行為が普通になって、食べ物の写真、料理の写真があふれてる。

それを、「フードポルノ」とか言って非難する声もある。

たしかに、飲食店で料理の写真を撮影することに対して、かすかな抵抗感というものがある。料理の写真を撮影することに対する禁忌があるとすれば、料理写真の面白さの一部がそこに潜んでいるような気がしてならない。そのことから、食文化論と写真論をクロスさせた何かが語り起こせそうだ。

ブースには長野さんご本人が来ていたそうだが、残念ながらタイミングを逃した。うーん。

などなど。

ほかにもいろいろあったのだが、ひとまず、次回は出典者として参加したいなー。

(よ)

<2014年9月21日>

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2014-09-29 00:32 | 本や映画 | Comments(2)

ニューヨーク、パリ、ロンドン、ベルリン、バルセロナ、東京 「世界のシティ・ガイド CITI×60」

(ゆ)です。

ガイドブックの翻訳をしました。当ブログ【美味しい世界旅行】的にも興味深いネタがけっこう掲載されていますので、ここで紹介させていただきます!

d0159238_840218.jpg

「世界のシティ・ガイド CITI×60」

ニューヨーク、パリ、ロンドン、ベルリン、バルセロナ、東京。それぞれの街の地元クリエイター60人がおすすめする60カ所のスポットを紹介したコンパクトな都市ガイドブックシリーズです。

アート&デザイン、建築、グルメ、エンターテイメント、ショッピングの5カテゴリーで、定番観光地から最先端スポットまで街の見どころをピックアップ。東京のパイ インターナショナルさん(日本語版)と、香港のvivtion:aryさん(英語版)の同時発売で、わたしはニューヨーク版、パリ版、ロンドン版、ベルリン版、バルセロナ版の英日翻訳を担当しました。

とにかく装丁がかわいい! 表紙カバーの絵地図は、カバー用紙の裏側に印刷されたものが折り返されているという凝った仕様になっております。

食いしん坊のわたしとしては、各都市の飲食関連のスポットに大注目。それぞれ1カ所ずつグルメカテゴリーの掲載を紹介しようと思います!



『世界のシティガイド CITI×60 New York ニューヨーク』

d0159238_84074.jpg

アーティスト/グラフィックデザイナーのケリ・アンダーソンさんのおすすめは、ブルックリンの「スモーガスバーグ」。

スモーガスバーグといえば、いまアメリカで盛り上がっているインディペンデントな食のアルチザン文化の見本市のような野外マーケットで、世界中の意識的な食関係者なら誰もが注目しているスポットと言っても過言ではありません。ニューヨークに旅行したら、わたしも必ず真っ先に駆け付けたいよだれモノの場所です!

スモーガスバーグ以外でも、ブルックリンといえば、西のポートランドと並んで個人的にチェックしたいスポットだらけです。本書には掲載されていませんが、個人的にはジャムの「アナーキー・イン・ア・ジャー」、食材店の「イースタン・ディストリクト」、影響力のあるレストラン経営者アンドリュー・ターロウの「ダイナー」などなど、訪れたいスポットを挙げたらきりがないです。そのほかにも「aska」「ALDER」「TORST」など気になる飲食店がいくつも。

わたしも近々、この『世界のシティガイド CITI×60』を片手にニューヨークに行ってきます!(きっと!)



『世界のシティガイド CITI×60 Paris パリ』

d0159238_8401772.jpg

日本人スタイリストであり『コード』マガジンのファッションディレクターでもあるカナコ・B・コガさんのオススメは、「セプティーム」。シェフは、かのアラン・パッサールのもとで修業。食のトレンドである北欧やネオビストロの流れをくんだ、カジュアルかつモダンなフレンチレストラン。

ここ何年かはパリでも、それほど高くないビストロ値段でガストロノミックな料理を提供する(ビストロノミー?)コンセプトの店が増えているようです。「セプティープ」以外にも、「シャトーブリアン」などが一時期かなりの話題になっていました。



『世界のシティガイド CITI×60 Berlin ベルリン』

d0159238_84046.jpg

Raureif設立者で多くのiOSアプリの作者でもあるティム・ケケリッツさんのお気に入りは、「コチュ・カル」。コリアンとスパニッシュのフュージョンレストランで、毎月一度の限定コースメニューにはシェフみずから歌うシャンソンのBGMつきだとか。

「コチュカル」とは韓国料理の粉唐辛子のこと。本書には、ここ以外にもう一店コリアンレストランのリコメンドが掲載されているのですが、ベルリンには韓国料理店が多いのでしょうか。



『世界のシティガイド CITI×60 London ロンドン』

d0159238_840956.jpg

「S.E.H.Kelly」のファッションデザイナーふたりが選んだスポットは、「セント・ジョン・バー&レストラン」。

動物のあらゆる部位を美味しく提供すると評判のこのレストランのスペシャリテは、骨髄サラダ。ごろりと皿にのったぶつ切りの骨から骨髄をかきだして、トーストとともにいただきます。「セント・ジョン」は、以前翻訳を担当させてもらった『おいしいセルビー』にも掲載。きっと、かなり評判の店なんでしょうね。『おいしいセルビー』にも『世界のシティガイド CITI×60 London ロンドン』同様、骨髄サラダの写真が大きくフィーチャーされています。



『世界のシティガイド CITI×60 Barcelona バルセロナ』

d0159238_8401297.jpg

映像製作者のマルク・カステルヴィ・ヘルナンデスさんが紹介するのは、「ラ・サンタ(ヴォルンタッド)」。

「ラ・サンタ(ヴォルンタッド)」は1度に4人のゲストを招いて展開される自由な食のプロジェクト。詳細は不明ですが、本書に掲載された写真を見ると、ビルの屋上のテーブルで料理を囲んだメンバーの一人が頭にカメラのような機器を装着していたり、なんだか実験的な雰囲気が漂います。食とモダンアートの融合、とか?

エルブジという、とんでもなく革新的なレストランの登場によって、世界の料理界の進む方向を180度変えてしまったスペインの人たちの実験精神にものすごく期待してしまいます。参加希望者は本書掲載の主催者アドレスまで連絡を。



『世界のシティガイド CITI×60 Tokyo 東京』

d0159238_8402040.jpg

東京版に関しては翻訳では関わっていませんが、やっぱり歌舞伎町の「ロボットレストラン」・・・も気になりますが(笑)、個人的な注目スポットは「ファーマーズ・マーケット@UNU」です。

食の蚤の市である「AOYAMA FOOD FLEA」が同時開催されたりして、今後の展開にも要注目。ファーマーズ・マーケットから出版されている雑誌『NORAH』も気になります。内容も面白いですが、デザインが変わっていて新しい!(色のついた用紙にカラー印刷していたりする)

「世界のシティ・ガイド CITI×60」シリーズの日本語版はパイ インターナショナルさんから6冊そろって発売中です!

ぜひ本屋さんで見つけたら手に取ってみてください。

(ゆ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2014-08-17 17:27 | 本や映画 | Comments(8)

「Ferment」 【美味しい世界旅行】がリリースするリトルプレス創刊準備0号

このところ告知ばかりですみません。

【美味しい世界旅行】がリリースするリトルプレス「Ferment」創刊準備0号の紹介です。

e0152073_3203187.jpg

内容は、『暮らして恋したバンコクごはん』などタイ料理本の著者であり、All About「毎日のタイ料理」ガイドもつとめる下関崇子さんの1万字インタビュー。

タイ料理のイベント「ヤム!ヤム!ソウルスープキッチン」の富山ver.で下関さんの料理をはじめていただいたのですが、とても美味しかった。そして、美味しいだけでなく、ほかの料理家の方たちとは異なるサムシングを感じた。そのサムシングを解き明かしたくて、お話を聞いてみることにしました。

自分はタイ料理のプロではない、と謙遜する下関さんですが、現地バンコクでの経験の豊かさと、日常的に家庭料理としてタイ料理を作る主婦としてのありかた、さらには、いわば編集者的な料理へのアプローチと独特のマニアックなセンスがプラスされ、独自の料理世界が形作られているのだなあ、という印象です。

下関さんのタイ料理における原点はパットファクトーン(かぼちゃ炒め)だそう。

この、かぼちゃを豚肉と炒めて卵でとじるだけの、タイ料理としてはある意味地味な、そして、日本のタイ料理ファンからすればマニアックともいえる料理が、下関さんの原点と聞いて納得しました。

そして、バンコク在住の日本人の間では、辛くなくて、どことなくほっとする味わいのパットファクトーンがかなり食べられているそうで、なんだか彼らのソウルフードのような存在なのかな、と思ったりも。

現在「Ferment」0号は無料でお配りしています。

部数に限りがありますが、ご希望の方はコメント欄などでご連絡いただければと思います。

あと、新宿駅の名店「BERG」さんにも、おいていただけることになりました。

e0152073_320235.jpg

「Ferment」の体裁ですが、製本はしておらず、A4に近い大きさの紙2枚(わら半紙のような紙+包装紙のような紙)をヘンテコな方法でたたんであります。デザイン面でも、いろいろ変わったことができればいいな、と。

e0152073_3202466.jpg

桃色版にくわえて、ラムネ色版も刷ってみました。

今後も、内容的には(よ)のアンテナに引っかかった食関係の人物のインタビューを掲載していこうと思います。食や料理というと、とかく実用的な情報がメインとなりますが、ここでは音楽雑誌がロックミュージシャンをインタビューするような自由さで、食のフィールドで活躍する人の話を聞いていく予定です(当の音楽業界は昨今あんまり自由じゃなさそうに見えますが)。

よろしくお願いします。

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2013-12-10 03:36 | 本や映画 | Comments(0)

トッド・セルビー著『おいしいセルビー』を『料理通信』さんがプレゼント!

(ゆ)です。

e0152073_1352914.jpg

わたしが翻訳を担当したトッド・セルビーさんの著書『おいしいセルビー』(グラフィック社)

コペンハーゲンの「ノーマ」から、パリの「シャトーブリアン」、岡山の「吉田牧場」、シチリアの「オッキピンティ」、ロスの「クックブック」、サンパウロの「D.O.M.」、そして築地まで! いま一番おもしろい食の現場を独特センスでリポートした本書を、なんと敬愛する食の専門誌、『料理通信』さんがプレゼントしてくださいます!

まず、いま書店に並んでいる『料理通信』12月号

e0152073_136087.jpg

旅からはじまる「スープと粉もの」特集。

この号巻末のインフォメーションページに、プレゼント告知アリ。

締め切りが11月30日(土)消印有効とかなり迫ってますが、みなさんチェックしてみてください(詳しい応募方法は必ず雑誌を確認してください)。

そして。

雑誌とは別に、『料理通信』のウェブサイトプレゼント応募コーナーでも『おいしいセルビー』のプレゼント情報を告知中!

こちは12月17日の締め切りと、まだちょっと余裕があります。

ご興味のあるみなさんは、ぜひ。

『おいしいセルビー』の内容は、こちらでも紹介したので、みなさんなにとぞよろしくお願いします。

『料理通信』12月号ですが、旅からはじまる「スープと粉もの」特集ということで、<旅の食卓と食卓の旅>を標榜するわたしたちにとって、もうドンピシャの企画。旅と食を愛するシェフとお店と、そのレシピがたくさん掲載されていて、もうペラペラめくるだけで幸せになれます。

こちらもぜひ、読んでみてください。

(ゆ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2013-11-26 23:15 | 本や映画 | Comments(0)

池田浩明さんの『サッカロマイセスセレビシエ』でパンに目覚める

『サッカロマイセスセレビシエ』

e0152073_1281952.jpg

書店の棚で出会いがしら、ぐっと呼ばれた気がした。

パンに関する本だった。

小ぶりでぶ厚く、持つと軽い。とぼけたような不思議な味わいのイラストを使用したタイトルロゴ部分は特殊印刷で少し盛り上がって光っている。カラーの口絵にあるパンたちの写真はとても美味しそうだが、一方でモノクロ本文ページはほぼ文字のみ。食べものの本としては異例に思える、禁欲的なまでの文字の連続。

そもそも題名の「サッカロマイセスセレビシエ」とは、いったい・・・?

食に関してはこだわりがあるが、ことパンに関してはそれほど関心がなく、もちろんパンマニアでもないが、本から強烈に漂ってくる気高く超然としたオーラに感染し、気づいたらキャッシャーにいた。

カタチある物体として三次元空間に存在する本は、四次元世界に属すよくわからないエネルギーを放ってきて読者を魅了する。本のコンテンツは、文字情報や画像情報だけではない。

やっぱり電子書籍なんてダメ。データじゃムリだもの。

(※その後、『料理通信』誌の編集部を訪問したとき、入口のカウンターからかなり離れた編集部の本棚に『サッカロ~』が置いてあるのが、すぐわかった。向こうから何か特別な光線を送って来て気づかせているとしか思えない)。

そんな思いでページをめくれば、どんどん引き込まれる。

サッカロマイセスセレビシエ、という呪文のような言葉は、パン酵母の別名だった。

サッカロ=糖分
マイセス=微生物
セレビシエ=アルコール

小麦粉の糖分を食べてアルコールや炭酸ガスを吐いて生きている微生物。

ちょうど「発酵」ということに強く興味を持っていたところだった。カンは正しかった。

本文を読む。東京200店のパン屋の物語。最近、これほどまで食の職人たちに愛情をかたむけた文章を他に知らない。

取材対象への熱い思い入れを前提としながら、知識豊富で、文章も美しく、客観的な分析も曇らず、かつパン職人の人間性とパンそのものの個性を尊重しながら、それぞれ固有の物語を紡ぎ出している。

おまけにパンの味わいの描写が華麗で、ヨダレが出る、すぐにでも同じパンを食べたくなってくる。

かつての住まいの近所で、つくづく不思議な店だなあと思って眺めていた「かいじゅうや」。店主が、それほどまでに思いつめて始めた店だったとは。

パン作りとは、酵母たちのもっとも快適な環境を作って「ちやほや」して、その営みがもっとも活発になった瞬間、オーブンに入れて皆殺しにしてしまうようなもの。

店主の言葉が、なにか究極の本質をえぐっているようで、頭に焼きついた。

いまの住まいの近所でよく利用している「アンジェリーナ」と、両親の住む実家の近所で土産のケーキをよく買う「カルヴァ」が、偶然なのか、隣り合って掲載されているのにも不思議な縁を感じた。さっそく「アンジェリーナ」に行って、「載ってましたね!」と店主に声をかけたら「あんな本を読んでいる人がいるんだ!」と嬉しそうだった。

学生のとき流行っていた「ネオアカ」にそまって読んでいるフリをしていた哲学書で見知った記号論のタームを店名に掲げた「シニフィアン・シニフェ」。どうしてパン屋がソシュール? と思っていたが、やはり。発酵のカオスを人間の思想と技術で手なづけようとする店主の言葉は、日本パン界の哲学者のようだった。

著者の池田さんに会うため、「レフェクトワール」で開催の大人気ない大人の文化祭、略して「大人の文化祭」に行ってきた。

池田さんは思ったとおりのイメージの人で、自己紹介して著書の感想を伝え、出版関係の世間話をして、もう一冊の著書である『パンラボ』を買わせてもらった。いただいたサインには

「パンという ありふれた 奇跡」

と添えられていた。

(※表1の堀道広さんによる「パン男」のイラストは本当に素晴らしい。このイラストのキーホルダーも売っていた(笑))

e0152073_1283067.jpg

書籍購入のオマケとして、夏祭りのテキヤのくじ引き(笑)のようなので当った古書は、小松左京の『怨霊の国』。さすが池田さんが選んだだけあって、すごくカバーがかっこいい本だ。

その後、新宿ロフトプラスワン(似合わない)で行われた「パン好き総決起集会」やアートブックフェアなど、スケジュールが合わず池田さん関連のイベントに足を運べなかったのが残念だった。

また、どこかで!

<2013年8月>

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2013-10-16 11:56 | 本や映画 | Comments(4)

『おいしいセルビー 料理の職人たちをたずねて』 トッド・セルビー著

(ゆ)です。

日ごろは本の翻訳などをやってるのですが、このたび、かなり『美味しい世界旅行』的な一冊を手がけたので、ご紹介します。

e0152073_15302764.jpg

おいしいセルビー
料理の職人たちをたずねて
トッド・セルビー(著)


ファッション写真家のトッド・セルビーさんが、食の世界にフォーカスした写真集です。

ここで英語版の中身が、ちょっと見られます。

写真に手書きのキャプション、イラスト、さらに筆談(?)インタビューまで駆使して取材対象にせまる個性的な本で、現在の西海岸カルチャー的なフィルターを通った食の世界とも言えそう(でも取材対象はアメリカに限らず)。

たとえば、最近なにかと話題になっていた『HUGE』の食特集とか、いま最も注目すべき街であるポートランドに編集部がある『KINFOLK』日本語版とか、『料理通信』のアメリカ特集などなどにビビっ!ときた人にはかなりオススメ。

掲載されているのは、超個性的な店や生産者ばかり。

『美味しい世界旅行』も訪問したい!

では一部だけ、ラインナップを以下に。

e0152073_15325323.jpg

MISSION CHINESE FOOD
中華料理店のなかにある中華料理店。その発想が自由すぎる。掲載はサンフランシスコの本店だけど、NYにも支店ができたみたい。

BLUE BOTTLE COFFEE
サンフランシスコのこだわりコーヒーチェーン、ブルーボトルコーヒー。フェリービルディングの店舗は『美味しい世界旅行』にも登場

e0152073_15343413.jpg

COOKBOOK
上記『HUGE』にも掲載されたロサンゼルスの食材店。"Que fais-tu contre la faim? Je lutte contre l'impérialisme!!(きみは飢餓をどうするつもりだ? ぼくは帝国主義とたたかう!!)"と宣言する68年パリ五月革命のヴィンテージポスターが店内に掲げられ、彼らの目指すところを語ってる気がする。

D.O.M.
サンパウロのモダンブラジルレストラン。プリプリオカとかバルの実とか巨大ナマズのフィリョーチなど聞いたことのないブラジルのローカル素材が、超モダンな美しい料理に!

Azienda Agricola - Arianna Occhipinti
シチリアの自然派ワイナリーを運営するイタリアワイン界最再注目のアイドル醸造家、オキピンティ。「Uターン系ワイン」です(笑)。

e0152073_15373255.jpg

SEA FORAGER - KIRK LOMBARD
サンフランシスコのさかなクン、カーク・ロンバードさん。モンキー・フェイス・イールという不思議な魚の漁の第一人者で、海洋食料ハンターを自称する釣りキチさん。こんな面白キャラも掲載。

Le Chateaubriand
そんなに高くないビストロなのにガストロトレンドのツボをついて世界のベストレストラン上位に食い込み話題になったパリのシャトーブリアン。パリでは電話かけたけど予約入りませんでした・・・。

NOMA
言わずと知れたコペンハーゲンのノーマ。こういうメジャー級もきっちり押さえてあります。

GERANIUM
コペンハーゲンにはノーマ以外にも、このゼラニウムなどガストロノミーレストランがいくつか。分子ガストロノミー技術は、もはや塩コショウと同じ料理の基礎だとシェフはおっしゃっています。

e0152073_15383270.jpg

CAPTAINS OF INDUSTRY
食事もコーヒーも美味しくて、髪とひげを整えることもでき、靴やスーツを仕立てることもできる。そして、すべてがスタイリッシュ。もはや常識ではカテゴライズ不能なメルボルンの話題店。

NEXT
シーズンによってまったくコンセプトの異なる料理を提供する、これまでになかった革命的なスタイルで営業しているのがシカゴのネクスト。シーズンごとに掲げられたテーマは、たとえば「タイへの旅」「パリ1906年、リッツのエスコフィエ」「子供時代」「エルブリ」「シチリア」「懐石」など。本書に掲載されているのは、モダン解釈のパッタイなど、タイがテーマの料理。

e0152073_1539256.jpg

日本からは美味しいチーズの「吉田牧場」や、ピッツァの「聖林館」、パンク居酒屋の「立道屋」、さらに築地の「石宮」というマグロ仲卸業の会社まで。

ほかにも、まだまだたくさん独自路線の人たちが登場。

思わず「人たち」と書きましたが、人から食を描こうとするセルビーさんの姿勢には『美味しい世界旅行』も最大級のリスペクトを!

ぜひ読んでみてください。

(ゆ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2013-10-11 15:39 | 本や映画 | Comments(2)


旅の食卓と食卓の旅。ferment booksより『味の形 迫川尚子インタビュー』発売中。姉妹ブログ【ワダ翻訳工房】もどーぞ。ツイッターは @oishiisekai @fermentbooks


by brd

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
インド
フランス
マレーシア
タイ
ミャンマー
中国
香港
ベトナム
韓国
東京のインド
東京のイタリア
東京の中国
東京のミャンマー
東京の韓国
東京のウイグル
東京のフランス
東京のタイ
東京のベトナム
東京のマレーシア
東京のネパール
東京のドイツ
東京のスペイン
東京のイスラエル
東京のニュージーランド
神奈川の中国
神奈川のタイ
神奈川のイタリア
富山のパキスタン
東京
神奈川
愛知
京都
石川
富山
茨城
本や映画
おうちで世界旅行(レシピ)
弁当
シンガポール
デンマーク
秋田
アメリカ
台湾
神奈川のベトナム
フィンランド
未分類

ブログパーツ

本棚

『食は東南アジアにあり』
『食は東南アジアにあり』
星野龍夫
森枝卓士


『食べもの記』
『食べもの記』
森枝卓士


『アジア菜食紀行』
『アジア菜食紀行』
森枝卓士


『考える胃袋』
『考える胃袋』
石毛直道
森枝卓士


『ごちそうはバナナの葉の上に―南インド菜食料理紀行』
『ごちそうはバナナの葉の上に―南インド菜食料理紀行』
渡辺玲


『食は広州に在り』
『食は広州に在り』
邱永漢


『檀流クッキング』
『檀流クッキング』
檀一雄


『中国料理の迷宮』
『中国料理の迷宮』
勝見洋一


『中国庶民生活図引 食』
『中国庶民生活図引 食』
島尾伸三
潮田登久子


『食卓は学校である』
『食卓は学校である』
玉村豊男


『地球怪食紀行―「鋼の胃袋」世界を飛ぶ』
『地球怪食紀行―「鋼の胃袋」世界を飛ぶ』
小泉 武夫


『世界屠畜紀行』
『世界屠畜紀行』
内澤旬子


『ソバ屋で憩う』
『ソバ屋で憩う』
杉浦日向子と ソ連


『有元葉子の料理の基本』
『有元葉子の料理の基本』
有元葉子


『ル・マンジュ・トゥー 素描(デッサン)するフランス料理』
『ル・マンジュ・トゥー 素描(デッサン)するフランス料理』
谷昇



『料理通信』


『Arche+』
アーチプラス
在タイ女性のための
日本語フリーペーパー



        ☆


料理通信
アンバサダーブログ
「ニッポン列島食だより」

に寄稿しています。

☆2013/03
江古田「HEM」のイベント
ベトナムおやつ屋台村


☆2012/05
カレー&スパイス伝道師
渡辺玲さんのプライベート・ディナー


☆2012/01
渋谷にあるブルターニュ
「クレープリー・ティ・ロランド」


☆2011/10
シャン料理「トーフー」は
高田馬場の新名物?


☆2011/08
信州食材meetsタイ料理!
「ヤム! ヤム! ソウルスープキッチン」


☆2011/07
震災後の「ソバ屋で憩う」
高田馬場「傘亭」

以前の記事

2016年 12月
2016年 10月
2016年 07月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2009年 10月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月

検索

最新のコメント

食べ物も器もすべて異次元..
by arak_okano at 08:12
残暑お見舞い申し上げます..
by arak_okano at 15:47
商業化されたブランド的レ..
by brd at 07:50
ちなみに狸田、商業的に「..
by tanukidaponta at 23:06
>さて、ビールの、酒の、..
by tanukidaponta at 23:01
こんにちは。 とい..
by brd at 23:20
自由か自由じゃないかとい..
by tanukidaponta at 21:26
おはようございます、アラ..
by arak_okano at 06:20
アラック、こんなに高級で..
by arak_okano at 21:11
料理もビールも高級高級品..
by arak_okano at 21:32

最新のトラックバック

venusgood.com
from venusgood.com
http://venus..
from http://venusgo..
www.whilelim..
from www.whilelimit..
http://while..
from http://whileli..
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..
冬至に南瓜
from 異邦人の食卓
ドリアン
from ポンポコ研究所
久々わんこ&深谷ねぎ(2)
from ソーニャの食べればご機嫌
Saravana Bha..
from ポンポコ研究所

タグ

記事ランキング

ブログジャンル

食べ歩き
旅行・お出かけ

画像一覧