銀座の「おぐ羅」でおでんを食べた。

まだまだ新年気分の人出で浮かれる銀座へ。

ソーニャさんと、Rieさんと、そして(ゆ)と、銀座のおぐ羅でおでん新年会。

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おぐ羅は、去年クアラルンプール行き深夜便に乗るとき羽田で支店を利用したことがあって、時間が遅くてほかの店がほとんど閉まっていたのだけれど、おぐ羅だけは開いていてとても助かった記憶がある。料理もきちんとしてたので、思い残すことなく旅に出られた。

もちろん銀座本店は、おでんはもちろん、刺身や牡蠣フライまで、そして店内の空気まで老舗の安定感で楽しんだ。

しかも個室に通していただいて。

ソーニャさんは、えらい店の馴染みでさすがだな~。

誘っていただいて、ありがとう。

おでんの鍋を囲みながら、男性は女性にくらべて食に保守的、みたいな話題に。

ことの真偽はわからないけれど、確かに食に対して冒険心のあるひとと、未知の食べ物にたいするハードルの高いひと、その個性の違いはかなりある感じがする。

男性は女性に比べて社会的な常識に縛られがちな存在だから、よっぽど食に関心がない限り無意識に同じような食生活をくり返しがちというのもあるし、一方で、食の冒険は口に入れるモノの冒険で、それなりの危険がともなうから、実は男性のほうが向いているという見方もできる。

ま、男女で区分けするのも型にはまりすぎているって気もするが、自分のことで考えれば、歳をとるほど食の幅が広がってる感じがする。

もともと若いころはパンやうどんなど粉もの全般が好きじゃなかったし、なぜか練りものが苦手で、実は…おでんもあまり好まなかったのだった。だけれど、それがどうか。この日のおぐ羅のおでんの、なんと折り目正しい煮え上がり、ふっくらと出汁を吸った麗しい食べ心地よ。若いころおでんを避けていたのは、何か理由があったのか、考えても、どうも思い当たらないのが不思議だ。

おそらくなにか無意識に避けていて、避けているからおでんを食べる機会も減り、機会が減れば美味しいおでんに遭遇するチャンスもなく、美味しいおでんを食べないから練りもの嫌いも温存される。逆に普通に歳をとればなんとはなしにでも食の体験も蓄積されていくので、いくら避けていても偶然の事故のように美味しいおでんに出会ってしまう経験も重ね、そのうち時間が経って、いつの間にか好き嫌いが減っていく、というのは道理のような気がする。

そういうことで言えば、今日のメンツは、一般からみて相当に食に対して入れ込んでいる面々。

(よ)の好きな某料理家さんの話題になり数回ほど彼の料理教室やイベントに参加したことがあると話したら、彼が主宰する料理教室のスタンプカードをソーニャさんに見せられ、押されたスタンプの数にのけぞった。Rieさんは、さらにたくさん教室に通っているそう。

もう、みなさん場数が違うのである。

そんな面々であるからして、もちろん好き嫌いほぼナシ。あるとすれば、もっと微細な食に対するこだわり的な範疇のハナシになってくる。

前にコメント欄で、伝統料理か創作料理か、で議論めいた展開になったことがあるけれど、ソーニャさんは伝統料理派であると表明されていたっけ。そのあたり、各人の食体験の歴史みたいなものが影響していそうで興味は尽きない。

何を食べさせても「美味しい」という人って信じられない、とソーニャさんは言ってた。

確かに。

食べるのが好きな人と話すのは面白い。

おぐ羅を出て、どんパのニッキ・コーヒーでふたたび談笑。

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帰りの電車でRieさんに、食べられないものは何か、と聞いてみた。

犬くらいなら大丈夫だけど虫はダメ(笑)。

ということで(よ)とほぼ同じ。

ちょっとシンパシーを感じた。

(よ)

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by brd | 2012-01-08 12:26 | 東京 | Comments(16)
Commented by Rie at 2012-01-08 21:13 x
旅やレストラン、料理研究家と同じ傾向が多くて、話していて、とても楽しかったです。
またぜひご一緒してくださいね。
Commented by petapeta_adeliae at 2012-01-08 23:42
己の意見をしっかり持って、尚かつ柔軟な頭の持ち主とのお食事ほど
楽しいモノはありません。(よ)&(ゆ)さん、Rieちゃんの様に話題
豊富となれば極上です。
>何を食べさせても「美味しい」という人って信じられない
戦後なら理解できますが、良く解釈すれば、作っている人に感謝。
そうでなければ、味覚が定まっていないか、はたまた味覚音痴なのでは
と思ってしまいます。←性格悪っ
>犬くらいなら大丈夫だけど虫はダメ(笑)
ワタシの人選正しかったようですね。^^


Commented by brd at 2012-01-09 11:19
Rieさん

こちらこそ!
とても楽しいひとときでした。
料理のことや料理家さんのこと、旅行先のことなど、
もっとお聞きしたいので、こんどまたご一緒しましょう!

(よ)
Commented by brd at 2012-01-09 11:32
ソーニャさん

お世話様でした。
ソーニャさんと一緒にいると、きっと美味しいものにもれなく
ありつけるんでしょうねー!ありがとうございました。

>>何を食べさせても「美味しい」という人って信じられない
>戦後なら理解できますが、良く解釈すれば、作っている人に感謝。
>そうでなければ、味覚が定まっていないか、はたまた味覚音痴なのでは
>と思ってしまいます。←性格悪っ

だはは。たしかに料理ライターや評論家の鉄則として、
「美味しい」
という言葉は使わない、ってのが言い伝え的にありますよね。
美味しい、と言ってもなにも言ったとことにならない、というわけで。
あ、このブログ、タイルからしてダメだ!と今気付きました^^;

>>犬くらいなら大丈夫だけど虫はダメ(笑)
>ワタシの人選正しかったようですね。^^

正しかった!^^
電車の会話の正確なニュアンスは
「食べられないものって何ですか?たとえば、犬とかは?」
「うーん犬は…大丈夫。動物なら全般的に大丈夫、でも虫はダメです」
「あ、僕も虫はダメです」
な感じでした。

犬の件はRieさんから大丈夫って言ったわけでなく、
こっちからハナシをふったのでした^^

(よ)


Commented by tanukidaponta at 2012-01-09 19:38
うっ...

狸田、虫は大丈夫ポン...

でも、おでんに虫は入れたくないポン~(笑)

食に関して、というか、何事に関しても男性の方が保守的な気がするポン
どうも、日本の男性、元気がないポン~~

狸田も、食に関しては保守的ポンで、日本のマンゴツリーのアジア食のようなものは、どうも...って感じポン~

ということで、今から、ミャンマー料理を食べてくるポン~
Commented by (よ) at 2012-01-09 22:45 x
所長~!

おくればせながらあけまして!
虫おでんヤバイっす。メンダーおでんとか^^;
また出張ポンですか?
いってらっしゃーい!


Commented by London Caller at 2012-01-10 01:16 x
ああ、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。^^
2012年にとって、ちょっと遅いですが...
2013年だったら、まだまだ早いんでしょうね。^^;

おいしそうなおでんですね。
恥ずかしいですが、私は食べたことがまだありませんよ。
でも、しゃぶしゃぶとかすき焼きなどはあります。
おでんの「親戚」かもしれないかな〜^^;

私は今週スイスとフランスに遊びに行く予定です。
再来週はフィンランドとエストニアに行きます。
フィンランドの料理で何が一番おいしいか、ご存じですか?
教えていただきませんか?
ネットで調べて探しましたが、おいしいフィンランドの料理はなかなか見つけませんでしたよ。
あるかどうか分かりません〜
Commented by (よ) at 2012-01-10 01:41 x
London Callerさん

あけましておめでとうございます。

しゃぶしゃぶやすき焼は、肉を食べるための鍋ですが、
おでんは主に「ねりもの」や野菜を食べるための料理なので、
「遠い親戚」かもしれないです^^

フィンランドのことはよくわかりません。
マリメッコの国、というイメージです。

フィンランドの伝統料理は美味しくないと評判ですが、
創作料理の店は、有名な素晴らしい店がありますよ。

“Chez Dominique”
ttp://www.chezdominique.fi/

いまデンマークとフィンランドの創作料理の店が最先端である、と
日本の料理雑誌に書いてありました。

(よ)
Commented by marichen at 2012-01-11 22:35
ご挨拶が遅れてしまいましたが、明けましておめでとうございます(^^)

銀座でおでんなんて素敵ですね♡
やっぱり冬のおでんは格別です(*´∇`*)
昔は大根が一番好きでしたが、今は練りものも大好きです♡

たしかに大人になると味覚が変わっていきますね!
私は子どもの頃しいたけが大嫌いだったのですが
高級なてんぷら屋さんで初めて食べてから好物に♡

男性は保守的という話も納得です
肉じゃがとかハンバーグとかベタな食べ物が好きだし。
そう言えば、女性は雑食とか聞いたことがあるような…
↑失礼しちゃいますよね!
でも色んなものを美味しく頂けるので、女性に生まれて良かったです
Commented by tatanx at 2012-01-12 22:12
東京の老舗のおでん屋さん、興味深いです!
お出汁は関西風でしょうか?
うちでも時々作りますが、ねりものより
牛スジや大根が主役になってます。

食に関しては好奇心旺盛でいたいと思っていますが
私も虫だけはダメかも~

今年もよろしくお願いいたします。
Commented by arak_okano at 2012-01-14 14:10
寒中お見舞い申し上げます、アラックです。
おでんで暖まりたいですね、バグース!!
でも、銀座へは滅多に行きません。
Commented by brd at 2012-01-15 14:05
marichenさん

こんにちは。
たしかに子供のころ椎茸が嫌いだったってわかる気がします。
(よ)は小学校低学年くらいまで、
トマトとレバーがダメでしたが、美味しいトマトとレバーを食べたのを
きっかけに大丈夫になりました。
そのきっかけの瞬間はいまでも鮮明に思えています。

女性のほうが、実は冒険心旺盛なんですよね~。

(よ)
Commented by brd at 2012-01-15 14:13
タタンさん

えっと・・・おぐ羅のおでんってどこ風なんでしょう?
そんなことも知らずに食べている(よ)です。
お出汁はさらっとしていて(出汁は濃厚だけど)関東らしい醤油味ではないですよね。
で、関西風かといえば、よくわかんないです。勉強します。

って、こんくらい、実は今でもおでんにあまり接点がなかったりします。
でも美味しかったですよ!

虫、どうしたら食べられるようになるのでしょうか^^

たとえばジビエなんて大好物、
韓国の犬鍋なんかもオッケー、蛇もいいね、
でも、虫だけは・・・・って、結構一般性のある感覚なんでしょうか?
Commented by brd at 2012-01-15 14:14
アラックさん

おでんはいいでね。冬の感じが出ます。
アジアがホームのアラックさんは
東京は冷えるんじゃないですか?
温っかいとこに行きたい!

(よ)
Commented by kozancha at 2012-01-19 16:31
うぁー、おでん屋さんに行ったんですねー!うらやましい!
実は私、シンガポールでおでん屋のおかみをしていました^^;
だからといっては何ですが、結構おでん屋食べ歩いたのですが、
こちらには行ったこと、ないです。今度行ってみたいです!

で、どんパのニッキ・コーヒー、私も大好きです!
Commented by (よ) at 2012-01-20 23:15 x
うん。スタッフZさんのおでんは絶対美味しそう!^^
こんど食べてみたいです^^
そして、そのお店はいまどうしてるんですか?

記事とコメントでも書きましたが、
(よ)は実はあんまりおでん蓄積がないのです。
スタッフZさんはどこが美味しかったですか。

どんパ、なごみますね。

(よ)



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