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銀座の「おぐ羅」でおでんを食べた。

まだまだ新年気分の人出で浮かれる銀座へ。

ソーニャさんと、Rieさんと、そして(ゆ)と、銀座のおぐ羅でおでん新年会。

銀座の「おぐ羅」でおでんを食べた。_e0152073_12101112.jpg


おぐ羅は、去年クアラルンプール行き深夜便に乗るとき羽田で支店を利用したことがあって、時間が遅くてほかの店がほとんど閉まっていたのだけれど、おぐ羅だけは開いていてとても助かった記憶がある。料理もきちんとしてたので、思い残すことなく旅に出られた。

もちろん銀座本店は、おでんはもちろん、刺身や牡蠣フライまで、そして店内の空気まで老舗の安定感で楽しんだ。

しかも個室に通していただいて。

ソーニャさんは、えらい店の馴染みでさすがだな~。

誘っていただいて、ありがとう。

おでんの鍋を囲みながら、男性は女性にくらべて食に保守的、みたいな話題に。

ことの真偽はわからないけれど、確かに食に対して冒険心のあるひとと、未知の食べ物にたいするハードルの高いひと、その個性の違いはかなりある感じがする。

男性は女性に比べて社会的な常識に縛られがちな存在だから、よっぽど食に関心がない限り無意識に同じような食生活をくり返しがちというのもあるし、一方で、食の冒険は口に入れるモノの冒険で、それなりの危険がともなうから、実は男性のほうが向いているという見方もできる。

ま、男女で区分けするのも型にはまりすぎているって気もするが、自分のことで考えれば、歳をとるほど食の幅が広がってる感じがする。

もともと若いころはパンやうどんなど粉もの全般が好きじゃなかったし、なぜか練りものが苦手で、実は…おでんもあまり好まなかったのだった。だけれど、それがどうか。この日のおぐ羅のおでんの、なんと折り目正しい煮え上がり、ふっくらと出汁を吸った麗しい食べ心地よ。若いころおでんを避けていたのは、何か理由があったのか、考えても、どうも思い当たらないのが不思議だ。

おそらくなにか無意識に避けていて、避けているからおでんを食べる機会も減り、機会が減れば美味しいおでんに遭遇するチャンスもなく、美味しいおでんを食べないから練りもの嫌いも温存される。逆に普通に歳をとればなんとはなしにでも食の体験も蓄積されていくので、いくら避けていても偶然の事故のように美味しいおでんに出会ってしまう経験も重ね、そのうち時間が経って、いつの間にか好き嫌いが減っていく、というのは道理のような気がする。

そういうことで言えば、今日のメンツは、一般からみて相当に食に対して入れ込んでいる面々。

(よ)の好きな某料理家さんの話題になり数回ほど彼の料理教室やイベントに参加したことがあると話したら、彼が主宰する料理教室のスタンプカードをソーニャさんに見せられ、押されたスタンプの数にのけぞった。Rieさんは、さらにたくさん教室に通っているそう。

もう、みなさん場数が違うのである。

そんな面々であるからして、もちろん好き嫌いほぼナシ。あるとすれば、もっと微細な食に対するこだわり的な範疇のハナシになってくる。

前にコメント欄で、伝統料理か創作料理か、で議論めいた展開になったことがあるけれど、ソーニャさんは伝統料理派であると表明されていたっけ。そのあたり、各人の食体験の歴史みたいなものが影響していそうで興味は尽きない。

何を食べさせても「美味しい」という人って信じられない、とソーニャさんは言ってた。

確かに。

食べるのが好きな人と話すのは面白い。

おぐ羅を出て、どんパのニッキ・コーヒーでふたたび談笑。

銀座の「おぐ羅」でおでんを食べた。_e0152073_12101592.jpg


帰りの電車でRieさんに、食べられないものは何か、と聞いてみた。

犬くらいなら大丈夫だけど虫はダメ(笑)。

ということで(よ)とほぼ同じ。

ちょっとシンパシーを感じた。

(よ)

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by brd | 2012-01-08 12:26 | 東京


旅の食卓と食卓の旅。ferment booksより『サンダー・キャッツの発酵教室』『味の形』発売中。ツイッターは @oishiisekai @fermentbooks


by brd

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