「ほっ」と。キャンペーン

カテゴリ:未分類( 13 )

インドシナ料理ユニット「アンドシノワーズ Indochinoise」

先日、最近なにかと話題のインドシナ料理ユニット「アンドシノワーズ Indochinoise」を体験してきました。

e0152073_2035296.jpg

上の写真は、アンドシノワーズの方に見せていただいた、70年代にベトナムで出版された「酒のつまみの芸術」という意味のベトナム語タイトルが冠されたレシピ本。古いベトナム料理のレシピが載っているのはもちろん、「芸術」という表現に惹かれますね。

さて、きっかけです。

ある食に関するイベントでワインを試飲しながらアンドシノワーズのうわさをしていたら、となりにいた人が「あ、来月行きますけど、ご一緒しますか?」と話しかけてきて、偶然の出会いの驚きと、初対面の相手を会食に誘ってくださるその方のフランクさに感謝しつつ、もちろん即便乗。

もともとベトナム、ラオス、カンボジアは大好きな国なので、興味津々です。

e0152073_2063989.jpg

インドシナ、つまり旧フランス領インドシナというコンセプトから思い浮かべるイメージは、三国の昔ながらの料理と、コロニアルでレトロなおしゃれさだったのですが、実際にアンドシノワーズを体験してみると、それはそれほど間違っておらず、最近ホーチミンなどでは家庭的な昔ながらのベトナム料理を、懐古趣味と現在の感覚を交えた端正なしつらえで提供するのがトレンドになっているようなムードがあって、そういう流れとの近縁性を感じつつも、しかし何かまた、それに加えてアンドシノワーズのお二人の独自のこだわりもあるような気がして、なんとも豊かな気持ちになりました。

e0152073_2065680.jpg

料理が美味しかったのはもう言わずもがな、なのですが、キッチンやダイニングのしつらえ、そしてインドシナの食材、食器、料理道具などに対するフェティッシュとも言いたくなる愛情と研究熱心さに取り囲まれ、ゲストはもう、うっとりと彼らの世界に浸っているしかありません。

e0152073_2013547.jpg

さらに感じたのは、料理の説明や、その料理に使われている食材の背景など、お二人との楽しい、そして食文化への知的な興味をくすぐられるコミュニケーションをはさみながら進むディナーは、普通の飲食店での体験とは明らかに一線を画すなあ、ということ。

これはもう料理を通じで行うことができる、新しいスタイルの表現のひとつなんじゃないかと思ったりもしました。

また、お二人はアジアの発酵食品にかんしても造詣が深いようで、なんと、この日は「カンボジアの納豆」を味見させてくれました。

e0152073_2084439.jpg

ちょうど、高野秀行さんの『謎のアジア納豆』を読んでいる最中でしたから、これも興味津々。

カンボジアの納豆は、日本の納豆と同じあのにおいがしますが、糸はほとんど引かず、汁気が多くて、塩味がしていました。調味料として使うんだそうです。

e0152073_2085921.jpg

最後はカセットテープ・デッキのついた、レトロなポータブル・レコードプレイヤーで、南ベトナム歌謡のドーナツ盤を聴かせていただくという、なんともアンドシノワーズ的と思えるもてなしを受けながら、幸せな気分を長引かせつつ帰路につきました。

来年はメコン川を船で旅しながら、流域の食文化を取材してくるそうです。

うらやましい。

楽しみですね。



e0152073_20101440.jpg


e0152073_20103947.jpg


e0152073_2091556.jpg


e0152073_2092678.jpg


e0152073_209436.jpg


e0152073_2095482.jpg


e0152073_2010343.jpg


e0152073_20311716.jpg


e0152073_20102694.jpg


e0152073_20152893.jpg


e0152073_20105597.jpg

<2016年12月>
[PR]
by brd | 2016-12-17 20:17 | Comments(0)

『クラフトビール革命』のおさらい

東京ビアウィーク2016に参加した「ECODA HẺMのクラフトビール革命 with 常陸野ネストビール」も大盛況のうちに終了。

本イベントの開催にあたり、翻訳書籍『クラフトビール革命』のおさらいを、翻訳者みずからFBにアップしました。

https://www.facebook.com/oishiisekairyoko/posts/593842944114509
https://www.facebook.com/oishiisekairyoko/posts/594219044076899
https://www.facebook.com/oishiisekairyoko/posts/594640537368083

上記テキストのアーカイブです。



「革命」なんて大げさなタイトルがついているこの本。

でも、おいしいものが社会を変えてしまったという、楽しい革命の物語なのです。

ここでは『クラフトビール革命』の概要から、「ECODA HẺMのクラフトビール革命 with 常陸野ネストビール」までの流れをささっとお伝えしますね。

<禁酒法、そして大量生産の時代に>

1920年、禁酒法施行。これにより、アメリカでは、ビール醸造所がほぼ壊滅してしまいました。それ以前は、ビールを手作りする醸造所が無数にあり、多くの人が近所の醸造所からビールを買って楽しんでいました。

流通も工業化も、今のように進んでいない時代。自然とそうなっていたのですね。

1933年、禁酒法がようやく廃止。その後、醸造所も徐々に復活したのですが、そのころには工業化の大きな波が押しよせ、流通手段も発達。力の弱い小さな醸造所は淘汰され、気がつくとビールは、大手企業の商品がほとんどになっていました。工場で大量生産された薄いビールがあたりまえの状況になってしまっていたのです。

と同時に、アメリカでは公害問題が悪化したり、かつて栄えた工業都市が荒廃してしまったり、都会の中心地もスラム化して危険地帯になったりと、人びとの生活環境が悪化していました。また、食品の大量生産化にともない、食事の味もイマイチに。人びとの健康にも暗雲がたちこめる状況となっていたのです。

<クラフトビール醸造所が4000軒を超えた>

二次大戦後の好景気のあと経済が下降していったアメリカ。過疎の村で、産業がすたれた中堅都市で、大都市のスラム街で・・・。あちこちにクラフトビールの醸造所がどんどん生まれました。

1960年代にたった一軒からスタートし、現在ではなんと4,000軒をこえています。

そんなクラフトビール醸造所に共通する理念は、なるべく地元産の厳選した材料を使った手作りビールを作ること、そして、地元に貢献し、地元とともに繁栄すること。

地元の生産者を育てれば、安全で質の良い食材が手に入りやすくなり、そうしてできた美味しいビールが評判になって人が集まるようになれば、街も活気をとりもどし、人々の暮らしも向上してビールをたくさん買ってくれる。そして人々は安全で質の高いビールで、美味と健康を享受できる。

これが、クラフトビール革命の真髄です。なんとも幸せな革命ですよね。

本書によると、これが成功し、周辺の地域をよみがえらせた醸造所がたくさんあるのだとか。

著者のブルックリン・ブルワリーの地元であるブルックリンのウィリアムズバーグも、醸造所たちあげ時は、バーが一軒しかない寂しい状態だったのが、今ではNY随一のお洒落エリアとしてにぎわっています。

<政治と経済、そして消費者の意識変革>

とはいえ、社会を変えるのに苦労はつきもの。

醸造所をたちあげて経営を成り立たせるだけでも相当に大変なのですが、初期の醸造所たちは不屈の精神で市場をゼロから拡大していきます。

さて、革命という大きな変化を起こすには、法律も変えなくてはなりません。

醸造所たちは協会などを結成して力を合わせ、ロビー活動などを慎重かつ粘り強く展開。法律の改訂に成功し、業界の成長をうながしていくのです。

また、少ないコストで最大効果をねらったマーケティング方法をあみだしたり、流通の方法を工夫したり・・・ありとあらゆる方法を駆使します。

このように、送り手側の血のにじむような努力があったことはもちろんですが、大きな変化が起きるにはその受け皿も必要です。

昨今のアメリカでは消費者の方も、地元を成長させることに熱心で、安全でおいしい商品を売ろうとする業者のものを特に積極的に買おうとする姿勢が強いそうです。

投資家も、クラフトビールの醸造所というと積極的に投資してくれる傾向が強いとか。

さらに、業界の情報を発信する出版社や、ネット業者もかなり効果的にビール情報を提供しているようです。

<江古田でも・・・>

そんなこんなで、1960年代にゼロから始まったクラフトビール業界も、今や日本のビール市場全体をゆうに上回る2兆5千億円規模! 毎年10%代の成長率でのび続けています。

クラフトビールが特に盛んなコロラド州ではなんと、醸造所の創業者が州知事になったうえに、その知事の名が今年の大統領選候補にあがるまでに。そのうちクラフトブルワー大統領まで誕生したりして・・・!?

ビールは、品質を高める技術は難しいながらも、数週間で製造できる意外に手軽な飲みもの。だから各地に普及しやすかったのかな・・? などと想像してしまいます。

しかし、著者も本書の巻頭でほのめかしていますが、同様の動きは、ビールのみならず、チーズ、パンなど、ほかの食品にも起きていそうです。

おいしいものを食べられて、地元もうるおって、健康になれて・・・いやあこんな楽しい革命はありませんよね。詳しいお話しは、ぜひ『クラフトビール革命』を読んでみてください!

さてそんなわけで、「ECODA HẺMのクラフトビール革命 with 常陸野ネストビール」では、わたしの地元・江古田を代表するベトナム料理店ECODA HẺMさんと協力。

店主・足立さんの故郷、茨城を拠点に、ブルックリンラガーも醸造する常陸野ネストビールさんもここに加わり、なんとなんと、お店オリジナルのクラフトビールを醸造することになりました。

本格的な上に、料理としてのレベルも高いECODA HẺMさんのベトナム料理。おなじみのベトナムや東南アジアの有名ビールといただくのも旅情豊かで楽しいのですが、手作りのクラフトビールとあわせてみると、味覚の世界がひろがり、深い満足感が味わえるのです。

言葉ではいい表しにくいので一度体験してみてください。エスニック料理とクラフトビールを合わせること自体、まだそれほど多くはないので、ちょっとした新しい味の世界を体験できるという感じです。

都内にしてはちょっと寂しい練馬区。ECODA HẺMさんのクラフトビールが人気になって、練馬区江古田の名物が増えたらいいな。アメリカのクラフトビール革命と比べると随分とささやかではありますが(笑)、「ECODA HẺMのクラフトビール革命 with 常陸野ネストビール」が成功しますよう。

Cheers!

翻訳者・和田侑子
[PR]
by brd | 2016-04-29 07:30 | Comments(0)

新宿ベルクで『クラフトビール革命』フェアが開催中。ニューベルジャンがオンタップ!

新宿「ビア&カフェBERG」さんで開催中の『クラフトビール革命』フェア、続報です。

e0152073_8263778.jpg

ビールは、まず常陸野ネストの木内酒造さんが日本でライセンス醸造しているブルックリンブルワリーのブルックリンラガーが常時オンタップ。

e0152073_8273925.jpg

ブルックリンブルワリーの創業者スティーブ・ヒンディさんは『クラフトビール革命』の著者であり、木内酒造の木内敏之さんが日本語版『クラフトビール革命』の解説を書かれているということもあり、まずはブルックリンラガーが本フェア主役のビールです。

木内酒造さんがライセンス醸造した、ブルックリンラガーの樽の写真を撮らせていただきました。

e0152073_8281676.jpg

『クラフトビール革命』には、こうやってビール会社同士で契約して醸造を別会社に発注したりする仕組み(本書では契約醸造/コントラクトブルーイングと表記)についても、その歴史やエピソードがたくさん書かれているので、ご興味あればご一読を。

そして、もう一種類は樽がわりで違うビールをどんどん紹介していく趣向。

e0152073_828295.jpg

10月初日から、コロラド州フォートコリンズに本拠を置くニューベルジャン(『クラフトビール革命』では「ニューベルギー」と表記)のビールが次々オンタップしていて、ファットタイヤ、レンジャーIPA、スロウライドIPA、スナップショット・ウイート、ランパント・インペリアルIPA、シフト・ペールラガーが紹介済み。

昨日(10/12)はサンシャイン・ウイートが開栓していました。

e0152073_829244.jpg

そして、入り口付近の冷蔵庫にはニューベルジャンの缶ビールも!

カラフルなイラストのラベルがかわいいので、こっちも気になりますね。

ニューベルジャンは先月あたりに日本への正規輸入がスタートしたばかりだそうで、いろいろ樽生ビールを試してみて感じた全体的なイメージは、ビアスタイル問わず、優しい、かわいらしい感じの味わいのビールが多い印象かな。

e0152073_8305373.jpg

ベルク店内では、ニューベルジャンの日本語パンフレットも配布中。これ、アメリカンクラフトに興味ある方は必見です。

ニューベルジャンというブルワリーは、書籍『クラフトビール革命』のなかでも、かなり存在感のある書かれ方をしています。

創業者はジェフ・レベッシュとキム・ジョーダンの夫婦。

夫のジェフはベルギー風のビアスタイルを最初期にアメリカのクラフトビール・ムーブメントに持ち込んだパイオニアで、妻のキムは会社のブランディングや組織のありかたに革新的な意識を持つ冴えた経営者。つまり、ビールの質の面でも、ビジネスの面でも、とても『クラフトビール革命』的なブルワリーなんです。

特に、キムはメディアへの露出が多く、アメリカのクラフトブルワリーを束ねるBA(ブルワーズ・アソシエーション)が設立されるときは相当なキーパーソンだったようで、その一部始終が『クラフトビール革命』にも書かれてます。

地元、フォートコリンズの新聞でわりと最近、キム・ジョーダンさんが紹介されたときの記事のリンクを張っておきます。

今でも美人ですよね。この人がAOB時代のチャーリー・パパジアンを説得したり、業界の会合でオーガスト・ブッシュ三世に噛みついたりしていたんだと思うとスゴイ(マニア情報(笑)。詳しくは『クラフトビール革命』参照)。

このあともニューベルジャンのビールがいくつか紹介され、続いてローグ、ストーン、シエラネヴァダなどアメリカンクラフトの代表的なブルワリーのビールが飲めるそうです!

さて、ベルクはおつまみなどもろもろのメニューの数が尋常ではないので、いろいろビールとのペアリングを試してみるのもオツ。

e0152073_8321653.jpg

ニューベルジャン・ファットタイヤと、当日限定メニューだった「鶏とレンズ豆のごまバンズのサンド」。

ベルクは、こういう当日限りのメニューがあったりするので要注意(笑)。

e0152073_8323099.jpg

ブルックリンラガー。そして、ベーコンドックと軟骨揚げとザワークラウトと・・・・、もろもろのつまみを並べて堪能している図。

しみじみうまいブルックリンラガーは、もう定番の感アリ。

e0152073_8325334.jpg

定番といえば、ビール、カレー、スープの組み合わせも自分の中では定番。

写真はブルックリンラガーですが、IPA系のビールがオンタップしていたら試してみてください。やっぱり、カレーのスパイシーさにはホッピーなビールが合う気がする。

今回の『クラフトビール革命』フェアには【美味しい世界旅行】も、もろもろの紙モノを提供して一緒に盛り上げております。

まず、ポスター。

通路側にも、

e0152073_8331590.jpg

中にも貼らせてもらっていますが、

e0152073_8335891.jpg

これ、実物大の本の模型が貼り付けてある「飛び出すポスター」なんですよ。

e0152073_8341135.jpg


そして、カウンターには、

e0152073_8365981.jpg

本の栞をリングで束ねたような形式の読みもの。

e0152073_837832.jpg

『クラフトビール革命』に出てくるブルックリンをはじめとする主要ブルワリーの紹介が読めます。店内閲覧用ですが、よければビールのお供にどうぞ。

この中の一枚が、店内で販売中の書籍『クラフトビール革命』に特典として挟んであります。

e0152073_8372381.jpg

書籍販売コーナーには『クラフトビール革命』以外にも、店長や副店長の著書、ベルクにゆかりのある九龍ジョーさんや坂口恭平さんの著書など本や雑誌、ZINEの類がいっぱい。さらに、CD、Tシャツなどもアリ。

e0152073_8373441.jpg

以前【美味しい世界旅行!】でも紹介した、ミニミニZINEが作れるフライヤー「『クラフトビール革命』の偉大な醸造所」も配布中です。

さて。

この10月にベルクで開催されているのは、『クラフトビール革命』フェアと、もうひとつ、写真家・吉竹めぐみさんの「ARAB」という写真展で、こちらも必見。シリアのベドウィンの人たちにフォーカスした写真作品が壁のスペースに展示されています。

思うに、アメリカ(クラフトビール革命)とアラブ(写真展)が一箇所に共存している、というのも実にベルクというお店らしいなあと感心したりも。

そのあたりも面白いので、ぜひ味わってみてほしいです。

(よ)
[PR]
by brd | 2015-10-13 08:44 | Comments(0)

いちょう団地のブンリュウと、ベジタリアンのベトナム人男性

いちょう団地で食べた、ブン・リュウ。

e0152073_16541563.jpg

大船から藤沢経由で大和のシンガポール料理店「マカンマカン」へ向う機会があり、せっかくだから小田急線の途中駅「高座渋谷駅」から近くの「いちょう団地」に寄ってみることにした。

e0152073_16541162.jpg

神奈川県営いちょう団地は横浜市と大和市にまたがる、昭和の息吹を残したいわゆる「マンモス団地」。現在はベトナムをはじめとするアジアの人たちのコミュニティも存在するということで、ずっと気になっていたのだが、訪れるのは今回がはじめて。

チェーン店が目立つ殺風景な駅前を過ぎ、少し歩くと、だんだんアジアの息吹がしてくる。

e0152073_16541022.jpg

さらに行くと、「よこざわアジア食品店」があった。

e0152073_1654766.jpg

ここは自家製のハーブなどを販売していて、大和の「マカンマカン」でもラクサリーフ(ベトナムコリアンダー)やレモングラスなどをここで調達しているそうだ。

「よこざわアジア食品店」の店主らしき女性は、別の接客に追われているようで残念ながら話を聞くことはできなかった。また来よう。

e0152073_16535966.jpg

ショッピングアーケードの「いちょうマート」には、カンボジア系のスーパー「シーワント」があった。

e0152073_16535743.jpg

ここではレバーパテと「シウマイ」と呼ばれる肉団子のトマト煮の缶詰(カンボジアではなくベトナム製だけど)を購入した。

団地内を少し歩いてから、敷地を外れた場所に出たところにはプレハブの倉庫のような、ベトナム食材店&レストランの「タンハー」があった。

e0152073_16535583.jpg

中に入ると完全にベトナム食材店なのだが、テーブルが置いてあって食事もできるようになっている。商品棚に囲まれ、なんだか賄い飯を食べているかのようなシチュエーションが面白い。

同胞と思われるお客と、噂を聞き付けてやってきたに違いない日本人のカップルなどがいて、店内はけっこう賑わっていた。

時間も早く、酒を飲む感じでもないので、ベトナム風アボカドシェイクの「シントー・ボー」を頼んでみた。

e0152073_16534838.jpg

メニューなどを見ずに、あてずっぽうで「シントー・ボー!」と言い放ったのが、どうやら面白く見えたようで、ベトナム人のお客の一人が、こちらに興味を示して話しかけてきた。

ベトナム料理が好きで都内からわざわざここまで来たのだと自己紹介すると、男性は、その昔にベトナムの南部を発ったボートで日本まで辿り着いて、いろんな土地を転々としながら仕事をし、正規の滞在許可を得て、今はこの近所に住んでいるという身の上話を聞かせてくれた。

いきなり出くわした興味深い逸話に聞き入っているうち、シントーも飲み終わってしまったので、おやつのつもりで麺類を頼むことにした。

e0152073_16534775.jpg

冒頭の写真で紹介したブンリュウが、なぜか店の人のオススメだった。女性に人気がある、とか言っていた。

ちゃんと甲殻類のダシの味がしていて、トマトの酸味も効いていた。

e0152073_16534666.jpg

つけ合わせの野菜盛り合わせには、バナナの花のつぼみの千切りも添えられている。

話を聞かせてくれているベトナム人の男性は何も食べない。

不思議に思って「何か食べないんですか?」と聞いたら、なるほど中国系で厳格なベジタリアンなんだそうだ。

もちろん肉がはさんであるバインミーなんて食べられないし、魚出汁の麺料理もダメ。だから、この店の料理はほとんど食べられない。

「仏教だからね」と、男性は言っていた。

それでも買い物をしていたので、何かたずねると包みを開けて見せてくれた。

何だろう。茹でたか、蒸したかした芋のようなもの。

khoai miと呼ばれるキャッサバだろうか。一個くれたので食べると、甘く、独特の食感があり美味かった。

ベトナムコーヒーを買って帰ろうとすると、しきりにインスタントをすすめてくるので、ちゃんとベトナム製のアルミフィルターを持っているよ!とアピールしてTrungNguyen製のレギュラーコーヒーを購入した。

今度は、しっかり夕食をしっかり食べに来てみたい。そう思える味わいが、料理にも、店そのものにもあふれていた。

<2014年11月>

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2015-02-15 17:14 | Comments(0)

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

e0152073_1119323.jpg

年が明けて家族と「ゆく年、くる年」を眺めていたら、今年新幹線が開通する富山駅からの中継があって、地元の関係者が集合している様子が放送されていた。なかに、創業350年の麦芽水飴店「島川あめ店」さんや、有名酒蔵の「羽根屋」さん「満寿泉」さんなどの顔も見え、やっぱり富山は食なんだな、と。

去年は大林千茱萸監督の『100年ごはん』上映とあわせた富山市での食イベント「富がえりのレシピ」に参加させていただいたりで、富山県の食を強く意識した一年だった。

【美味しい世界旅行】的には、氷見のワイナリー「SAYS FARM」の訪問記が常にアクセス上位。みんなの意識が富山に向いてるなと感じる。宿泊施設もできたというので、ぜひ再訪したいと思っている。ほかにも“前衛的地方料理”を標榜する富山食材のガストロノミーレストラン「L'évo」など、まだまだ富山には行きたい場所多数。冬の間、月イチで青山ファーマーズマーケットに出店している黒部の米農家「濱田ファーム」さんにも、また会いに行きたいな。富山、いま時期は鰤が美味いんでしょうねー、食べたい!

このところブログの更新をサボりまくっており、数少ない読者から「もっと記事書いて!」と叱られた。今年は、最低週一回の更新を目指します! と、元旦に宣言して自分にプレッシャーをかけてみる。

元来、放っておくといつまでもボーっとしている性格でして、ほかにも昨年やれなかったことは多い。たとえば、新宿「ベルク」の副店長である迫川尚子さんのインタビューをまだ発表できてないので、これも必ず。ブログ記事ではなくZINEとして紙にまとめようと思っている。人間の味覚の不思議から始まり、震災以降の食のありかた、さらには飲食店と社会との関係など、ベルクというお店の存在を軸にしながら、いろんな食の核心に話題がおよんだ。はっきり言って、めちゃくちゃ面白いです! 以上も、もちろん自分に対するプレッシャー。

年末は餅つき大会に遅刻した流れで、下北沢「salmon&trout」の森枝幹さんを練馬でタイ料理立ち飲みに付きあわせてしまった(幹さん、かえってスイマセンでした)。

幹さんのお父様は、写真家で食に関する著書が多数ある森枝卓士さん。(よ)をアジアの食の世界に目覚めさせてくれたのは、誰あろう森枝卓士さんの御本であり、さらにワインやフランス料理など非アジア的食世界に目が向いたのも卓士さんのオーストラリアワインに関する著書がきっかけだった。【美味しい世界旅行】のブログだって、卓士さんがいなかったら始めていなかっただろう。そのくらい、多大な影響を受けている。(ブログの右サイドスペースの「書棚」の欄にも、長らく愛読書を掲げさせていただいています)。

そんな思い入れもあったりして訪問したsalmon&trout、略してサモトラ。これがまた【美味しい世界旅行】的に大変惹かれるお店だったのである。リーマンショック以降のクラフト的なアメリカの食の流れや、スペインやデンマークのガストロノミーなど、ざっくり大きく言えば「食に自由を与える」ような動きに注目している【美味しい世界旅行】にとって、実にサムシングを感じさせてくれる飲食店だった。実は、わがブログのURL“freestylef”には「自由な食」みたいな思いを込めている。サモトラに関しては、近々ブログでリポートしたい。予約の取れない店、になっちゃう前に再訪しなきゃね。

幹さんは「日本発でいきたいですよね!」って言ってたけど、本当にそうだ。アメリカやデンマークもいいけれど、それはさておき、トレンドのなんとか、みたいな話でもなく、日本発、さらには我々発で、食に関する何かを育てていかないとね。

なーんて、でかいことを言ったりするのも、自分へのプレッシャー。

このくらい宣言しないと、また一年ボンヤリしていそう。

今年もよろしくお願いします。

(よ)
[PR]
by brd | 2015-01-01 11:52 | Comments(4)

『料理通信』ウェブサイト記事 「アリス・ウォータースの意志を継ぐ料理人たち」を英訳しました!

(ゆ)も、毎月愛読している月刊誌『料理通信』

e0152073_0104966.jpg

発売中の2014年7月号は、特集「全国パン図鑑」。

いやー、パンブームですよね。

大林千茱萸さんの「ホットサンド倶楽部」の影響でホットサンドにハマったり、マイマイの足立さんとパーラー江古田の原田さんのバインミーコラボに舌鼓を打ったり、ミ・チョリパンさんでアルゼンチンのチョリパンなんて初めて知った~と感動したりと、最近はパン単体よりサンドイッチなどの食事パンに大注目中のわたしです。

うーん、やっぱりパンはやめられません。

さて、『料理通信』さんのウェブサイトのほうでは、いくつか記事の英訳を担当させていただいております。

一番最近は、

春の古都で、シンプル・フードを考える
アリス・ウォータースの意志を継ぐ料理人たち


の英語版、

Contemplating simple fare at an ancient setting in spring
Chefs share the spirit of Alice Waters’“Simple food”


の英訳を担当させていただきました。

アリス・ウォータースさんが生んだアメリカ西海岸の自由な食文化の象徴とも言える、レストラン「シェ・パニース」

その現総料理長であるジェローム・ワーグさん、「eatrip」主宰の野村友里さん、「レフェルヴェソンス」の生江史伸シェフという、なんともゴージャスなお三方が鎌倉の東慶寺にて、アリスの食哲学にささげる饗宴を行いました。そんな、これ以上なく個性的で、できれば列席してみたい憧れのイベントのリポートです。

シンプルフードとは何か。

日本の皆さんも、イングリッシュリーダーのみなさんも、ぜひ読んでみてください。

そのほかにも、以下の記事の翻訳を担当させていただいております。

Gastronomy in Asia
Asia’s 50 Best Restaurants announced

2014年度は、バンコクのタイ料理レストラン「ナーム Nahm」が第1位に輝いた「アジアのベストレストラン50」授賞式のレポートです。取材とオリジナルの日本語版のテキストはコラムニスト、中村孝則さん。今回1位になったナーム。実は、わたしもひそかに注目していたお店でして、本ブログ「美味しい世界旅行」でも訪問記を掲載しています。もしよろしければ、そちらもどうぞ!

Umami and Dashi Gain Foothold on the New York Palate Vol.1
Exploring Umami in a source of food culture, Brooklyn

和食人気が高まるNY。寿司はもう当たり前。いま注目されているのは、うま味とだし。天満大阪昆布の喜多條清光氏がブルックリンで「うま味の探究:昆布のだし」というクラスを開催したときの様子をリポートしています。

Umami and Dashi Gain Foothold on the New York Palate Vol.2
NY chefs incorporate dashi into their cooking with unique ideas

UMAMIとDASHIの2回目。うま味、和のだしを、独自の発想でメニューに取り入れるNYシェフたちを紹介しています。

Wakayama-made ingredients cross the sea
Report from a Tasting Event in Singapore

和歌山県産食材をシンガポールのイタリア料理店「エノテカ オペレッタ」にて紹介するイベントのリポートです。

DINING OUT SADO
Two-Day Outdoor Restaurant Background story SADO 2013

日本の自然や伝統文化をテーマに掲げた“期間限定の野外レストラン”「DINING OUT」の佐渡編。新潟県佐渡市の大膳神社で、赤坂「TAKAZAWA」の高澤義明シェフが腕をふるった様子のリポートです。

DINING OUT IYA
Two-Day Outdoor Restaurant Background story IYA 2013

上と同じシリーズの徳島県三好市・祖谷版。シェフを担当したのは、大阪「HAJIME」の米田肇さんです。

英訳は、いずれもネイティブチェッカーのSean Gastonさんにご協力いただいています。

ぜひ、読んでみてください!

(ゆ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2014-06-26 00:25 | Comments(6)

ポートランドからやって来た the Side Yard のブランチ in 鎌倉

アメリカ・オレゴン州ポートランドの農園「The Side Yard」の主宰者であり、シェフでもあるステイシー・ギビンズさんが来日して、鎌倉と京都で会食イベント「SEED TO BITES」を開催。鎌倉・長谷にある赤い屋根の古民家「蕾の家」でのブランチ会に行ってきた。

e0152073_1451690.jpg

蕾の家の人が「昨日作ったばっかり」だと教えてくれた手作り長テーブルに参加者は肩を寄せ合い座る。

メニューはThe Side Yardの仲間である「cumbersome multiples」の制作。レトロな活版活字を使ってる。

e0152073_1451925.jpg

地元オレゴン州のクラフト・ジン「UNION GIN」と苺、生姜、シャンパンのカクテル。午前中から、けっこうヘビーなドリンク。「濃い人は割りますよ~」と言って、シャンパンを注いでくれる(笑)。

e0152073_1452162.jpg

一皿目は甘いクレープ。ピスタチオと何の花だろう、花弁が散らしてある。

e0152073_1452574.jpg

苺が入ってる。

e0152073_1452355.jpg

苺のカクテルに苺のクレープという、かわいらしい組み合わせ。

e0152073_1452862.jpg

続いて、手製のクランペットを土台に、ふきのとうのピクルス、エリンギ、小松菜、トップには落ちないようにそーっとポーチドエッグをのっけてオランデーズソースをかけた「ファーム・ベネディクト」。

野菜や卵などの素材は日本のローカルなものを使っている。ただ、大雪の影響で近所のものが届かず、小松菜などは石川県から取り寄せたそうだ。

e0152073_1451899.jpg

パンにはポートランドのベリーのジャム。

e0152073_1453111.jpg

じゃがいも、リンゴ、芽キャベツなどを炒め合わせたところにポートランド産の山羊チーズを散らしてある。

e0152073_1453287.jpg

このチリソースをかけて食べる美味しいのだとか。やってみると、たしかにチーズの風味とあいまって、なんだかアメリカっぽい味になった気がする。

辛いけどタバスコみたいなのとも違う、いろんな味わいが入ったチリソースだった。

e0152073_1453480.jpg

ポートランドのクラフトビール「COMMONS BREWERY」もみんなでテイスティング。

ダークエールなんだけど、ハイビスカス、ラベンダー、カモミールも入った、かわいらしい味わい。

e0152073_1451129.jpg

庭ではマーケットも。カクテルに使われていたジンを買ってみた。

e0152073_1451363.jpg

今回のメニューを作ったプリンター、cumbersome multiplesのカードなども。

e0152073_1451498.jpg

こちらは日本の地場の食材たち。有精卵を買って帰ることに。

ステーシーは「ぜひポートランドに来てください!」と言っていた。Side Yardの農園ボランティアに来てくれたら食事の提供と、宿の世話などもしてくれるらしい。

Side Yardのことが紹介された雑誌「HUGE」の記事を読むと、こういうのもワーク・トレードというか、金銭を介在させない物々交換の試みなんだと書いてあった。社会や経済や政治の状況が良くも悪くも日本より進んでいていろんな体験を経てきているアメリカだからこそ、ステーシーのフレンドリーな態度も、ある種の説得力がある気がする。

庭ではSide Yardへのドネーションを募っていて、ご飯のおひつのようなのが募金箱になっていたけれど、放っておいたらビルが建ってしまう土地を何とか買い上げて畑にしたい、その資金も集めているそうだ。

ポートランドというと、日本ではとかくファッション的な文脈で消費してしまう態度も感じられるけれど、リアルな部分がもっと紹介されるといいと思う。

主催の関係でアート関係の参加者もいて、食のイベントといっても、いつも(よ)が参加するようなムードの会とは一味違ってかなり新鮮だった。

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2014-02-28 01:58 | Comments(4)

東京のペルー料理 「アルコイリス」と「べポカ」

御成門のアセアンセンターに伊能すみ子さんと古川音さんのマレーシアの話を聞きに行った。

「マレーカンポン」提供のナシレマ弁当も美味しかったし、伊能さんのクエ(お菓子)工場アポなし潜入リポートも楽しかった。音さんによる東京のマレーシア料理店の話にも共感。料理はもちろんだけれど、それよりまず「人」から語り起こされる各店のストーリーは、「料理はもちろんヒトとハコ」をモットーとしているわがブログの主旨とも接点を感じ、じつに興味ぶかく拝聴。すぐにでも話に聞いた一軒に行きたくなり、「ちりばり」でチキンライスを食べようと五反田に向ったのだが、よく確かめたらお休みだった。残念。

でも、せっかく五反田に来ている。普段行かないところで、最近食べていないものを食べようか。

で、やってきたのがペルー料理店の「アルコイリス」だった。

e0152073_1182824.jpg

前フリが長かった。しかもマレーシアの話をペルーの話の枕にしてしまい、スイマセン。

いつもこうやって無計画に行動してしまう。そして、結局当初の目的は果せなかったりする。しかし、そうはいっても結果としては悪くなかった、というケースが食べ歩きには往々にしてある。ひさびさのペルー料理は美味しかった。

e0152073_1182792.jpg

コンボ。

鶏、アンティクーチョ(牛ハツ。アーティチョークではない)、ホルモン。焼もの盛り合わせ。

肉や内臓類の美味しさに、はっと目が覚める。

ペルー料理といえば思いつくのはセビーチェだが、この晩は出だしから外しているので、ならばむしろ敢えてすべてを外そうと決め、いつもはふらないサイコロをふる気持ちで頼んだのが肉と内臓だった。

このところアジア料理ばかりに目が行ってたが、ぐっと南米の肉料理を意識。なんかイイぞ。

e0152073_118249.jpg

カウカウ。

内臓つながりで、もう一皿はこれ。

ハチノスとジャガイモの煮込みにライス添え。

これもぺろりと。

e0152073_1182237.jpg

タヤリンベルデ・コン・ワンカイナ。

普通なら頼みそうもないものシリーズ、ということで今度はスパゲティ。

そして、定番パパ・ア・ラ・ワンカイナも。

タヤリンベルデ=緑のパスタはイタリアのジェノベーゼのようなものだが、バジリコだけでなくほうれん草も使ってあるそう。パスタは、イタリア料理店で食べるような歯ごたえはなく、けっこう柔らかい。

10年以上前に(ゆ)の友だちであるペルー人ジュリサの実家にホームステイしたとき、よくパスタをご馳走になったが、思えばそのときも茹で加減はかなり柔らかかった。当時、スパゲティは少し芯を残すような茹で方だけが正しいと思い込んでいたので、キッチンまで行って「アルデンテ~!」とかおせっかいを言ったが、ジュリサは笑ってとりあわない。いま思えば、ペルーの人は柔らかいパスタが好みなのかも。

日本人のアルデンテ信仰は、伊丹十三の『女たちよ!』にはじまると言ってる人がいるけど、たぶんそうだと思う。とはいえ(よ)もあの本を読んで初めてパスタを自作したくらいで、日本人のイタリア料理観に絶大な影響を与えた本なんだろうとも思う。

ジュリサのお父さんは、スパゲティを食べるときフォークで巻いたりせず、皿の上でまとめた麺をフォークに刺してナイフで切って口に持っていく、初めて見る不思議な食べ方をしていた。あたかも肉料理を食べるときのようなしぐさでロングパスタを食べるお父さんは、たしかアレキパ出身だったはず。北海道出身の(よ)の父は、上京してスパゲティをフォークにくるくる巻いて食べる人たちを目撃して「都会だ」と思ったそうだ。

「タヤリン Tallarin」という名称だけど、イタリアの黄色い細麺も「タヤリン Tajarin」だ。語源的にどんなつながりがあるんだろう。そういえばジュリサは、その後イタリアに渡って、ナポリ出身の料理人と結婚したのだった。こんど、会うことがあったら「タヤリン」について訊いてみようと思う。

さて、お店かわって神宮前の「ベポカ」は今年オープンしたばかりのペルー料理店。

e0152073_1181996.jpg

外観もインテリアも料理も、かなりオシャレっぽい。

e0152073_118191.jpg

定番のカクテル、ピスコサワー。

e0152073_120814.jpg

ビールはクスケーニャ。

e0152073_1181650.jpg

ここでは素直にセビーチェを。三種類、味つけが違う。

セビーチェで思い出すのは、ミラフローレス事件。件のホームステイのお礼として、セビーチェの美味しいレストランで、(よ)がジュリサの家族みんなにご馳走する予定だった。が、当日の昼、ミラフローレスビーチで芸術的な泥棒に遭いすっからかんになってしまったのだ。

結局、レストランには行けなかった。帰国のトランジット、所持金ギリギリのままNYをうろついた。いまでも語り草である。

e0152073_11814100.jpg

ポテトサラダみたいな「カウサ」を4つのバリエーションで。

お店の男性に、モダン・ペルーヴィアン?と訊くと、いやいやプレゼンテーションはモダンだけれど、レシピはトラディショナルです、とのこと。

e0152073_1181255.jpg

ロコト・レジェノ。赤ピーマンみたいな大きな唐辛子「ロコト」の豚肉詰め。

e0152073_1181078.jpg

ロコト・レジェノはアレキパ料理。本場では、このロコトがけっこう辛いらしい。

e0152073_118831.jpg

アロス・コン・パト。鴨ごはん。

ベポカのオシャレなプレゼンでは、鴨のつけ合わせにライスがついてるみたいに見えるが、ローカルのアロス・コン・パトの写真を見ると、大盛りの炊き込みごはんの上に肉がどんと乗っている、まさに鴨ごはんといった見た目。インドのビリヤニみたいだ。アロス・コン・ポヨ=鶏ごはんもある。

写真のごはんが黒っぽいのは、黒ビールだろうか。レシピを検索すると、ごはんに黒ビールやピスコなどの酒を加えると書いてある。

e0152073_118531.jpg

リマ一番の思い出の味は、実はチチャモラーダかもしれない。ジュリサのお母さんが作ってくれたチチャを、大きなボトルに入れていつも出先まで持ち歩いていた。

こんどうちでも作ってみよう。

見た目はモダンだけれど、味は伝統的という「ベポカ」の料理だが、レシピも現代的なモダンペルーヴィアンというのも気になる。いまガストロノミーの世界では、ペルーやブラジル、アルゼンチンなどのラテンアメリカに注目が集まっていて、話題の「世界のベストレストラン50」の中南米部門「ラテンアメリカのベストレストラン50」では、リマの「アストリッド・イ・ガストン」が1位に輝いたそうだ。

ウェブ版『料理通信』の記事、「ガストロノミー界の新勢力~ラテンアメリカ現地ルポ」全4回は、そのあたりの新しい動きをカバーしていて興味深かった。

Vol.1
「The World 50 Best Restaurants(世界のベストレストラン 50)」ラテンアメリカ版が発表!


Vol.2
未知の味覚と新しい才能の発見~アマゾンの食材をベースにした高級料理店


Vol.3
ガストロディプロマシー~美食外交に成功したペルー


Vol.4
リマで開催された前衛的な食イベント「Gelinaz」


記事の日本語訳は(ゆ)が担当しました。

ぜひ読んでみてください。

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2013-12-22 01:45 | Comments(10)

Khon Kaen,Thailand/Bago,Burma/昆明,中国

e0152073_28884.jpg
Khon Kaen,Thailand

e0152073_281081.jpg
Bago,Burma

e0152073_282718.jpg
昆明,中国

(よ)

にほんブログ村 グルメブログ 海外食べ歩きへ 人気ブログランキングへ
[PR]
by brd | 2013-06-24 02:11 | Comments(2)

Joyeux Noël

e0152073_19424326.jpg

段ボールに埋もれて、メリー・クリスマス!

師走に転居してしまいました。

(よ)
[PR]
by brd | 2011-12-24 19:51 | Comments(8)


旅の食卓と食卓の旅。ferment booksより『味の形 迫川尚子インタビュー』発売中。姉妹ブログ【ワダ翻訳工房】もどーぞ。ツイッターは @oishiisekai @fermentbooks


by brd

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28

カテゴリ

全体
インド
フランス
マレーシア
タイ
ミャンマー
中国
香港
ベトナム
韓国
東京のインド
東京のイタリア
東京の中国
東京のミャンマー
東京の韓国
東京のウイグル
東京のフランス
東京のタイ
東京のベトナム
東京のマレーシア
東京のネパール
東京のドイツ
東京のスペイン
東京のイスラエル
東京のニュージーランド
神奈川の中国
神奈川のタイ
神奈川のイタリア
富山のパキスタン
東京
神奈川
愛知
京都
石川
富山
茨城
本や映画
おうちで世界旅行(レシピ)
弁当
シンガポール
デンマーク
秋田
アメリカ
台湾
神奈川のベトナム
フィンランド
未分類

ブログパーツ

本棚

『食は東南アジアにあり』
『食は東南アジアにあり』
星野龍夫
森枝卓士


『食べもの記』
『食べもの記』
森枝卓士


『アジア菜食紀行』
『アジア菜食紀行』
森枝卓士


『考える胃袋』
『考える胃袋』
石毛直道
森枝卓士


『ごちそうはバナナの葉の上に―南インド菜食料理紀行』
『ごちそうはバナナの葉の上に―南インド菜食料理紀行』
渡辺玲


『食は広州に在り』
『食は広州に在り』
邱永漢


『檀流クッキング』
『檀流クッキング』
檀一雄


『中国料理の迷宮』
『中国料理の迷宮』
勝見洋一


『中国庶民生活図引 食』
『中国庶民生活図引 食』
島尾伸三
潮田登久子


『食卓は学校である』
『食卓は学校である』
玉村豊男


『地球怪食紀行―「鋼の胃袋」世界を飛ぶ』
『地球怪食紀行―「鋼の胃袋」世界を飛ぶ』
小泉 武夫


『世界屠畜紀行』
『世界屠畜紀行』
内澤旬子


『ソバ屋で憩う』
『ソバ屋で憩う』
杉浦日向子と ソ連


『有元葉子の料理の基本』
『有元葉子の料理の基本』
有元葉子


『ル・マンジュ・トゥー 素描(デッサン)するフランス料理』
『ル・マンジュ・トゥー 素描(デッサン)するフランス料理』
谷昇



『料理通信』


『Arche+』
アーチプラス
在タイ女性のための
日本語フリーペーパー



        ☆


料理通信
アンバサダーブログ
「ニッポン列島食だより」

に寄稿しています。

☆2013/03
江古田「HEM」のイベント
ベトナムおやつ屋台村


☆2012/05
カレー&スパイス伝道師
渡辺玲さんのプライベート・ディナー


☆2012/01
渋谷にあるブルターニュ
「クレープリー・ティ・ロランド」


☆2011/10
シャン料理「トーフー」は
高田馬場の新名物?


☆2011/08
信州食材meetsタイ料理!
「ヤム! ヤム! ソウルスープキッチン」


☆2011/07
震災後の「ソバ屋で憩う」
高田馬場「傘亭」

以前の記事

2016年 12月
2016年 10月
2016年 07月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2009年 10月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月

検索

最新のコメント

食べ物も器もすべて異次元..
by arak_okano at 08:12
残暑お見舞い申し上げます..
by arak_okano at 15:47
商業化されたブランド的レ..
by brd at 07:50
ちなみに狸田、商業的に「..
by tanukidaponta at 23:06
>さて、ビールの、酒の、..
by tanukidaponta at 23:01
こんにちは。 とい..
by brd at 23:20
自由か自由じゃないかとい..
by tanukidaponta at 21:26
おはようございます、アラ..
by arak_okano at 06:20
アラック、こんなに高級で..
by arak_okano at 21:11
料理もビールも高級高級品..
by arak_okano at 21:32

最新のトラックバック

venusgood.com
from venusgood.com
http://venus..
from http://venusgo..
www.whilelim..
from www.whilelimit..
http://while..
from http://whileli..
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..
冬至に南瓜
from 異邦人の食卓
ドリアン
from ポンポコ研究所
久々わんこ&深谷ねぎ(2)
from ソーニャの食べればご機嫌
Saravana Bha..
from ポンポコ研究所

タグ

記事ランキング

ブログジャンル

食べ歩き
旅行・お出かけ

画像一覧