『クラフトビール革命』の偉大なる醸造所 GREAT BREWERIES in The Craft beer Revolution
【美味しい世界旅行】の(ゆ)こと和田侑子が翻訳を担当した、『クラフトビール革命』(スティーブ・ヒンディ著、DU BOOKS刊)のチラシを作りました。
題して、『クラフトビール革命』の偉大な醸造所。
米国東海岸を代表するブルックリン・ブルワリー創業者、スティーブ・ヒンディさんがアメリカンクラフトビールの輝かしい歴史を綴った一冊。本書に登場する代表的なブルワリーと、読みどころを解説したコラムを掲載しました。
チープなカルトムービーみたいで、かつアイデア最高のイカしたデザインに仕上げてくれたのは、(Ya)matic studioさん。
配布されている見た目は、以下のような感じです。
実はすでに紙が四つ折になっていて、それを開くと・・・
このような状態に。そして、裏側は・・・
こうなっています。
実はこのチラシ、「つくりかた」に書いてある通り、16分の1に折って、ホチキス止めし、ハサミでチョキチョキやると・・・
上のようなミニブックが完成!
・・・という仕組みになっております。
ただいま書店やビアパブに絶賛営業中! チラシを置いてくれそうなお店をノーアポ襲撃しています。
もしお店に置いてみたい、そんな奇特な書店さん、ビアパブさんなどいらっしゃいましたら、ぜひご連絡を!
「青山ブックセンター 本店」さんの様子。
ポップも立てていただき、素晴らしい!
富山の「バルバンコ」さんの様子。
バルバンコさんは、富山をはじめとした日本全国、そして海外のクラフトブルワリーによるビールのセレクションもイイ感じだし、ワインも美味しいし、スパニッシュバル的なフードも最高のオススメ店。
それでは、本チラシ【『クラフトビール革命』の偉大なる醸造所】掲載のテキストの一部を以下に紹介しましょう。
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GREAT BREWERY 01
アンカー・ブルーイング
ANCHOR BREWING
すべてはフリッツ・メイタグから始まった
倒産寸前の老舗ビール会社、アンカーブルーイング社をフリッツ・メイタグが「衝動買い」したのが1964年。これが、米国クラフトビール史の第1ページ目であることは、関係者の誰もが認めるところである。メイタグがリリースした、当時としては珍しかったオールモルト・ビールの「アンカー・スチーム」を体験したことがきっかけとなり、この世界に飛び込んだフォロワーたちが初期のクラフトビール・ムーブメントを形作っていった。本書の第1章を参照。
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GREAT BREWERY 02
ボストン・ビア
BOSTON BEER
「悪ガキ」ジム・コッホの仕掛けたビール戦争
1985年、フラッグシップ・ビールのサミュエル・アダムスをデビューさせる際、競合するハイネケンなど輸入ビールを強烈にディスるラジオCMを放送し、マスコミを巻き込んだ大論争に。これで大きな話題を勝ち取った「ビール戦争」の親玉ブルワリー。現在に至るまで、最も成功しているクラフト・ブルワリーでもある。賛否両論を浴びながら、契約醸造(コントラクト・ブルーイング)の概念を世に広めた功績もある。本書第3章ほか、いたるところに登場する主役級ビール会社。
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GREAT BREWERY 03
シエラネヴァダ・ブルーイング
SIERRA NEVADA BREWING
アメリカン・クラフト定番中の定番
現在の米国クラフトビール界を代表するブルワリー。元ホームブルーイング・ショップの経営者だった創業者のケン・グロスマンが、ホームブルーイングによって自ら作り上げたのがフラッグシップのシエラネヴァダ・ペールエールだ。ふんだんにカスケード・ホップを使用したこのビールは、以後、アメリカン・クラフトビールの定番中の定番となる。本書、第1章の冒頭はグロスマンと、アンカーブルーイングのメイタグの対話を引用しながら初期クラフトビール・ムーブメントを振り返る構成となっている。
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GREAT BREWERY 04
ブルックリン・ブルワリー
BROOKLYN BREWERY
NYブルックリン・カルチャーのシンボル
今やニューヨークのおしゃれスポットとなったブルックリン・ウィリアムズバーグが治安最悪の荒廃地帯だったとき、元AP通信社の記者である本書著者のスティーブ・ヒンディが創業。西海岸を代表するクラフト・ブルワリーの一軒である。ロゴは「I♥ NY」のミルトン・グレイザーがデザイン。著者の僚友であるギャレット・オリバーは、ヨーロッパのブルワリーとのコラボレーション、料理とビールのペアリング、ビール百科事典の執筆なども手がける、多才な黒人カリスマ・ブルーマスター。本書p177~、p274~、解説を参照。
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GREAT BREWERY 05
ニュー・ベルギー・ブルーイング
NEW BELGIUM BREWING
米国クラフトビール界の渋谷系?
カラフルな自転車のイラストをラベルにしたファット・タイヤなど、爽やか系のオシャレ感を醸し出すブランディングが目を引く。本書の分類では、米国クラフトビールのセカンド・ジェネレーションの代表格であり、ベルギー風のビアスタイルをアメリカに紹介した最初期のブルワリーでもある。ブルワーのジェフ・レベッシュ、スポークスマン役を果たしたキム・ジョーダンの夫婦が創業。ジョーダンは、業界団体BAの設立にも尽力。本書p238~参照。
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GREAT BREWERY 06
アラガッシュ・ブルーイング
ALLAGASH BREWING
アメリカ人が初めて飲んだホワイトビール
初めてベルギービールをアメリカに紹介した東海岸の雄がニューベルギー社だとすれば、西海岸の代表選手はアラガッシュ・ブルーイングだ。ブルワーのロブ・トッドはベルギー風に醸造したホワイト・ビールを勇んでリリースするものの、当時、地元メイン州・ポートランドのバーでは「にごりがある」などと言われ、なかなか客に理解されなかったと創業時を振り返っている。とはいえ、同社のアラガッシュ・ホワイトは、今や同ブルワリーのフラッグシップである。本書p252~を参照。
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GREAT BREWERY 07
ストーン・ブルーイング
STONE BREWING
挑発してくる「傲慢なやっかいもの」
フラッグシップのアロガント・バスタード(傲慢なやっかいもの)・エールの宣伝文句は、こうだ。「これはアグレッシブなエールだ。たぶん君の口には合わないだろう。このエールのクオリティと深みを理解可能な味覚と洗練度が君にあるかどうか、はなはだ疑わしい。ぜひ、安全で平凡な日常にしがみついたままでいることをおすすめする」。この挑発的なメッセージで、全米トップクラス・ブルワリーに登りつめる。本書p263~を参照。
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GREAT BREWERY 08
ドッグフィッシュ・ヘッド・ブルワリー
DOGFISH HEAD BREWERY
やることなすことエクストリーム!
創業者のサム・カラジョーネは、アリス・ウォータースに代表されるカリフォルニア・キュイジーヌなど米国ガストロノミーの文脈も意識していると、本書で語っている。また、ドラフトビールをバーで提供直前にホッピング、もしくはスパイシングするマシン「ランドル」を開発したり、伝説的ロックバンドであるグレイトフル・デッドとのコラボレーション・ビール「アメリカン・ビューティ」をリリースするなど、とにかくやることなすことエクストリーム。本書p266~参照。
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GREAT BREWERY 09
マット・ブルーイング
MATT BREWING
19世紀からアメリカのビールを守り続ける
1888年に創業され、数世代にわたって家族経営されてきた老舗ブルワリーだが、現代のクラフトビール・ムーブメントにも多大なる影響を与え続けている。クラフトビール革命における伝説のパイオニア、マシュー・ライヒが立ち上げたオールド・ニューヨーク・ブルーイングを皮切りに、著者のブルックリン社を含む、数々のクラフトブルワリーの契約醸造を引き受けてきたのが同社なのだ。マット社のメインブランドは、サラナック。本書p143~参照。
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GREAT BREWERY 10
ワインクープ・ブルーイング
WYNKOOP BREWING
末は大統領?コロラド州知事のビール
本書の序文は、同ブルワリーの創業者であり、現コロラド州知事であるジョン・ヒッケンルーパーの筆による。ワインクープ社が同州デンバーで創業したのは、1988年。この年は、ブッルクリン社の創業年でもあり、ヒッケンルーパーと著者のスティーブ・ヒンディの親密さは本書のところどころで窺える。ブルワリーの発展と共に地域の活性化に寄与するビジネスモデルは全米のクラフトブルワリーにおいて数多く見られるが、ワインクープはまさにその典型。本書序文、p128~参照。
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GREAT BREWERY 11
ローグ・エール
ROGUE ALES
ビール界の「ジャスト・ドゥ・イット!」
ブルックリンやワインクープと同じく1988年創業の88年組。かつてナイキの顧問弁護士をつとめた(Just Do It!のコピー発案者でもあるらしい)創業者のジャック・ジョイスは、多くの関係者に惜しまれながら2014年に死去。現在は息子のブレットが経営を引き継いでいる。コミック風のキャッチーな見た目のラベルは多くのファンに愛され、ローグ・デッドガイ・エールはベストセラーになった。日本の「料理の鉄人」である森本正治とのコラボレーションビール、森本インペリアル・ピルスナーなどもリリースしている。本書p139~参照。
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GREAT BREWERY 12
デシューツ・ブルワリー
DESCHUTES BREWERY
88年組のトップ・ブルワリー
オレゴン州ベンドにて1988年に創業。創業者のゲイリー・フィッシュと本書著者は大の親友だそうで、一緒にゴルフに行ったという話がところどころに書かれている。また、業界団体であるAOBとBAAが合併、BAを設立する際には著者、フィッシュ、ニューベルギー社のジョーダンがチームメンバーとして働いたそうだ。2008年には、アメリカのトレンドの中心であるポートランドに大型ブルー・パブをオープン。88年組のトップを走っている。フラッグシップはブラック・ビュート・ポーター。本書p172~参照。
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GREAT BREWERY 13
ロシアン・リバー・ブルーイング
RUSSIAN RIVER BREWING
ワイナリー仕込みのイノヴェーション・スピリット
ワイナリー一家に生まれた創業者のヴィニー・シルーゾは、醸造におけるイノベーションに情熱を傾けてきた。ホップを倍量使用するダブルIPA、野生酵母ブレタノマイセスで醸す酸味の強調されたサワー・ビア、ワイン樽で熟成させたバレル・エイジド・ビアなど、エクストリームなビールの数々はその成果である。フラッグシップはダブルIPAのプリニー・ザ・エルダー。毎年、二月にだけ限定販売されるプリニー・ザ・ヤンガーを飲むために、同社パブには海外からもファンが詰め掛けるという。p257~参照。
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GREAT BREWERY 14
フル・セイル・ブルーイング
FULL SAIL BREWING
創業者の名スピーチ「スターウォーズ講演」
オレゴン州ポートランドから東へ少し行ったところにあるフッドリバーが本拠地。同ブルワリーに関して本書で最も印象的なのは、共同創業者のジェローム・シックバラが1997年にクラフト・ブルワーズ・カンファレンスで行った「スター・ウォーズ講演」だろう。大手ビール会社とクラフトブルワリーの間で展開されていたシェア争いをはじめとする「ビール戦争」を、映画『スターウォーズ』になぞらえつつ解説。ビール業界に鋭い分析を加えた名スピーチだったと著者は評価している。本書p215~参照。
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GREAT BREWERY 15
グース・アイランド・ビア
GOOSE ISLAND BEER
クラフト界激震!3800万ドルでAB社に売却
脱サラして突然ビール会社を始めた父ジョンと、それに驚きつつもブルワーとして父の会社に入社した息子グレッグ。彼らホール親子が育てた、シカゴのクラフト・ブルワリーだ。地域のクラフトシーンを長らく牽引してきた同社だが、2011年に3800万ドルで大手AB社が買収。当時はクラフトビール業界全体がひっくり返るほどの衝撃ニュースだった。著者は「AB社の重役のひとりは、グースアイランドを5年以内に100万バレル・ブランドにすると明言していた。それが実現するのなら、興味深い」と、少々含みをもたせたニュアンスで本書に記している。本書p167~参照。
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GREAT BREWERY 16
オスカー・ブルース・ブルワリー
OSKAR BLUES BREWERY
元祖クラフト缶ビール
長らくクラフトビールをアルミ缶に入れて売るという発想は業界に存在しなかったが、それを最初(2002年)にやったブルワリーとされている。最初に発売した缶ビールは、フラッグシップのデールズ・ペール・エールで、当時は一度に2缶しか作れない手動の缶詰製造を使っていたそうだ。もともと、缶ビールはレストランに人を呼ぶPR目的の商品として販売していたそうで、クラフトビールの新しい販売スタイルに意欲があったわけではなかったと創業者のデール・ケイトカイズは語っている。本書p280~参照。
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GREAT BREWERY 17
コディアック・アイランド・ブルワリー
KODIAK ISLAND BREWERY
離島おけるブルワリーの存在意義
2003年、アラスカ州のコディアック島という僻地で大工だったベン・ミルスタインが創業した小規模ブルワリー。「僕らのブルワリーはとても小さい。けれど、街に残した足跡は大きい。街の人たちの社交の場としてや、仕事の会合にもブルワリーは活用されている。嫌なことがあった日でも、僕らと会うのを楽しみにやってくる人もいる」とミルスタインは語る。実際、アラスカ州選出の連邦議員がブルワリーに訪れるなど、ブルワリーと地域のあり方のモデルケースとしても注目されているようだ。本書p416~参照。
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GREAT BREWERY 18
エイスワンダー・ブルワリー
8th WONDER BREWERY
フードトラックカルチャー+クラフトビール
イーツィ・ボーイズ(EATSIE BOYS。BEASTIE BOYSのもじり)なるフードトラックの活動が注目されていたヒューストンのグループが開業した。ブルワリー名はヒューストンのドーム球場、アストロドーム(「世界の八番目の不思議」との触れ込みだった)へのオマージュだという。「ヒューストン・グルメ界のシンボル的存在になれればいいね」と創業者の一人であるライアン・ソロカが語るように、フードトラックでの活動に端を発する食とビールをクロスさせるビジネスを地元で展開中だ。本書p423~参照。
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GREAT BREWERY <番外編> その1
ブルー・ハブ
BREW HAB
契約醸造にフォーカスしたベンチャー
ブルー・パブではなく、ブルー・ハブ。一般のブルワリーとは異なり、契約醸造を専門に請け負うプロダクション・ブルワリーとしてバドワイザーで有名なAB社の元重役たちが2012年に創業。同社で醸造を行うことにより、醸造施設に莫大な資金を投じることなしにクラフトブランドを立ち上げることが可能となる。本書における著者の分析によれば、近年になってAB社やミラー・クアーズ社といった大手ビール会社が大規模な社員リストラを行い、少なからぬ良質な人材がクラフトビール業界に流入。新たなる展開が起き始めているようだ。同社はその一例として紹介されている。本書p436~参照。
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GREAT BREWERY <番外編> その2
木内酒造・常陸野ネスト
KIUCHI BREWERY HITACHINO NEST BEER
日本が誇るトップ・クラフト・ブランド
1823年(文政6年)、常陸の国那珂郡鴻巣村の庄屋であった木内儀兵衛が日本酒づくりを開始。1994年の「地ビール解禁」以降は、クラフトビール・ブランドである「常陸野ネスト」の販売もスタートした。常陸野ネストのアメリカ輸出においては、ブルックリン・ブルワリーとともに本書著者が運営していたクラフト・ブルワーズ・ギルドが地元での卸売を担当。その関係から、木内酒造はブルックリン・ラガーの日本での契約醸造を担っている。本書の日本語版解説は、同社取締役の木内敏之氏の筆による。
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『クラフトビール革命』の読みどころ その1
<ビール戦争>
1985年にサミュエル・アダムスを発売する際、ボストンビア社は業界を騒然とさせるラジオCMを放送。競合するハイネケンなど輸入ビールがコーンや米の副原料を使用していることを非難し、自社のオールモルトビールを売り込む内容だった。これに『ニューズウィーク』誌などマスコミが飛びつき大論争に発展。結果的に全てがビストンビアのPRになってしまったわけだが、そもそも『ニューズ・ウィーク』の記事を仕掛けた張本人がボストンビア社の有能な宣伝担当者だった、というオチがつく。
日本的な言い方をすれば「炎上マーケティング」のようなものかもしれない。しかし、その底流には本書にもたびたび登場する「ダビデとゴリアテの比喩」、つまり小さな者が大きな者を打ち負かすというクラフトビール革命に特有のファンタジーが存在するのだ。
最終的に小規模なクラフトブルワーたちと、バドワイザーで有名なAB社やミラー・クアーズ社との戦いに発展していく「ビール戦争」。本書と直接関係ないが、『BEER WARS』(2009)という映画があり、登場人物も本書と一部重なる。
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『クラフトビール革命』の読みどころ その2
<マイケル・ジャクソン>
かのMJと同姓同名のため「ポップの帝王」ならぬ、「ホップの帝王」などと呼ばれたりもするイギリス人ビアライター。アメリカにおけるクラフトビール・ムーブメントにも大きな影響を与えたジャーナリストであり、ビールの世界にワインテイスティングのような手法を持ち込んだことでも有名だ。
否定的なビール批評は書かない主義をつらぬき、それまでなかった優雅で知的な文体が既存のビール界から反発を呼ぶこともあったが、こうジャクソンは問い返す。「ビールを評価すべきポイントは(程度の問題こそあれ、客観的に判断可能な)欠点か? それとも(同じく程度問題だが主観的すぎない範囲での)長所か?」。この一文を含む記事に、「ハーモニック・コンバージェンス」というニューエイジ風のタイトルが付けられているのも、ちょっと気になるところである。
2007年、ジャクソンはパーキンソン病で65年の生涯を閉じた。本書著者の僚友、ギャレット・オリバーによる美しい弔辞が涙を誘う。ジャクソンの著書は、いくつか邦訳されている。
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『クラフトビール革命』の読みどころ その3
<ブルワーズ・アソシエーション>
ブルワーズ・アソシエーション。略してBA。アメリカのクラフトビール会社を束ねる業界団体である。クラフトビール革命の成就には、政治の力も大きく作用している。それは、連邦議会に対するロビー活動によって、クラフトブルワリーに有利な法律改正を行うといった非常に実利的でリアルな政治だ。それを可能にしたのがBAなどの業界団体である。
もともと小規模ブルワリーの団体としては、イベントなどでビール文化を振興してきたAOB(アソシエーション。・オブ・ブルワーズ)と、実務面でビール会社をサポートしてきたBAA(米国ブルワーズ・アソシエーション)の2団体が存在したが、さまざまな困難を乗り越えて合併に至り、2005年に強力な「BA」として生まれ変わった。当事者として各団体にかかわっていた著者は、合併の過程も克明に記している。
ちなみに、2015年に東京と大阪で開催されたAmerican Craft Beer ExperienceはBAの後援。アメリカン・クラフト・ファンには嬉しいイベントだった。
☆
もしチラシを見かけたら、ぜひ手に取ってみてください!
(よ)
題して、『クラフトビール革命』の偉大な醸造所。
米国東海岸を代表するブルックリン・ブルワリー創業者、スティーブ・ヒンディさんがアメリカンクラフトビールの輝かしい歴史を綴った一冊。本書に登場する代表的なブルワリーと、読みどころを解説したコラムを掲載しました。
チープなカルトムービーみたいで、かつアイデア最高のイカしたデザインに仕上げてくれたのは、(Ya)matic studioさん。
配布されている見た目は、以下のような感じです。
実はすでに紙が四つ折になっていて、それを開くと・・・
このような状態に。そして、裏側は・・・
こうなっています。
実はこのチラシ、「つくりかた」に書いてある通り、16分の1に折って、ホチキス止めし、ハサミでチョキチョキやると・・・
上のようなミニブックが完成!
・・・という仕組みになっております。
ただいま書店やビアパブに絶賛営業中! チラシを置いてくれそうなお店をノーアポ襲撃しています。
もしお店に置いてみたい、そんな奇特な書店さん、ビアパブさんなどいらっしゃいましたら、ぜひご連絡を!
「青山ブックセンター 本店」さんの様子。
ポップも立てていただき、素晴らしい!
富山の「バルバンコ」さんの様子。
バルバンコさんは、富山をはじめとした日本全国、そして海外のクラフトブルワリーによるビールのセレクションもイイ感じだし、ワインも美味しいし、スパニッシュバル的なフードも最高のオススメ店。
それでは、本チラシ【『クラフトビール革命』の偉大なる醸造所】掲載のテキストの一部を以下に紹介しましょう。
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GREAT BREWERY 01
アンカー・ブルーイング
ANCHOR BREWING
すべてはフリッツ・メイタグから始まった
倒産寸前の老舗ビール会社、アンカーブルーイング社をフリッツ・メイタグが「衝動買い」したのが1964年。これが、米国クラフトビール史の第1ページ目であることは、関係者の誰もが認めるところである。メイタグがリリースした、当時としては珍しかったオールモルト・ビールの「アンカー・スチーム」を体験したことがきっかけとなり、この世界に飛び込んだフォロワーたちが初期のクラフトビール・ムーブメントを形作っていった。本書の第1章を参照。
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GREAT BREWERY 02
ボストン・ビア
BOSTON BEER
「悪ガキ」ジム・コッホの仕掛けたビール戦争
1985年、フラッグシップ・ビールのサミュエル・アダムスをデビューさせる際、競合するハイネケンなど輸入ビールを強烈にディスるラジオCMを放送し、マスコミを巻き込んだ大論争に。これで大きな話題を勝ち取った「ビール戦争」の親玉ブルワリー。現在に至るまで、最も成功しているクラフト・ブルワリーでもある。賛否両論を浴びながら、契約醸造(コントラクト・ブルーイング)の概念を世に広めた功績もある。本書第3章ほか、いたるところに登場する主役級ビール会社。
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GREAT BREWERY 03
シエラネヴァダ・ブルーイング
SIERRA NEVADA BREWING
アメリカン・クラフト定番中の定番
現在の米国クラフトビール界を代表するブルワリー。元ホームブルーイング・ショップの経営者だった創業者のケン・グロスマンが、ホームブルーイングによって自ら作り上げたのがフラッグシップのシエラネヴァダ・ペールエールだ。ふんだんにカスケード・ホップを使用したこのビールは、以後、アメリカン・クラフトビールの定番中の定番となる。本書、第1章の冒頭はグロスマンと、アンカーブルーイングのメイタグの対話を引用しながら初期クラフトビール・ムーブメントを振り返る構成となっている。
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GREAT BREWERY 04
ブルックリン・ブルワリー
BROOKLYN BREWERY
NYブルックリン・カルチャーのシンボル
今やニューヨークのおしゃれスポットとなったブルックリン・ウィリアムズバーグが治安最悪の荒廃地帯だったとき、元AP通信社の記者である本書著者のスティーブ・ヒンディが創業。西海岸を代表するクラフト・ブルワリーの一軒である。ロゴは「I♥ NY」のミルトン・グレイザーがデザイン。著者の僚友であるギャレット・オリバーは、ヨーロッパのブルワリーとのコラボレーション、料理とビールのペアリング、ビール百科事典の執筆なども手がける、多才な黒人カリスマ・ブルーマスター。本書p177~、p274~、解説を参照。
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GREAT BREWERY 05
ニュー・ベルギー・ブルーイング
NEW BELGIUM BREWING
米国クラフトビール界の渋谷系?
カラフルな自転車のイラストをラベルにしたファット・タイヤなど、爽やか系のオシャレ感を醸し出すブランディングが目を引く。本書の分類では、米国クラフトビールのセカンド・ジェネレーションの代表格であり、ベルギー風のビアスタイルをアメリカに紹介した最初期のブルワリーでもある。ブルワーのジェフ・レベッシュ、スポークスマン役を果たしたキム・ジョーダンの夫婦が創業。ジョーダンは、業界団体BAの設立にも尽力。本書p238~参照。
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GREAT BREWERY 06
アラガッシュ・ブルーイング
ALLAGASH BREWING
アメリカ人が初めて飲んだホワイトビール
初めてベルギービールをアメリカに紹介した東海岸の雄がニューベルギー社だとすれば、西海岸の代表選手はアラガッシュ・ブルーイングだ。ブルワーのロブ・トッドはベルギー風に醸造したホワイト・ビールを勇んでリリースするものの、当時、地元メイン州・ポートランドのバーでは「にごりがある」などと言われ、なかなか客に理解されなかったと創業時を振り返っている。とはいえ、同社のアラガッシュ・ホワイトは、今や同ブルワリーのフラッグシップである。本書p252~を参照。
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GREAT BREWERY 07
ストーン・ブルーイング
STONE BREWING
挑発してくる「傲慢なやっかいもの」
フラッグシップのアロガント・バスタード(傲慢なやっかいもの)・エールの宣伝文句は、こうだ。「これはアグレッシブなエールだ。たぶん君の口には合わないだろう。このエールのクオリティと深みを理解可能な味覚と洗練度が君にあるかどうか、はなはだ疑わしい。ぜひ、安全で平凡な日常にしがみついたままでいることをおすすめする」。この挑発的なメッセージで、全米トップクラス・ブルワリーに登りつめる。本書p263~を参照。
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GREAT BREWERY 08
ドッグフィッシュ・ヘッド・ブルワリー
DOGFISH HEAD BREWERY
やることなすことエクストリーム!
創業者のサム・カラジョーネは、アリス・ウォータースに代表されるカリフォルニア・キュイジーヌなど米国ガストロノミーの文脈も意識していると、本書で語っている。また、ドラフトビールをバーで提供直前にホッピング、もしくはスパイシングするマシン「ランドル」を開発したり、伝説的ロックバンドであるグレイトフル・デッドとのコラボレーション・ビール「アメリカン・ビューティ」をリリースするなど、とにかくやることなすことエクストリーム。本書p266~参照。
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GREAT BREWERY 09
マット・ブルーイング
MATT BREWING
19世紀からアメリカのビールを守り続ける
1888年に創業され、数世代にわたって家族経営されてきた老舗ブルワリーだが、現代のクラフトビール・ムーブメントにも多大なる影響を与え続けている。クラフトビール革命における伝説のパイオニア、マシュー・ライヒが立ち上げたオールド・ニューヨーク・ブルーイングを皮切りに、著者のブルックリン社を含む、数々のクラフトブルワリーの契約醸造を引き受けてきたのが同社なのだ。マット社のメインブランドは、サラナック。本書p143~参照。
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GREAT BREWERY 10
ワインクープ・ブルーイング
WYNKOOP BREWING
末は大統領?コロラド州知事のビール
本書の序文は、同ブルワリーの創業者であり、現コロラド州知事であるジョン・ヒッケンルーパーの筆による。ワインクープ社が同州デンバーで創業したのは、1988年。この年は、ブッルクリン社の創業年でもあり、ヒッケンルーパーと著者のスティーブ・ヒンディの親密さは本書のところどころで窺える。ブルワリーの発展と共に地域の活性化に寄与するビジネスモデルは全米のクラフトブルワリーにおいて数多く見られるが、ワインクープはまさにその典型。本書序文、p128~参照。
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GREAT BREWERY 11
ローグ・エール
ROGUE ALES
ビール界の「ジャスト・ドゥ・イット!」
ブルックリンやワインクープと同じく1988年創業の88年組。かつてナイキの顧問弁護士をつとめた(Just Do It!のコピー発案者でもあるらしい)創業者のジャック・ジョイスは、多くの関係者に惜しまれながら2014年に死去。現在は息子のブレットが経営を引き継いでいる。コミック風のキャッチーな見た目のラベルは多くのファンに愛され、ローグ・デッドガイ・エールはベストセラーになった。日本の「料理の鉄人」である森本正治とのコラボレーションビール、森本インペリアル・ピルスナーなどもリリースしている。本書p139~参照。
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GREAT BREWERY 12
デシューツ・ブルワリー
DESCHUTES BREWERY
88年組のトップ・ブルワリー
オレゴン州ベンドにて1988年に創業。創業者のゲイリー・フィッシュと本書著者は大の親友だそうで、一緒にゴルフに行ったという話がところどころに書かれている。また、業界団体であるAOBとBAAが合併、BAを設立する際には著者、フィッシュ、ニューベルギー社のジョーダンがチームメンバーとして働いたそうだ。2008年には、アメリカのトレンドの中心であるポートランドに大型ブルー・パブをオープン。88年組のトップを走っている。フラッグシップはブラック・ビュート・ポーター。本書p172~参照。
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GREAT BREWERY 13
ロシアン・リバー・ブルーイング
RUSSIAN RIVER BREWING
ワイナリー仕込みのイノヴェーション・スピリット
ワイナリー一家に生まれた創業者のヴィニー・シルーゾは、醸造におけるイノベーションに情熱を傾けてきた。ホップを倍量使用するダブルIPA、野生酵母ブレタノマイセスで醸す酸味の強調されたサワー・ビア、ワイン樽で熟成させたバレル・エイジド・ビアなど、エクストリームなビールの数々はその成果である。フラッグシップはダブルIPAのプリニー・ザ・エルダー。毎年、二月にだけ限定販売されるプリニー・ザ・ヤンガーを飲むために、同社パブには海外からもファンが詰め掛けるという。p257~参照。
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GREAT BREWERY 14
フル・セイル・ブルーイング
FULL SAIL BREWING
創業者の名スピーチ「スターウォーズ講演」
オレゴン州ポートランドから東へ少し行ったところにあるフッドリバーが本拠地。同ブルワリーに関して本書で最も印象的なのは、共同創業者のジェローム・シックバラが1997年にクラフト・ブルワーズ・カンファレンスで行った「スター・ウォーズ講演」だろう。大手ビール会社とクラフトブルワリーの間で展開されていたシェア争いをはじめとする「ビール戦争」を、映画『スターウォーズ』になぞらえつつ解説。ビール業界に鋭い分析を加えた名スピーチだったと著者は評価している。本書p215~参照。
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GREAT BREWERY 15
グース・アイランド・ビア
GOOSE ISLAND BEER
クラフト界激震!3800万ドルでAB社に売却
脱サラして突然ビール会社を始めた父ジョンと、それに驚きつつもブルワーとして父の会社に入社した息子グレッグ。彼らホール親子が育てた、シカゴのクラフト・ブルワリーだ。地域のクラフトシーンを長らく牽引してきた同社だが、2011年に3800万ドルで大手AB社が買収。当時はクラフトビール業界全体がひっくり返るほどの衝撃ニュースだった。著者は「AB社の重役のひとりは、グースアイランドを5年以内に100万バレル・ブランドにすると明言していた。それが実現するのなら、興味深い」と、少々含みをもたせたニュアンスで本書に記している。本書p167~参照。
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GREAT BREWERY 16
オスカー・ブルース・ブルワリー
OSKAR BLUES BREWERY
元祖クラフト缶ビール
長らくクラフトビールをアルミ缶に入れて売るという発想は業界に存在しなかったが、それを最初(2002年)にやったブルワリーとされている。最初に発売した缶ビールは、フラッグシップのデールズ・ペール・エールで、当時は一度に2缶しか作れない手動の缶詰製造を使っていたそうだ。もともと、缶ビールはレストランに人を呼ぶPR目的の商品として販売していたそうで、クラフトビールの新しい販売スタイルに意欲があったわけではなかったと創業者のデール・ケイトカイズは語っている。本書p280~参照。
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GREAT BREWERY 17
コディアック・アイランド・ブルワリー
KODIAK ISLAND BREWERY
離島おけるブルワリーの存在意義
2003年、アラスカ州のコディアック島という僻地で大工だったベン・ミルスタインが創業した小規模ブルワリー。「僕らのブルワリーはとても小さい。けれど、街に残した足跡は大きい。街の人たちの社交の場としてや、仕事の会合にもブルワリーは活用されている。嫌なことがあった日でも、僕らと会うのを楽しみにやってくる人もいる」とミルスタインは語る。実際、アラスカ州選出の連邦議員がブルワリーに訪れるなど、ブルワリーと地域のあり方のモデルケースとしても注目されているようだ。本書p416~参照。
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GREAT BREWERY 18
エイスワンダー・ブルワリー
8th WONDER BREWERY
フードトラックカルチャー+クラフトビール
イーツィ・ボーイズ(EATSIE BOYS。BEASTIE BOYSのもじり)なるフードトラックの活動が注目されていたヒューストンのグループが開業した。ブルワリー名はヒューストンのドーム球場、アストロドーム(「世界の八番目の不思議」との触れ込みだった)へのオマージュだという。「ヒューストン・グルメ界のシンボル的存在になれればいいね」と創業者の一人であるライアン・ソロカが語るように、フードトラックでの活動に端を発する食とビールをクロスさせるビジネスを地元で展開中だ。本書p423~参照。
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GREAT BREWERY <番外編> その1
ブルー・ハブ
BREW HAB
契約醸造にフォーカスしたベンチャー
ブルー・パブではなく、ブルー・ハブ。一般のブルワリーとは異なり、契約醸造を専門に請け負うプロダクション・ブルワリーとしてバドワイザーで有名なAB社の元重役たちが2012年に創業。同社で醸造を行うことにより、醸造施設に莫大な資金を投じることなしにクラフトブランドを立ち上げることが可能となる。本書における著者の分析によれば、近年になってAB社やミラー・クアーズ社といった大手ビール会社が大規模な社員リストラを行い、少なからぬ良質な人材がクラフトビール業界に流入。新たなる展開が起き始めているようだ。同社はその一例として紹介されている。本書p436~参照。
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GREAT BREWERY <番外編> その2
木内酒造・常陸野ネスト
KIUCHI BREWERY HITACHINO NEST BEER
日本が誇るトップ・クラフト・ブランド
1823年(文政6年)、常陸の国那珂郡鴻巣村の庄屋であった木内儀兵衛が日本酒づくりを開始。1994年の「地ビール解禁」以降は、クラフトビール・ブランドである「常陸野ネスト」の販売もスタートした。常陸野ネストのアメリカ輸出においては、ブルックリン・ブルワリーとともに本書著者が運営していたクラフト・ブルワーズ・ギルドが地元での卸売を担当。その関係から、木内酒造はブルックリン・ラガーの日本での契約醸造を担っている。本書の日本語版解説は、同社取締役の木内敏之氏の筆による。
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『クラフトビール革命』の読みどころ その1
<ビール戦争>
1985年にサミュエル・アダムスを発売する際、ボストンビア社は業界を騒然とさせるラジオCMを放送。競合するハイネケンなど輸入ビールがコーンや米の副原料を使用していることを非難し、自社のオールモルトビールを売り込む内容だった。これに『ニューズウィーク』誌などマスコミが飛びつき大論争に発展。結果的に全てがビストンビアのPRになってしまったわけだが、そもそも『ニューズ・ウィーク』の記事を仕掛けた張本人がボストンビア社の有能な宣伝担当者だった、というオチがつく。
日本的な言い方をすれば「炎上マーケティング」のようなものかもしれない。しかし、その底流には本書にもたびたび登場する「ダビデとゴリアテの比喩」、つまり小さな者が大きな者を打ち負かすというクラフトビール革命に特有のファンタジーが存在するのだ。
最終的に小規模なクラフトブルワーたちと、バドワイザーで有名なAB社やミラー・クアーズ社との戦いに発展していく「ビール戦争」。本書と直接関係ないが、『BEER WARS』(2009)という映画があり、登場人物も本書と一部重なる。
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『クラフトビール革命』の読みどころ その2
<マイケル・ジャクソン>
かのMJと同姓同名のため「ポップの帝王」ならぬ、「ホップの帝王」などと呼ばれたりもするイギリス人ビアライター。アメリカにおけるクラフトビール・ムーブメントにも大きな影響を与えたジャーナリストであり、ビールの世界にワインテイスティングのような手法を持ち込んだことでも有名だ。
否定的なビール批評は書かない主義をつらぬき、それまでなかった優雅で知的な文体が既存のビール界から反発を呼ぶこともあったが、こうジャクソンは問い返す。「ビールを評価すべきポイントは(程度の問題こそあれ、客観的に判断可能な)欠点か? それとも(同じく程度問題だが主観的すぎない範囲での)長所か?」。この一文を含む記事に、「ハーモニック・コンバージェンス」というニューエイジ風のタイトルが付けられているのも、ちょっと気になるところである。
2007年、ジャクソンはパーキンソン病で65年の生涯を閉じた。本書著者の僚友、ギャレット・オリバーによる美しい弔辞が涙を誘う。ジャクソンの著書は、いくつか邦訳されている。
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『クラフトビール革命』の読みどころ その3
<ブルワーズ・アソシエーション>
ブルワーズ・アソシエーション。略してBA。アメリカのクラフトビール会社を束ねる業界団体である。クラフトビール革命の成就には、政治の力も大きく作用している。それは、連邦議会に対するロビー活動によって、クラフトブルワリーに有利な法律改正を行うといった非常に実利的でリアルな政治だ。それを可能にしたのがBAなどの業界団体である。
もともと小規模ブルワリーの団体としては、イベントなどでビール文化を振興してきたAOB(アソシエーション。・オブ・ブルワーズ)と、実務面でビール会社をサポートしてきたBAA(米国ブルワーズ・アソシエーション)の2団体が存在したが、さまざまな困難を乗り越えて合併に至り、2005年に強力な「BA」として生まれ変わった。当事者として各団体にかかわっていた著者は、合併の過程も克明に記している。
ちなみに、2015年に東京と大阪で開催されたAmerican Craft Beer ExperienceはBAの後援。アメリカン・クラフト・ファンには嬉しいイベントだった。
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もしチラシを見かけたら、ぜひ手に取ってみてください!
(よ)
by brd
| 2015-08-26 22:59
| 本や映画
旅の食卓と食卓の旅。ferment booksより『サンダー・キャッツの発酵教室』『味の形』発売中。ツイッターは @oishiisekai @fermentbooks
by brd
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