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渋谷 : クレープリー ティ・ロランド CREPERIE Ti ROLANDE

渋谷のブルターニュ風ガレット&クレープのお店、「クレープリー ティ・ロランド CREPERIE Ti ROLANDE」が好きだ。

今年オープンしたばかりで、たまたま店前を通りかかって、なんとなく気になって入店。

以来、ファンに。

渋谷 : クレープリー ティ・ロランド CREPERIE Ti ROLANDE_e0152073_248426.jpg


ここでは、めずらしい梨のシードルが飲める。

ふつうのリンゴのシードルより、あっさり爽やかな飲み口。

上の写真、右が梨のシードル。左がリンゴのシードル。

ところで。

渋谷の、東急Bunkamuraから松涛にいたる、このあたりには何故かイイお店が多い気がする。

東急入り口前のブーランジェリー「VIRON」からスタートして、「Galettoria」、ポルトガル料理の「Manuel」、フレンチの「bacar」、ワインバー&フレンチの「LABO」などなど。

そして、「Ti ROLANDE」。

またまた、イイお店が増えてしまった。

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前菜のメニューから、野菜のサラダ。

ちょっと面白いなーと思ってしまうのは、「Ti ROLANDE」さんの立地が、おなじくガレット店として結構人気のある「Galettoria」から、もうほとんど100メートルも離れていない場所であること。

なんだか、いろいろ想像してしまう。

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ブルターニュ風パテ。

お肉が粗びき。さらに、レバー類が入っていないとのことで、ナイフを入れるとポロポロ崩れる感じだけれど、余計な油脂やレバーの旨みを足してない感じが、いさぎよくも滋味ぶかい。

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オニオン・グラタン・スープ。

見た目リッチな感じだが、口に運ぶと意外とあっさりしており、塩も弱め。

HPによれば、“1970年代にミシュランの星を獲得した日本人シェフの幻のレシピを再現したもの”だそうで、こういう話を知ると、このお店のマニアックさというか、お店や料理に対する思い入れみたいなものが、伝わってくる気がする。

渋谷 : クレープリー ティ・ロランド CREPERIE Ti ROLANDE_e0152073_2481453.gif


お店のロゴマーク。

たまたまこの夜は、知り合いのグラフィック・デザイナーさんと一緒のディナーだったのだが、彼が素晴らしいポイントに気付いた。

この「Ti ROLANDE」のロゴ、Celtic Garamond セルティック・ギャラモンという書体だそうだ。

「T」のたて棒が、横棒の上につきぬけていたりする、特徴的な書体。

「セルティック」とは、つまり「ケルト」のことであり、フランスのブルターニュという場所は、もともとケルトの地なのだった。

そういえば、音楽も、そういう感じのものが流れている。

ロゴマークの「O」のなかに描かれているのは、三脚巴といって、ケルトのシンボルマークだそうだ。

十字架のような、矢印のような文様は、うさぎを表すシンボルだそうで、パテについてきたパリパリのクロッカンの形も一緒。

このパリパリも、そば粉のいい香りがしていた。

渋谷 : クレープリー ティ・ロランド CREPERIE Ti ROLANDE_e0152073_248214.jpg


ベーコンと卵と赤ワイン煮タマネギのガレット。

ベーコンも美味しかったが、やっぱり、特筆すべきは、ガレットの生地が美味しいこと。

HPを見れば書いてあることだが、パリのそば粉の専門家、ロランド夫人がディレクションしたそば粉が使われているそうだ。

いまは、日本産のそば粉を二種類ブレンドしてあるそうだが、そば粉のコンディションは年と季節で一定ではなく、品質がかわれば産地やブレンドも変わるのだという。

そんなそば粉と、水と、塩だけの生地を、両面焼く。

渋谷 : クレープリー ティ・ロランド CREPERIE Ti ROLANDE_e0152073_2482482.jpg


帆立貝のソテーと柑橘バターのガレット。

創作系オリジナルガレット。

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鰯のソテーとトマトのピュレのガレット。

これも創作系。

生地の間にホウレン草のピュレが忍ばせてあって、全体に生地がちょっとしっとりしており、また別の感覚が味わえる。

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デザートのクレープにうつるまえ、ちょっとキッチンをのぞかせてもらった。

四台の鉄板で焼く。

クレープは、ガレットと違って焼くのは片面だけ。そば粉のカレットには卵などは入れないが、クレープ生地には入れるそうだ。

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リンゴのクレープ。カルヴァドスでフランベ。

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リンゴのクレープにつけあわせたオプションのクレーム・シャンティ。

たんに泡立てるのでなく、特殊なボンベで空気を混ぜ込んであるそうで、ふわふわの食感。

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その名もLa vie en rose。

ばら色の人生、という名のクレープ。

バラの香りがついた生地を冷やしてあって、中にはクリームとソルベ。まわりに飾ってあるのはラズベリーと、シャンパンのゼリー。

前菜も、ガレットもクレープも美味しいし、料理に対するデリケートなこだわりや、お店そのものの魅力もさることながら、日本人の店主の方の気さくなもてなしが本当にステキで、彼のファンがけっこういるんじゃないかなぁ、と思ったりしている。

(よ)

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by brd | 2010-11-07 04:49 | 東京のフランス


旅の食卓と食卓の旅。ferment booksより『サンダー・キャッツの発酵教室』『味の形』発売中。ツイッターは @oishiisekai @fermentbooks


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