富山 : 氷見市のワイナリー「SAYS FARM セイズファーム」へ その1
空、海、山、畑。
すかっと晴れていたら、もっと素晴らしい眺めだったかもしれない。
富山県氷見市のワイナリー「SAYS FARM セイズファーム」へ。
ここに来たことのあるひとに「道を間違わないように」と何度も言われたけれど、しっかり道案内の小さな看板を見逃さなかったせいか、けっこうすんなり来れた。
富山湾を見下ろす丘にワイナリーのモニュメントがある。
山、海、魚、ブドウ、ワイン、山羊、鶏、リンゴ、洋梨、花に蜂・・・。
この場所の自然の恵みと、食の営みのすべてを表したようなアイコン。
いろんなもののイラストが丸くサークル状に集まっているのは、ぐるぐるめぐる循環型でサスティナブルな農業、みたいなイメージもかもし出しているけれど、そのあたりの思想もあったりするのだろうか。
ブドウ畑。
9月のはじめだったので、収穫はもうちょっと先。
醸造所に案内してもらった。
なにも入ってないステンレスタンク。収穫直前でがらんとしている。
モダンな醸造所内の奥の壁に神棚がまつってあった。
案内の男性がワイン作りの工程を説明してくれる。
氷見といえば山より海のイメージだけど、じつはセイズファームも氷見の「つりや」という魚屋さんが経営母体だそうだ。案内の方も、もともと魚を扱う仕事に携わっていたとか。
(※セイズファームのサイトもステキだが、つりやのサイトも。こちらの店舗にも寄ってくれば良かったと激しく後悔)
ブドウの栽培は前からやっていたけれど、ここからリリースされるワインは2011年のヴィンテージから。
つまり今年で3年目。
樽の寝かされている地下へ。
ブドウはすべて自社栽培。栽培品種はカベルネソービニヨン、メルロー、シャルドネ、ソービニヨンブラン。今年からピノノワールもはじめたそうだ。
醸造の監督をしているのは、長野県にある玉村豊男さんのヴィラデストの醸造責任者である小西超さんだそう。それだけでもスジが良さそう、というか、なんだか期待させるものがある。
カベルネソービニヨンについては、色がうまく出ない、との悩みを抱えているとか。
とにかく今はワイン作りの基礎を確立している期間で、ここならではの個性を出すなんてのはまだまだ先です、というようなことをおっしゃっていた。
それにしても、2011年がファーストヴィンテージの日本ワイン。
感慨深いものがある。
案内してくれたスタッフがとても気さくで、一同なごむ。
山羊舎に行ってみた。
はじめはのぞいているだけだったけれど、
そのうち、こっちに来てくれた。
かわいい。
山羊たちは草刈りのために飼っているそうだ。エコ除草。けっこう食べてくれると、案内の方がおっしゃっていたので、ためしにあたりの草をあげると、本当にむしゃむしゃ食べてしまう。
レストラン、ショップ、ギャラリーのあるヴィジターセンター。
作家さんによる器などが展示。
ショップで、ワインとシートルを。
左から富山の「ふじ」のシードル、カベルネソービニヨン/メルロー2012、カベルネソービニヨン2012、シャルドネ2011.
ただタイプライターで文字を打っただけというような、これ以上ないシンプルなエチケットにも、個性的であろうとする意志がうかがえる。
コンフィチュールも。
鶏も飼っているらしい。二色の産みたてたまごも。
モニュメントのアイコンがパッケージに。
デザインの基本は、ブラック&ホワイト。
ワイナリーの建築やインテリア、製品のデザインにいたるまでブランディングが行き届いていて、じつにかっこいい。
ショップにはブックコーナーがあったのだけれど、置いてあったのは『murmur magazine』や『日々』など。なるほどね、というラインナップ。
ちなみにナガオカケンメイさんの『d design travel』の最新号が富山編。
こちらにも掲載されているそうです。
レストランでランチの「その2」に続く。
<2013年9月>
(よ)
すかっと晴れていたら、もっと素晴らしい眺めだったかもしれない。
富山県氷見市のワイナリー「SAYS FARM セイズファーム」へ。
ここに来たことのあるひとに「道を間違わないように」と何度も言われたけれど、しっかり道案内の小さな看板を見逃さなかったせいか、けっこうすんなり来れた。
富山湾を見下ろす丘にワイナリーのモニュメントがある。
山、海、魚、ブドウ、ワイン、山羊、鶏、リンゴ、洋梨、花に蜂・・・。
この場所の自然の恵みと、食の営みのすべてを表したようなアイコン。
いろんなもののイラストが丸くサークル状に集まっているのは、ぐるぐるめぐる循環型でサスティナブルな農業、みたいなイメージもかもし出しているけれど、そのあたりの思想もあったりするのだろうか。
ブドウ畑。
9月のはじめだったので、収穫はもうちょっと先。
醸造所に案内してもらった。
なにも入ってないステンレスタンク。収穫直前でがらんとしている。
モダンな醸造所内の奥の壁に神棚がまつってあった。
案内の男性がワイン作りの工程を説明してくれる。
氷見といえば山より海のイメージだけど、じつはセイズファームも氷見の「つりや」という魚屋さんが経営母体だそうだ。案内の方も、もともと魚を扱う仕事に携わっていたとか。
(※セイズファームのサイトもステキだが、つりやのサイトも。こちらの店舗にも寄ってくれば良かったと激しく後悔)
ブドウの栽培は前からやっていたけれど、ここからリリースされるワインは2011年のヴィンテージから。
つまり今年で3年目。
樽の寝かされている地下へ。
ブドウはすべて自社栽培。栽培品種はカベルネソービニヨン、メルロー、シャルドネ、ソービニヨンブラン。今年からピノノワールもはじめたそうだ。
醸造の監督をしているのは、長野県にある玉村豊男さんのヴィラデストの醸造責任者である小西超さんだそう。それだけでもスジが良さそう、というか、なんだか期待させるものがある。
カベルネソービニヨンについては、色がうまく出ない、との悩みを抱えているとか。
とにかく今はワイン作りの基礎を確立している期間で、ここならではの個性を出すなんてのはまだまだ先です、というようなことをおっしゃっていた。
それにしても、2011年がファーストヴィンテージの日本ワイン。
感慨深いものがある。
案内してくれたスタッフがとても気さくで、一同なごむ。
山羊舎に行ってみた。
はじめはのぞいているだけだったけれど、
そのうち、こっちに来てくれた。
かわいい。
山羊たちは草刈りのために飼っているそうだ。エコ除草。けっこう食べてくれると、案内の方がおっしゃっていたので、ためしにあたりの草をあげると、本当にむしゃむしゃ食べてしまう。
レストラン、ショップ、ギャラリーのあるヴィジターセンター。
作家さんによる器などが展示。
ショップで、ワインとシートルを。
左から富山の「ふじ」のシードル、カベルネソービニヨン/メルロー2012、カベルネソービニヨン2012、シャルドネ2011.
ただタイプライターで文字を打っただけというような、これ以上ないシンプルなエチケットにも、個性的であろうとする意志がうかがえる。
コンフィチュールも。
鶏も飼っているらしい。二色の産みたてたまごも。
モニュメントのアイコンがパッケージに。
デザインの基本は、ブラック&ホワイト。
ワイナリーの建築やインテリア、製品のデザインにいたるまでブランディングが行き届いていて、じつにかっこいい。
ショップにはブックコーナーがあったのだけれど、置いてあったのは『murmur magazine』や『日々』など。なるほどね、というラインナップ。
ちなみにナガオカケンメイさんの『d design travel』の最新号が富山編。
こちらにも掲載されているそうです。
レストランでランチの「その2」に続く。
<2013年9月>
(よ)
by brd
| 2013-09-26 07:15
| 富山
旅の食卓と食卓の旅。ferment booksより『サンダー・キャッツの発酵教室』『味の形』発売中。ツイッターは @oishiisekai @fermentbooks
by brd
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