カテゴリ:フランス( 16 )

パリ : ネオビストロ「Jadis ジャディス」のデギュスタシオン・コース

~KL-Paris-Quimper #20~

#19のつづき。

Menu Degustation of Restaurant Jadis:
For the last dinner of our last year's trip to France, we chose Restaurant Jadis in Paris, a new type of bistro having a reputation for serving traditional dishes mixed with a modern sense in a casual atmosphere. We ordered the reasonable menu degustation (45 euros!) and enjoyed the new sense backed by a genuine traditional technique.. [September, 2011]


素材の組み合わせが凝った、複雑な味のアントレ。

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魚介系の味がするシート状のゼリー。その下にはフォアグラのクリームがたっぷり。さらにその下には小角に切られたイカ、スモークされた鴨、さやいんげん。

肉と魚の風味が折り重なる。食べた第一印象、クリームとゼリーのもったりした感じと、小角切り素材のつぶつぶな食感対比。各素材のうまみ系成分が印象に残るような。赤ワインがすすむ。

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いわゆるネオビストロの雄として名をはせる「Jadis ジャディス」へ。

15区。メトロ最寄り駅はConventionだけれど、そこから10分以上歩いた気がする。

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金曜夜のディナー。満席の盛況。客層はわれわれ以外に観光客と思しき日本人客が一組、子連れの地元在住と思しき日本人家族、30代くらいでわりとおしゃれっぽい感じの地元フランス人男女グループ、そして意外と目立っているのが、近所の常連的リラックスオーラを放つ年配の夫婦、などなど。

われわれは、今回のパリ最後のディナー。

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前菜+メイン+デザートの3品プリフィックス(34ユーロ。昼は前菜+メインもしくはメイン+デザートの2品で25ユーロのチョイスもある)以外に、前菜+メイン2品+デザート2品からなるシェフおまかせのデギュスタシオンコース(45ユーロ)があったので、それにしてみる。

冒頭のアントレに続いて魚。

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レアに火入れしたマグロと、トマト味の茄子。

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一度ローストした牛肉をカットしてから、ソースや野菜と合わせたような感じ。

どうも前菜から赤っぽい重めの料理が続くのは、最初から赤ワインを頼んでしまったせいに違いない、と気づく。ま、これも悪くないけれど。

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サブレブルトン。チーズのクリームとかぼちゃのコンフィ。

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生の無花果と、コンポートの無花果。

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となりのおしゃれ系30代グループはプリフィクスで食事。どれもメインはつけあわせが別皿添えになっている。仲のいい友達グループではあるのだろうが、どことなくよそ行き感漂わせながら食事をしているのは、友達同士を紹介する会か、なにかの記念日か、ワケあってほどほど気の利いた店をチョイスしてみたという雰囲気。

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近所の老夫婦は、仔羊のロティかなにか、焼いた肉を食べているけれど、ポーションがプリフィックスのより大きい気がする。なんだか、すごく美味そうだ。単品で頼んでいるのかもしれない。

名だたる三ツ星で研鑽を積んだ華やかな経歴が取り沙汰されるシェフのイメージはモダンな感じだけれど、店名はJadis(かつて)だしクラシックなフランスの味をもしっかり押さえているのがすごい、的な評論をよく読むが、この光景を見ながら本当にそうなんだろうなあと思う。

今夜は点菜を間違った気がする。

食事を終えて、夜の散歩。

もときた駅には戻らず、クロワ・ニヴェール通りをぶらぶら適当に、歩けるところまで歩く。

中華レストランが目につく。

白黒のブルトン旗を掲げたケルティックバーもあった。

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見つけると写真を撮りたくなるスペースインベーダー、また発見。

<2011年9月>

(よ)

つづく。

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by brd | 2012-10-08 23:30 | フランス | Comments(2)

パリ : ケ・ブランリ美術館 Musée du quai Branly の非ヨーロッパ写真家展「フォトケ PHOTOQUAI」

~KL-Paris-Quimper #19~

#18のつづき。

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イラクの写真家の作品。

サダム・フセインという名の、匿名性。

ランチのあとは、エッフェル塔の第一展望台を観光。

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興味深い野外写真展が開催されていた。

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いろんな国の写真家が、作品を出展している。

この写真展、エッフェル塔の近所にあるケ・ブランリ美術館 Musée du quai Branlyが隔年で開催している「フォトケ PHOTOQUAI」なる企画展。

今回のPHOTOQUAI 2011には、世界から46人もの写真家が作品を出展。写真家は全員、ヨーロッパ以外の人たち。写真展会場はすべて屋外で、ここエッフェル塔ほか、ケ・ブランリ美術館の庭、そしてセーヌ川沿いの遊歩道でも展開されている。

近所だし、さっそくケ・ブランリ美術館 Musée du quai Branlyへ行ってみることに。

徒歩数分。いきなり目に入ってくるのは、

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壁に生きた植物が生い茂った、不思議な美術館の建物。

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観光客にも大人気。

そして、

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入り口はたくさんのテキストが書かれたガラスの壁で、向こうが透過して見える。

さらに中に入ると、

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宇宙船のような、宇宙ステーションのような、大胆な建築に圧倒される。

しかも、赤いし。

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宇宙ステーションの下には、なんか東京自宅の近所にもありそうな雑木林的な庭園があり、これまた異様なミスマッチ。

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モダン・アーキテクチャと、すすき。

なんかイイね。

かなり好きだ。

この宇宙ステーションは日本の電通本社も手がけているジャン・ヌーヴェル Jean Nouvelさんの作。庭園はアーチストのジル・クレモン Gilles Clémentさんが担当したそうな。さらに、先ほど紹介した「生きた壁」は美術家で造園家のパトリック・ブラン Patrick Blancさんの作品。

ケ・ブランリは非ヨーロッパ世界から集めた美術品・民具・衣服・装飾品などなどを収蔵する、いわばエスニック美術の殿堂。オリエンタリズム美術館。

常設展示は、

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こんなのや、

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こんなのが(怖カワイイ)。

このときの目玉の企画展は、「マヤ文明展」だった。

え?上野でもやってた?みたいな気もしつつ、マヤ文明はパリでも大大大人気の長蛇の列で入場規制。こちらは諦めることに。

館内をみわたせば、民俗学探検記の金字塔『悲しき熱帯』の著者であり、フランス構造主義の始祖、南米やアジア、アフリカという非ヨーロッパ世界に目を向けたフランスの知性を代表するクロード・レヴィ=ストロースの名を冠した劇場などもあったりする。

蛇足ですが、(よ)はレヴィ=ストロースさんとおんなじ誕生日(これが言いたかっただけ・笑)。

wikiのケ・ブランリの項を読むと、美術品か、否、民俗学的資料か、という問題で美術館サイドと各国当事者が揉めたりしている事例もあるらしい。ふむ。こういうジャンルは、オリエンタリズムというか、いわゆるひとつの植民地主義的なあれこれもからんでくるわけで、言ってみればヨーロッパと非ヨーロッパの、ある部分の関係性をじっくりと味わえてしまう場所でもあって、日本人としてはかすかに微妙な気分もする。が、こういうジャンルにおいて、フランスというのは、もう不動の存在感とセンスと思い入れがあるのだなあ、と、あらためて感じ入ったりもする。

異国の文化へのイマジネーションの豊かさ。

食の分野でも、同じですよね。

しかし、なるほどフォトケが非ヨーロッパ写真家ばかり集めるのも、非ヨーロッパの民俗学的品々を集めるケ・ブランリのコンセプトを現代写真に敷衍したものなんだと、いまさら気づく。

さて。

じつはケ・ブランリには「レゾンブル」というステキそうなレストランがあって、チェックしたかったんだけれども、さっきエッフェル塔でランチしたばっかりなので、泣く泣くパス。

かわりにカフェで、

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イル・フロッタント。

これを食べながら、ディナーの予約の電話をしてみる。

きさくなビストロなのに皿がガストロノミー(ビストロノミー?)ということでサンペレグリノの世界のベストレストラン50の9位に入っちゃった!と話題のシャトーブリアン Le Chateaubriandにダメ元で電話(2012年は15位に転落)。当然満席。並びの姉妹店ル・ドーファン Restaurant le Dauphinはバルっぽい感覚なので並べば入れてくれるみたいな話も聞くけど、どーなのか。

※まったく関係ありませんが、この記事を書くためにThe World's 50 Best RestaurantsのHPをチェックしてたら、(よ)のお気に入りバンコクの「ナーム」が、50位にニューエントリーしちゃってるではないですか!

話は戻って、写真展。

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ケ・ブランリの庭をふたたび彷徨う。

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Minstrel Kuikさん(マレーシア)。

マレーシア中国社会をとりまく、人、もの、色、空気。

チャイニーズ・マレーシアンのホンマタカシか佐内正史?

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アフリカはトーゴの作家、Hélène Amouzouさん。

モノクロームの人物が、亡霊のようにゆらいでいる。

美術館の庭を出て、向かいは、

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セーヌ川のほとり。

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ここでもフォトケ、開催中。

印象的だったのは、

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これ。

右のモノクロームは、日本の岡原功祐さん作。

リストカットなど自傷とともに生きる、現代日本の若者たちの居場所。

左はコロンビアのJulián Linerosさんの作品。

コロンビアの自警団AUCの過酷すぎる訓練風景。その団員たちは、コロンビアの貧困地域からリクルートされてきた若者たちだという。

日本とコロンビアの、こうも異なる、若者たちのリアルな現実。

ま、偶然展示場所が隣り合っただけかもしれないし、「こうも異なる」なんてのは観覧者の勝手な叙情性にもとづく解釈なわけですが。

そのほか、インド人作家の楽しい作品。

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インスタント証明写真ボックスのようなブースで自分の顔を撮影して、

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これらの写真に自分の顔をはめ込む、参加型インスタレーション。

もうひとつ気になったのは、

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左に見える写真、

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これ、台湾綜芸団とかタイワニーズ・キャバレーとか呼ばれる、台湾の移動型ショーのステージ。

このデコ感覚と猥雑さ。まさに台湾。大好きなイメージ。台湾の沈昭良さんの作品。

これ、面白い。

音楽が異様にダサいトランスなのは(笑)、たぶん移動タイワニーズ・キャバレーでかかるような音楽、ということなのではないか、と想像。

ふと台湾つながりで、台湾のデコなビンロウ屋とビンロウ美女ばかりを撮影した、瀬戸正人さんの大好きな作品「binran」を思い出したのだけれど、フォトケのセーヌ川売店で写真集『binran』を売っていてビックリ! 以前出展したことがあるのかもしれない。

この日はかなり暑くて、野外写真展をじっくり鑑賞していたら、日に焼けてしまった。

つづく。

(よ)

<2011年9月>

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by brd | 2012-08-19 13:31 | フランス | Comments(8)

パリ : エッフェル塔に優先的にのぼる裏ワザ 「58トゥール・エッフェル」

~KL-Paris-Quimper #18~

#17のつづき。

カンペールからパリに帰って来た。

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高いところが好き(バカ?)なのに・・・。

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展望台行きエレベータは長蛇の列!

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こんなに並んでる!

しかーし。

第1展望台までなら、裏ワザがあるのだ。

第1展望台で営業しているレストランのブースが地上にあるので、そこに行って「レストランで食事したい」と申し出れば、

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こんなチケットをくれて、

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一気にサクっと行列ショートカット!

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難なくエレベータに乗り、

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第1展望台に到着~。やった。

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前々世紀から存在し続けている、この赤銅色の鉄骨の構造物。

その一部を間借りして、営業しているレストラン、

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58 TOUR EIFFEL 58トゥール・エッフェル

デュカスのプロデュース店で、この記事で紹介した、この本にも掲載されてる。

ここのランチは、

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バスケットに入ったお弁当でピクニックする気分、というコンセプト。

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店名の入ったバスケットは、しかし、ピクニックというにはエッフェル塔の鉄骨をイメージした鉄製でメタリックな重量感。不思議なミスマッチ感覚。

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透明なプラスチックのふたを取ると、器はプラスチックではなく、ちゃんとした陶器。フェイクチープ。

テリーヌも、イチジクも、イチジクのソースもなかなか良いお味。

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サーモンとリゾット。空豆。

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ちょろぎがたくさん使われたオリエンタルな感じの野菜のつけあわせにうもれて見えないチキン。

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デザートまですべて、このフェイクお弁当容器で。

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席からの見晴らしは、こんな。

ところで。

このエッフェル塔のレストランで、誰も、絶対にできないことが、ひとつだけある。

それは、パリ随一の名所、エッフェル塔を眺めながら、食事をすることだ。

なんちて。

そうそう。「裏ワザ」と書いたけれど、地上でエレベータに誘導されてからあとは、「58 EIFFEL」の文字が入ったチケットをチェックされることは一度もなかった。だから、食事ぜずに単に第1展望台を観光するだけで帰ってきても、バレないと思う(たぶん。保証もオススメもしません。自己責任で。念のため書いておくと、帰りはエレベータでなく階段を使用した)。

さて。

じつは、第2展望台まで一気にのぼる裏ワザも存在する。

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第2展望台にあるレストラン、Le Jules Verne ル・ジュール・ベルヌに行けばイイ。

ここは地上から専用のエレベータで、ビューンと直通。

たぶん、食事しないで帰ってくるのは不可能。

この裏ワザを使う場合は、それなりのドレスで。料金も少々お高いので、ご注意。

※2011年9月

つづく。

(よ)

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by brd | 2012-08-09 22:07 | フランス | Comments(0)

カンペール : キャラメル没収の悲劇

~KL-Paris-Quimper #17~

#16の続き。

のこり時間わずかのカンペールを駆け足で。

ジョルジュ・ラルニコル

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クイニーアマン。

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こっちはちっちゃいクイニェット。

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ラルニコルのキャラメル。

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ブルターニュ旗の缶がイイ感じの、

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クッキー詰め合わせはお土産に。

これもラルニコル。

たしか、ステル川近くで開かれていた、

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マルシェ。

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曜日か時間の関係か、食べ物はなくて、台所用品などが中心。

その一方で、

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なんか下北沢みたいな品揃えの、

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雑貨屋さんがカンペールにあるのも不思議。

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さらに、こちらはテイクアウトのガレット屋、CRÊPERIE LE MASSON

中でガレットをガンガン焼いていて、生地だけ買える。

スパーでガレットの生地だけ売っていたけど、店で焼いてテイクアウトさせるところもあるんだ。

お菓子類も売ってるみたい。

また別の店では、

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量り売りショコラ購入。

ふらりと入ったブロカントでは、

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おばちゃんがいろいろ勧めてくれたけど結局買わなかった。

最後に大聖堂を、

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遠くから見たり、

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近くから見たり。

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大聖堂ちかくのカフェで、

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シードル飲んで、時間切れ~。

カンペール駅へ。

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帰路ブレスト行きは、時刻表の関係で列車でなくバス。

17時半ごろ発、19時前にはブレスト駅着。

ブレスト駅からは、

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タクシーで空港へ急ぐ。

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19時半ごろチェックイン。

空港の売店で買った料理本。

ブルターニュのミシュランスターシェフ&レストランを紹介する、

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“UNE TABLE RONDE et des etoiles”

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地元ブレストのお店は、L'ARMEN

鱸に、ワカメを使ったつけあわせ、フェンネルのクリーム。

ワカメはWakaméって書いてある。

売店の兄ちゃんに、英語で「料理関係?日本人?原発どうなってる?大丈夫か?僕は日本好きだから1回行ったことあるけど、放射能怖いからもう行かない」とかなんとか話しかけられ、一瞬不躾な、とも思ったが、本にも料理にも日本にも興味あるみたいで、おもしろそうだから相手にしたかったけど、搭乗まで時間わずか。残念。

そして。

悲劇は起こった。

みなさん。

キャラメルペーストって、液体なんですか?

もちろん歯磨きペーストは液体と聞いたことがあるけれど、ここブルターニュにおいては、キャラメルはペースト状であってもあくまで固形物であり、液体には該当しないんじゃないか。

そんな屁理屈こねても、ブレスト空港の係員は厳しい。

ボーディング前の荷物チェックにて、マカロン屋で買った、塩キャラメルのペーストが引っかかった。

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そうか液体か。

思いつかなかったよ。

全部で5つくらいあった。

悔しいから、「5つのうち2個くらいは持って行ってもいいよね」と聞いたらもちろん「ノン」。

「じゃあ、せめてここで味見させてよ」と言ったら、「いいよ」との返答。

ああ、どうしてこんなにブルターニュの塩キャラメルペーストは美味しいのだろう。

それでまた係員が、これ見よがしにゴミ箱に瓶を投げ込むもんだから、かるくイラっときまして、「ちょっと待て。記念に写真を撮りたいんだが」と言ったら、「いいよ」との返答。

ゴミ箱から、さっき開封しなかった瓶を取り出して、検査台に置いて、撮影しました。

それが上の写真。

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20時過ぎに搭乗。

パリへ。

※2011年9月

つづく。

(よ)

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by brd | 2012-03-17 08:57 | フランス | Comments(14)

カンペール : 現代美術センターのチャーリー・ジェフリー展 “WHY STAND WHEN YOU CAN FALL”

~KL-Paris-Quimper #16~

#15の続き。

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ピンクの部屋に木の椅子と小さな机。

机に置かれたノートを開く。

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Didn't say nothing to no one.

何も言わない、ということをしない、ということを誰にもしなかった。

三重否定は、否定?

ほかにも、なにか皮肉めいた、怖いセンテンスがいっぱい。

ここは、Le Quartier, Centre d'art contemporain de Quimper カンペール現代美術センター

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カンペール旧市街、西のはずれあたりに、劇場、メディアテーク、現代美術ギャラリーなどが集まったアートスクエアっぽい場所があり、その一角。

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やっていたのは、現代美術作家チャーリー・ジェフリーさんの展覧会

“WHY STAND WHEN YOU CAN FALL”

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破壊されたコンピュータのような機器。

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残骸のオブジェ。

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抽象化された残骸のオブジェ。

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奇形な椅子。

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向うに見えるのは、小学生低学年くらいの子供たちのギャラリーツアー。

さすが、フランス。

こんな片田舎カンペールでも、子供のうちから、こんなきっついアイロニカルな現代アートを教えられてしまうのだ。

ある意味、うらやましい。

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街がどの落書きアート。

空飛ぶお札に乗った上半身裸の男。

なんか蛭子能収さんみたい。

※2011年9月

つづく。

(よ)

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by brd | 2012-03-16 03:24 | フランス | Comments(4)

カンペール : こんなところで牛肉カルパッチョ…しかも2皿 ブラッセリー・レペ Brasserie L'Epee

~KL-Paris-Quimper #15~

#14の続き。

カンペール旧市街には、

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いろんな、

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乗り物が。

おっ、

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かわいらしいマカロン屋。

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歩き食べ用のマカロンを、

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買った。

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そして、またまたブルターニュ名物、塩キャラメルペーストも購入。

キャップにかぶせた布、手書きのラベルがいい。

さて、もう午後だ。

昨日の夕刻到着したばかりのカンペールだけど、はやくも本日の夕刻にはパリむけて出発せねばならぬ定めであるからして、この地で、せめてもう一食くらいは…。

食べてばかりのようだが、このブログ「美味しい世界旅行」の主たるもの、世界旅行に出て食べねばいつ食べる?

と言っても、2食続いたガレット&クレープはさすがに飽きてきた。

そこで再び、例の10年くらい前の「フィガロジャポン」ブルターニュ特集を見ると、「カフェ・ド・レペ」というブラッセリーを勧めている。

なんでも、作家のフロベールや詩人のマックス・ジャコブも通った名物ブラッセリーだそうで、スペシャリテはブルトン風ブイヤベースの「コトリアード」なんだそうな。

よし、行ってみよう。
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行ってみると、そこは旧市街のすぐ外側。オデ川をのぞむオテル・ド・レペの1階にあるブラッセリーだった。

外観は黒を基調にしておりシックな雰囲気。

テラス席もあるが、中に入ってみる。

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クラシックな要素を取り入れたモダンというか、わりと今ふうのデザインセンスを感じさせる内装。

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紙ナプキンに印刷された店のロゴもちゃんとデザインされていて、カッコイイ。L'Epeeの店名と剣、そしてブルターニュのシンボル“エルミン”があしらわれている。

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まずは、ブルターニュのビールブランド、Lancelotのblondeを。

写真がボケボケだったのでここにはアップしないけど、ブルトン定番アペリテフ、キールブルトンヌも注文。

で、さっそくコトリアードを注文したが、「ない」とのこたえ。ブイヤベース、と言ってみたけれど、やはり要領を得ず。

メニューにも、それらしい料理の記載はない。

うーむ。

さすがに10年前のメニューは変更になったか。

この内装の雰囲気を見るにつけ、最近になって店が大幅リニューアルされていることも想像に難くない。

では、何がオススメかと問えば、またまたのフリドメール fruits de mer 海の幸の盛り合わせ。

確かに、他のテーブルに運ばれているフリドメールは盛り付けも美しく、美味しそうだ。

でも、なんとなくそんな気にもなれず、とりあえずまた牡蠣だけ頼んでみた。

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マガキとヒラガキの3個ずつ盛り合わせ。味は美味しいけど、やっぱり、ここでも身が薄い。食べた気にならない。

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Plat du jourはイワシみたいな魚とサーモン、そしてジャガイモのグリルにフレンチフライ。

悪くないけど、カンペールで食べなくてもいいかな、という感じ。

さらに、この店のオススメということで頼んでしまったけれど、よくよく考えればカンペールで食べなくてもイイだろ!な料理第2弾が、牛肉のカルパッチョである。

グランドメニューのわりと大きな面積をとって「カルパッチョ」のカテゴリーが存在し、

・3種胡椒の牛肉カルパッチョ
・バジリコの牛肉カルパッチョ
・パルメジャーノの牛肉カルパッチョ
・3種チーズの牛肉カルパッチョ

などと記載されている。

うーん。

ま、オススメなんだよな。

で、出てきたのが、これ。

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美味い。

でも、やっぱりここで食べなくてもいいよなー、これ。

ブルターニュだから魚介料理ならまだわかるけど、牛肉、しかも生。つか、そもそもカルパッチョってイタリア料理じゃん。

でも、美味い。

肉が新鮮。冷たくて、限りなく薄くスライスしてあって、ワインが欲しくなる。チーズもパルメザンと、青カビと、あと一種類。お肉に包んで食べると美味い。

でも、これをここで頼まなくても…とか、ぶつぶつ言いながら、まあわりといい気分になって食べ終わった。

まあまあ美味しかったから、よかった。

さて、次はどこに行くかな、美術館でも見るかな。そんな相談をしながら、ワインの残りをもてあそびつつ、ひとときくつろいでいた。

そんな(よ)を、突然、予想外の出来事が襲った。

思いもよらなかった展開が、(よ)の身にふりかかってきたのである。

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まったく同じカルパッチョが、また運ばれてきた。

え?

これ、もう出たよ。他のテーブルのじゃない?

いやいや、あなたのカルパッチョです。と給仕人は言う。

でも、もう食べちゃったよ。

いやいや、カルパッチョは2皿なんです。と給仕人。

え?

そうだったの!?

どうやら、このカルパッチョはまったく同じ皿が2回にわたってサーブされることになっているらしい。なるほど、薄くスライスした肉はすぐに温まってしまうし、スライスしたての新鮮さは短時間で失われてしまう。だから、ある程度の分量の肉をカルパッチョで食べるなら2皿に分けてサーブすれば合理的だ。

肉が美味しいと思ったのにもワケがあった。そこまで考えて出しているわけだ。

確かにメニューをよく見れば、そう書いてある。

しかし。

場にそぐわない料理を頼んでしまった後悔と、まあまあ美味しいじゃないの、という若干の喜びが入り混じった複雑な心境の食事を、もう一度繰り返せというのか。

なんとも微妙である。

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紹介し忘れたが、上はカルパッチョについてきたサラダ。

このありふれたサラダの写真を見ることで、ダブルカルパッチョの衝撃を忘れることにしよう。

そして、カンペールの残り時間を楽しもう。

おっと、その前に、オテル・ド・レペの一階に飾られていた古地図に目が行ったので撮影しておいた。

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カンペール城壁内を示した絵地図。

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山羊にエルミンは、カンペールの紋章。

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こちらはブルターニュ全土の絵地図。

※2011年9月

つづく。

(よ)

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by brd | 2012-03-11 23:22 | フランス | Comments(10)

カンペール : バター広場でレ・リボ Lait Ribotとグロ・レ Gros Lait飲みくらべ 「LA KRAMPOUZERIE」

~KL-Paris-Quimper #14~

#13の続き。

またまたカンペールのバター広場です。

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バター広場を紹介する看板。

フランス語とブルトン語併記で読めないですが、表題三行目の

“Plasenn an amann kozh”

・・・は、たぶんブルトン語で「バター広場」に違いない。“amann”はブルターニュのお菓子「クイニーアマン」の「アマン」と一緒で、バターのこと。

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お昼どきで観光客も増えてきた。

ランチはもちろん、ここで食べなきゃいつ食べる?というわけで、またまたガレット&クレープ。

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昨日の夜の写真ですいません。

上の写真、カンペール到着後すぐ行った“Crêperie de la Place au Beurre”の、バター広場はさんでちょうど反対側。ここにある、“LA KRAMPOUZERIE”が昨夜からとても気になっていたので迷わず入店。

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店名が“K”からはじまってるし“Z”とかもあるし、これもたぶんブルトン語だなー思ってたんだけど、調べたらやっぱりKRAMPOUZはブルトン語でクレープの意味だった。だから、KRAMPOUZERIEで「クレープリー」。“KRAMPOUZ社”という会社もブルターニュにあって、クレープやワッフルなんかを焼くための機器を製作してるみたい。

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青がさりげなくあしらわれたインテリアが爽やか。

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ブルターニュはレース編みでも有名だけど、ガラス窓にかかったこれ、そうなのかなぁ?

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まずは例によって、シードル。

そして、

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飲みたかったのは(食べたかったのは)これ。

ブルターニュ名物、レ・リボ Lait Ribot(手前の小さい器) と グロ・レ Gros Lait(奥の大きい器)。

ともに、ブルターニュのヨーグルト。

レ・リボはスーパーマーケットでもプラスチックボトル入りが売られていたけれど、液状の飲むヨーグルト。

一方、グロ・レは固形のヨーグルト。日本で売られてるプレーンヨーグルトより、なんというか、プルンとしてて粘りがあるような食感でとても美味しい。このまま食べてもいいし、クレープのお供にしてもいいし、砂糖をかけてデザートにしてもいいですよ、とお店の人は言っていた。

はじめグロ・レを頼んで、「これはリボと同じものですか?」って聞いたら「違います。くらべてみますか?」って、テイスティング用のリボをサービスで持ってきてくれた。なんて親切な!

「ケルティア・ムジーク」の人も親切だったけど、もしブルターニュ文化に興味を持っているなら、お店の人にいろいろ質問してみると、きっといいことがある。ま、はなっから親切を期待して旅するのもナンですが。

ところで、グロ・レはあんま知名度がないので、日本語でレポートしているのってかなりレアなんじゃないの?って得意になってたら、ああ、世界はどんどん狭くなっている、調べたら、こんなのがありました。しかも、店まで一緒だった・・・。辻調のHPですよ。でも、このコラム、店名の“LA KRAMPOUZERIE”を出してないのね。辻調だし、特定店舗の宣伝にならないように、って配慮かな?

カンペールに行かれる方は、あわせて要チェックです。

前置きが長くなりましたが、

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メインのガレット。

まず上の写真は、シェーブルのチーズに鴨肉、上に蜂蜜がかかってる。

うん、ここは美味い。

シェーブルと鴨、蜂蜜の組み合わせも相当イイ感じなんだけど、それよりなにより生地がいい。極限まで薄く焼いてあって、生地の端っこのほうなんかもうパリパリ。そば粉の香りもふくよか。

すごく安定してて、ちゃんとしてる感じがする。

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こちらはチーズとベーコン。

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こんな具合に、なかに隠れている。

ところで、この写真の、生地のめくれたところの質感を、舌ならぬ目で味わってください。その薄さとパリパリ感がわかりますよね。

デザートクレープは、

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キャラメルペーストとバニラアイス。

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こちらは、バターと砂糖、というシンプルクレープ。

塩分の強い濃厚なバターと砂糖のジャリジャリ感が楽しい。

砂糖のみ、ってこのあたりのクレープリーでは珍しくない。シンプルなのも美味しい。

思えばガレットやクレープって、生地さえあれば上に何を乗っけても、何を挟んでもイイって柔軟性がある。ま、ピッツァとかも似たようなもんかもしれないけど。たいてい、クレープリーのメニューは「ガレット・コンプレ」とかの一般的な組み合わせと、店の人の独創を加えたオリジナルガレット、オリジナルクレープから成っている。その辺にも、クレープリーの面白さがある。

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東ブルターニュのクレープのほうが、西ブルターニュのより厚いんだそうな。

カンペールは西のほうだから、薄いんだね。

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広場には、ツアーらしき年配の人たちがゾロゾロと。ちょうど広場に面するガラス窓すぐのテーブルだったので、おじちゃんおばちゃんたちに顔と皿をジロジロ見比べられた。見世物じゃないんだよ!(笑)

さて、カンペールのクレープ食べだめ。

もう一軒!

てことで、

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同じくバター広場から少し道を行った場所にある、“Au Vieux Quimper”に来てみたが、

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10月4日までお休み。残念。

ところで。

旅行前にざっと調べたかぎりではカンペールの情報って日本語ではあんまりなくって、ネットにも雑誌にも良さそうな記事はなかったんだけれど、家の本棚あった10年くらい前のフィガロジャポンがブルターニュ特集でカンペールの話が載っていた(いま引越しで資料がまぎれてしまい何年何月号か判らず)。

そこで、カンペールに数あるクレープリーの一軒として紹介されていたのが、Au Vieux Quimperだった。

なんでも、カンペール旧市街の老舗宿「オテル・グラドロン」のマダムがご推薦なんだとか。ま、いかんせん10年前の情報。片田舎カンペールとはいえそれなりの変化が訪れているとおもうけど、これからカンペールを訪れるみなさんは要チェック。

情報、といえば、先日かのトリップアドバイザーさんから連絡をいただき、カンペールの記事をリンクさせてくれとの依頼を受けたので承諾しました。ここの右下のほうです。うちの記事なんか付け焼刃で全然ダメですが、そのほかリンクしてあるブルターニュ関連ブログのリストが素晴らしく、とても有用。

これから訪れる方は、こちらも要チェック。

※2011年9月

(よ)

つづく。

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by brd | 2012-01-15 13:56 | フランス | Comments(7)

カンペール : バター広場のケルト音楽専門店 「ケルティア・ムジーク Keltia Musique」

~KL-Paris-Quimper #13~

#12の続き。

ふたたびカンペール旧市街へ。

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カンペール焼きは、素朴な絵柄の陶器。

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サン・コランタン大聖堂 Cathedrale St-Corentin.

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Musée des beaux-arts de Quimper.

カンペール美術館。

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ラ・ベル・イロワーズ La belle-iloise.

ブルターニュの老舗缶詰屋さんらしい。

(よ)的には、ふーん、という感じだったので買わなかったけど、あとから写真を見たら、こりゃお土産にバッチリだったなーと後悔。

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とにかく、缶のデザインがカワイイ。

上の写真では、あまりそのカワイさがわからないと思うので、興味ある人はホームページを見てみてください。

値段はちょっと高いらしいけど、マグロ、イワシ、サバとかの魚ほか、オリーブやスープ類など、味もけっこうイイと評判みたい。

そして。

買わなくてちょっと後悔物件、その2。

なんていうお店だったか、いまとなっては不明なのだけど、

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料理用具の店で見かけた、クレープパン。

場所がらなのか、いろんな種類のクレープパンが陳列されている。クレープの生地を鉄板の上でのばす道具も一緒にディスプレイされてる。

しかし。

タタンさんも書いてたけど、悩むんだよね、これ。旅行中に買っていいものか、どうか。

かなりの重量なのだ。

タタンさんは「ドーサも焼けそう」って言ってて、インド好きでもある(よ)的には、うんうん確かに! って感じなんだけど、やっぱり重い。

結局あきらめて、クレープパンと並べて置いてあった、

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シードルカップを購入(笑)。

色違いでセットのようだけれど、グレーのは取っ手がなく、紺のはついているデザインなのが、ちょっと面白い。

そして。

ふたたび、

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愛しのバター広場へ、舞い戻ってきた。

バター広場には、クレープリーだけでなく、CDショップもある。

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Keltia Musique.

ケルティア・ムジークはCDショップであり、かつ、70年代から地元ブルターニュの音楽をリリースし続けている、老舗の音楽レーベルでもある。

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品揃えは、同レーベルの作品を中心とするブルターニュのアーティストの作品。

そして、フランスを含めた世界のケルト音楽。

Keltia Musiqueの「ケルティア」とは、つまりケルト音楽のことで、そもそもフランスのブルターニュって、アイルランドやスコットランドとかに連なるケルト文化圏のひとつ。

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入手したのは、以上の6枚。

上の3枚がお店のイチオシ、ケルティア・ムジークが世界に誇るブルターニュの歌姫、Cecile Corbel セシル・コルベルのアルバム。

子供のような大人のような年齢不詳の、メランコリックだけど澄み切った歌声に癒される。ハープ奏者でもあり、ライブはハープを弾きながら歌うスタイルなんだとか。

そして彼女、実はジブリの「借りぐらしのアリエッティ」の主題歌を担当したことで、一部で話題になった。ジブリの作品が好きで、自分のアルバムを日本に送ったところ白羽の矢が立ったという。カンペールのバター広場が、こんなところで日本とつながっていたとは。

下の3枚は左から、

Davy Spillane Band
“Out Of The Air”

デイヴィ・スピラーンは、お店の人に「セルティックパイプ(ケルトのバグパイプ)のいいアルバムは?」とたずねたら出てきたCD。この人はブルターニュでなく、アイルランドのアーティスト。あとからwikiで調べたら、坂本龍一ともサントラの仕事をしてたりするんだね。

下の真ん中が、

“Festival Inter Celtique”

インター・セルティックの題名どおり、ブルターニュ、アイルランド、スペインのガリシアなど地域を越えてケルト音楽のアーチストを網羅したケルティア・ムジーク制作のオムニバスアルバム。

右が、

“Musique de Bretagne”

これもケルティア・ムジークの制作した、ブルターニュのアーチストを集めたオムニバス。

このCDはざくっと広くブルターニュのミュージシャンを知ることができてイイかも。

歌姫セシル・コルベルの曲も収録。

そのほかに耳にとまったのは、5曲目に収録のDan Ar Braz ダン・アル・ブラースの曲。ジェフ・ベックっぽいフュージョンがかったロックギターのメロディに、ユニゾンでセルティックパイプが寄り添うインスト。曲がいい。ダン・アル・ブラースさんは、ここカンペール出身のギタリスト。

8曲目のGwennyn(読み方わからない)は、女性ボーカルの小気味良いセルティック・ポップ・ロック。この人はブルターニュのレンヌ出身だそうな。

ほかにも、もっと伝統音楽っぽいニュアンスのものなどもあって、意外と聴きやすい。

ところで、このCD、

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ジャケットを開けると…。

なんと!

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ブルターニュの旗が入ってる!

お国自慢すげ~。

こんなところにも民族の誇りを感じるよなぁ。

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お店の人の、後にあるのがCDについてるのと同じブルターニュの旗。

いろいろ試聴させてもらって、セシル・コルベルは歌声が本当に素晴らしい!って率直な感想を伝えたら、彼、喜んでくれて、CDをオマケしてくれたり、いろいろ良くしてくれた。ありがとう!

彼の右側の棚に写っているけど、ケルティア・ムジークではセルティックパイプなどの楽器も売っている。

カンペールに行ったさいは、ぜひ。

ブルターニュ音楽情報でした!

つづく

(よ)

※2011年9月

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by brd | 2011-11-26 13:03 | フランス | Comments(6)

カンペール : ガレット生地と、そば粉と、レ・リボと、ボーダーシャツをSPARで買った

~KL-Paris-Quimper #12~

#11の続き。

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Gâteau Breton

ガトー・ブルトン。

ブルターニュのお菓子。

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Galette Bretonne.

ガレット・ブルトンヌ。

これもブルターニュのお菓子。

名前も見た目も似てるけど、中身はちょっと違う。

ガレット・ブルトンヌは厚めのビスケットっぽい感じで、ガトー・ブルトンは中がやわらかいケーキ状。

さて。

カンペールに着いて、一夜明けた朝は、

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オデ川沿いに歩いて、旧市街から少しはなれ、

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カンペール駅周辺を散歩した。

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日本にもあるスーパーマーケットのスパー SPARに入ってみる。

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店内こんな感じ。

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そば粉。

これはもちろん、ガレットを焼くために使われるんだろう。

ところで、記事冒頭のガトー・ブルトンも、スパーに陳列してあった商品。

このガトー・ブルトンと、そば粉のラベルに、黄色と青の同じロゴマークがついているのに気づいた。

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PRODUIT EN BRETAGNE.

詳しいことはわからないけれど、ブルターニュの製品をプロモートするためのロゴみたい。灯台とブルターニュの地図のシルエットのデザインが印象的。

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お豆腐みたいにパックされた、茶色い物体。これ、ガレットの種、だろうか?

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こちらは焼きあがったガレットの生地。

袋入りで売られている。

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かなり多数の種類が陳列されている。

ガレットなんて、カンペールなら街場の専門店でいくらでも作りたての美味しいのが食べられるはずだから、焼いてある生地だけがわざわざスーパーで売られているのは、ちょっと意外だった。みんな、これを家に買って帰って、具をトッピングして食べているのだろうか。

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ひと袋日本に買って帰って、チーズで食べたり、キャラメルペーストで食べたりしてみたが、ちゃんと香ばしいそば粉の香りがして悪くなかった。

薄い生地をフライパンなどで火に当てると、パリパリになりすぎて割れてしまうので、温める場合は注意が必要。

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Lait Ribot

レ・リボ。

日本ではあんまり知られていブルターニュ名物、発酵乳。1リットルのプラスチックボトル入りが売られていた。

お店の人に「リボはありますか?」って聞いたら、日本人がリボを探しているのが珍しかったんだろうか、「お~!リボね!」みたいな、大げさな反応だった(笑)。

リボは甘くない飲むヨーグルトで、ガレットのお供にするんだそうな。

しっかり濃い味がして、飲み応えがある。

「AB」のオーガニックマークがついていた。

食べ物以外だと、

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ボーダーのシャツ。

ボーダーシャツをはじめマリンなデザインを展開する地元ブランドのファクトリーアウトレットショップがカンペール郊外にあると聞いていたので、もしや、と思ったけど…中国製だった(笑)。

スパーで買物したあと、

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並びのブーランジェリーへ。

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ここのガトー・ブルトンも美味そう。

けっこう大きいので、旅行中にほいほい買うのは、ちょっとためらってしまう。

この記事ふたつめの写真のガレット・ブルトンヌは、この店で買った。

バターがきいていて、しっかりした味。

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あんまり関係ないけど、ドネルケバブを売ってるアラブっぽい店がいくつか。そっち系の人が多いのだろうか? どこもドネルケバブの写真をキリヌキ処理して背景に合成してる看板を掲げていて、その感じが不思議に面白いので、気になった。

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さらに、フランスにもブルターニュにも食べ物にも全っ然カンケーないんだけど、(よ)的にはジョン・ケイル John Caleのポスターが気になった。

ブレストでコンサートだって。

まだ現役で活動しているんだ。

HPで新しい曲を聴いてみたら、モダンなサウンドで、結構かっこよかった。なんとなく、フランス人が好きそうな気がする。

つづく。

(よ)

※2011年9月

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by brd | 2011-11-19 03:16 | フランス | Comments(12)

カンペール : バター広場のクレープリー Crêperie de la Place au Beurre

~KL-Paris-Quimper #11~

#10の続き。

いろいろあって、やっとのことで着いた。

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ブルターニュの小さな街、カンペール Quimper。

オデ川の向うに見えるふたつのとんがり塔は、サン・コランタン大聖堂 Cathedrale St-Corentin.

橋を渡って、ふたつの塔を目印に、歩いていく。

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城壁の向こうが旧市街だ。

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白地にアーミン(動物の白テンをあらわす紋章)&青地に白山羊の旗は、カンペールの旗




このアーミンは、


ブルターニュの旗にも使われていて、この地域を旅しているとよく見かけるシンボリックな図案。

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あそこにも。

そういえば、大好きな渋谷のクレープリーでは、ブルターニュ風のパテにアーミンをかたどったそば粉のパリパリが添えてあった。

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旧市街を流れるステル川。

さっきのオデ川と、このステル川が合流した場所に、カンペールの街は開けた。カンペールの地名は、「合流地」を意味するブルトン語 “Kemper” に由来しているそうな。

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ここは、Place au Beurre(バター広場)。

ちなみに広場の手前の通りは、Rue du SALLÉ(塩通り)。

つまり、「塩通り」の「バター広場」というわけで、まさにブルターニュ。

そして、ガレットのための広場。

実はここ、まわりをクレープリー数軒がとり囲んでいて、もうガレット&クレープを食べるしかないというロケーションなのだ。

なんだか楽しげ。

“CREPERIE”の看板の上の屋根が、なんだかすごくいい味にゆがんでいて、何度も何度も眺めてしまう。

そして、眺めているうちに気づいた。

旅に出るまえ、ネコな海老さんが「雰囲気も味も総合ポイント高し」って教えてくれたクレープリーは、ここだ!

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Crêperie de la Place au Beurre(バター広場のクレープリー)。

店名、そのまんま(笑)。

さっそくテラス席に座る。

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メニューの表紙の写真がイイ。

屋根のゆがんだお店の建物、むかーしむかしのモノクロ写真。

その写真に、現在の“CREPERIE”の看板と、テラスの赤い椅子の写真をはめこんである(笑)。

ぜんっぜん関係ないけど、給仕のお姉さんはすっごいスタイルが良くてセクシー(笑)。

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地元カンペールのシードル、Manoir du Kinkiz.

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ギネスのグラスにはいってきちゃったけど、ブルターニュの地ビール、Duchesse Anne.

ガレット&クレープは、リッチ系とシンプル系の二系統で頼んでみた。

まずガレット。

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卵とハム、クリーム煮のキノコ、トマトソース。

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シンプルなチーズ。

チーズはガレットの生地の中で、上にグリーンがあしらってある。

ガレットの生地はかなり薄くて、はじっこのほうがカリカリに焼けているのが良い感じ。

次にデザート。

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La Paradiseと名付けられたゴージャスなクレープ。

ソテーしたパイナップルと桃に、イチゴのアイス、クレームシャンティ。

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シンプルなキャラメルソースのみ。

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カフェについてたチョコ。

Coïcはブルターニュのコーヒーブランド。

気がつけば、もうかなり暗くなってる。

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ロケーションも素敵だし、もちろん美味しくて、このころには飛行機のトラブルで苦労したことなんて、もうすっかり忘れて、またあのゆがんだ屋根を見つめていた。

つづく。

(よ)

※2011年9月

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by brd | 2011-11-17 06:01 | フランス | Comments(5)


旅の食卓と食卓の旅。ferment booksより『味の形 迫川尚子インタビュー』発売中。姉妹ブログ【ワダ翻訳工房】もどーぞ。ツイッターは @oishiisekai @fermentbooks


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